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第111話【魔王特典】

 僕は魔王になったことで、割といろんな特典が与えられている。


 それは、例のお嫁さん100人ってそんなふざけたものではなく、もっと重要で、機密っぽいものの開示を求められるって事なんだ。


 これは北海道に留まらず、国は他国までも、その秘密やらを開示できる権限を持っているらしい。


  意外な程みんな協力的で驚くけど、これには今回の事、つまり異世界が落ちて来ている事が大きく関わって来て、協力して情報開示するから被害は最小限度に抑えてね、って言うお願いというか意図が見え隠れしてる。


 本来で行けば、今回の異世界が落ちて来ている事実は、世界が束になっても人類滅亡ってまでもいかないけど、それなりに世界の勢力なり地域などの地図を書き換えるくらいの事案で、北海道どころじゃなくて世界各国で取り組まないと行けない事案となっていたはずなんだって。


 もちろん、その情報はアキシオンさんが教えてくれた。


 あの時の大通りの国連軍がやってきたこともそれに関わっていて、僕と言う人間も実は異世界勢力の一つって考えていた国が半分くらいはあったって話なんだよ。


 だから、北海道ダンジョンを国連の管理下に置くって、あの時の考えも半分くらいは防衛の意味もあったらしいんだ。


 もう半分は組織の中に潜伏する海賀グループの息のかかった人たちによるミスリードね、今はもうすっかり排除されたりしてるらしいけどね。


 と言うか、僕の登場によって、大きく傾きの方向が変わってしまったんだってさ。


 僕って言うより、アキシオンさんだけどね。


 結局、各国機関を含む国連やら国際団体さん達が懸念していたのは、異世界って言ういわゆる、こっちの世界で言う『非常識』な力に、現在、世界が保有する軍事力で対抗できるか、って事なんだけど、あの時の大通りの紛争で、それができない事が、僕を通してよくわかったそうだ。


 だから、今は非常識に対して非常識で対応しようとしていて、今回の異世界接触地である北海道を水際として、僕を中心にしたその他勢力に賭けようってのが総論になったらしいんだ。

 で、その為の情報開示であって、それは僕に対しても同じで、僕も結構な事、いろんなことを調べられてる見たい。


 好きな食べ物とか、好みの女の子のことに至るまで色々らしく、家系なんかも調べ挙げられていたよ。


 もちろん、調べてますって、公言してからその情報も開示してくれてる。


 ってか報告してくれた。


 その中心は東雲家の話で、母さんも、本家の春夏さんの家、だから明日葉さんですら知らない事実もあって、それらの情報は余す事なく開示してくれて、アキシオンさんを通して、僕にもわかりやすく教えてもらってる。


 わかりやすく話すなら、東雲家っていうのは僕のような分家を含めて、以前から、それはもう歴史として記録もない過去から、異世界との接触を果たしていた家系なんだ。


 僕はこれを聞いてちょっとピンとこなかったんだけど、つまりは、この世界をなんとかしようとする異世界の影響力から文字通り世界を守る、そういう家系らしい。


 特に好戦的、占領を希望する異世界勢力からの度々起こる紛争から、人類を守って来た人種で、それは一部の異世界を取り入れることで、超人的な力を手にして、異世界からやってくる暴力に対抗していたんだ。


 つまり東雲の家って、異世界の力を取り込んだって事で、その血の中には異世界の血が流れているって話なんだ。だから今はもう離れてしまっている僕もまた異世界の人間の血が流れてるって事なんだね。


 特に母さんは先祖返りって言われる程で、あっちの世界の人間の長寿命種族の血が流れてるって言われてて、ああ、そうか僕もそうだから今ひとつ成長遅くて背も伸びないんだなって納得はしてるけど、その件については誰も相手にしてくれない。


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