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第88話【すでに始まっていた異世界勢との対決】

 そう言えば、茉薙もまだ小学生の中学年くらいなのに、僕のテストの間違いを指摘してたな……。


 なんて事を考えていると、


 「茉薙はもう、飛び級で大学とか行けるんですよ、海外の有名どころは何箇所か受けさせてますが、大体受かってます」


 あー、そうか、僕もう茉薙さんって言わないとダメかな……。


 「先生がいいんだよ、魂にダイレクトに刻み込んでくるから、一回で覚えるぞ」


 と、茉薙の奴、声のみが自慢げなんだけど、正々堂々と蒼ざめた顔をして言ってた。


 ちょっと胸を張る雪華さんだよ。そうか、彼女が先生なのか、魂に刻む授業をしてくれるんだ。そっか、本気で遠慮したい。


 ともかく、異世界側は焦ってる。


 だからあんな変な作戦に出たんだ。


 それはもう時間の無い現れであった、だから木村さんの言うことには間違いない気がするんだ。


 空に、数センチのでも土塊が浮かんだとしたら、そこから24時間以内に異世界は出現する。


 そしてその時はもう近い。


 木村さんが言うには、こちらへの派兵が容易になって来ていると言う。


 出会った時はそれほど有用な情報も期待してなかったけど、木村さんて、向こう側では結構偉い人みたいで、だから、苗字の中でも人気と言うか多い人ランキング上位の木村さんをいただけた見たいで、それなりの地位にいる人だった。


 ちなみに、これらの情報は雪華さんにより調整された自白剤(後遺症無し)により木村さん的に普通に世間話をするくらいの感覚で話しているんだよね。


 だから割と重要な事を言っている感覚が無いから、その中に、向こう側に木村さんの家族がいる事、この作戦が終わったら、帰ってまた一緒に暮らしたい事、こちら側の社会システムが素晴らしので、その辺は残して占領する事などを話していた。


 でもさ、僕はふと聞いてしまったんだ。


 この北海道に異世界が落ちてしまって、そこにいる人と言うか魔物の人たちは大丈夫なんですか? って、いやだって空から島が落ちて来て、その落ちる島にいる人が無事なんて想像もできなかったからさ。


 すると、木村さんはその野獣にも近い顔を一瞬曇らせて、


 「もう、これは誰にも止められない、その瞬間に一緒にいてやれないのが辛い」


 と言っていた。


 間違いなくこれは本意だろう。


 嘘偽りない木村さんの本音だと思う。


 その後、僕は木村さんから異世界にどれだけの人がいるのか、とか、戦闘員と非戦闘員の数とか、色々聞けた。


 これらの情報を持っている木村さんて真面目に、結構偉い人なのか持って思った。


 結論から言うと、僕らが木村さんから聞き出した内容は最悪だった。


 この北海道の札幌に落ちて来る異世界の島というか浮遊している陸と言うのか、それが大量の土砂と共に、落ちて来る。


 ミサイルや、爆弾でもないただの土塊。


 だけどその量において、どうにもしようもないほどの質量がこの地を襲う。


 強いて言うなら、北海道を空から襲う土砂崩れ見たいなものだ。


 そして、その前に、異世界から先遣されて来る魔物は、僕らが知るところのエルダー種以上、中には戦闘に特化している者たちもいて、そんな奴らが徒党を組んでやって来る。


 サイズもバカみたいに大きいものから、人のサイズの者まで。


 多種多様な種族が、この北海道を襲って来る。


 兵種にもよるが、通常の魔物なら、勇者化したダンジョンウォーカーでなんとかなる。


 ギリ、エルダーくらいも倒せるかもしれない。


 でも最悪なのが、そのエルダーを率いてやって来る、将軍クラスって言われる圧倒的な力を持つ魔物がいるんだそうだ。


 その力は天変地異にも喩えられるくらいで、そんな奴らが何人もいて、さらにその上に2人、将軍クラスに名を出す、真相とか王家なんて奴らもいるんだ。


 もう、その実力は折り紙付きで、まさに神様の奇跡だそうだ。


 まあ、そんな奴らは僕が直接対決するとして、出始めの時点で指揮官を一番最初に潰しておかないと、こちらの戦局が大変になるので頑張ろうと思う。

 あとは散らばるエルダーやハイエイシェントクラスは、ギルドやその他有力組織のみんなに頑張ってもらう方向でいる。


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