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第71話【自宅前戦争勃発】

 総理直々の一夫多妻婚の提案の後、粛々とその処置は行われていた。


 本当に大変だった。


 僕も驚いたけど、特に何もできるわけでもなあ、僕みたいにどこにでもいるって感じの高校生でも、将来的に安定した男性っていうのは、それだけでモテるんだね。


 僕のお嫁さんになりたいって言う物好きな女性はあっという間にその募集数が100に届いて、それを超える数の釣書が毎日家に届く始末だよ。


 本当にすごい数来る。


 もう、どっかのメーカーの抽選で数名! のノリで応募されるくらいの勢いで来る。


 しかも、年齢も下は小学生から、上もかなり高い年齢層まで、しかも中には既に家庭を持ってる、所謂、主婦の人とかいるから、本当に何を考えているんだろう? って、いやあ、もっと家庭を大事にしなよ、って言いたくなってしまう。


 と言うか、どんな人でも、美人でも、好みでも、それが世界にたった一人の絶世の美女でも人妻なら、それは無いって思ってしまうから、この釣書を送ってる時点で修羅場になって無いか心配になってしまう。

 

 それは無い、って常識で考えてしまうから、それ以降に家に続々と送られて来る釣書に、女性の人のそこはかない闇というか、恐ろしさを感じずにはいられない僕だったよ。


 あ、それと、家に届く釣書の数があまりい多いので、一応、道庁に専門部署を設けてもらって、今はそこに届く様になってる。


 ここ数日まで届いた釣書も全部持って帰ってもらった。


 あの後、政府からの定例記者会見で、官房長官さん、僕の『奥さん100人』の話をしてしまって、なんか事の流れで出てしまって、秘密裏に計画を進めていた総理の提案も白日の元にさらされて、今、釈明会見とかしているらしくて、それでも、総理からいきなり電話があって、「君の奥さん100人は、堅守するつもりです」とか言ってて、今はこの提案をした厚生労働大臣と、官房長官、その副長官が、引責辞任するとかしないの話になって、野党からの、女性蔑視だ! との声と、「不真面目すぎる」との意見を出した野党女性議員に与党から、「不倫してるお前に言われたく無いわ!」などの攻撃的意見が出されて、今はケンケン轟々な感じで、臨時国会が行われてるんだけど、いろんな意味で盛り上がってるけど、


 「これって僕のせいじゃ無いよね?」


 って、近くにいた葉山に言うんだけど、


 「いいから、今はそんな事はいいから、戦いなさいよ」


 って言われるんだけど、まあ、そうか、って思って、


 ひとまず、目の前に来た徹甲弾を弾き返した。


 今ね、自衛隊の装備を持った、おそらく、今回の事で解雇された、本物の自衛隊の官僚とか、制服組の人達、そして海賀グループの残党さんたちと、戦闘中なんだよ。


 場所はもちろんダンジョンじゃないよ。


 今は家の前。


 そう、僕の家の前で、いきなり襲いかかって来たんだよ。


 それでも、これら決起した、海賀の残党の数は僕の家に着く前に、《秋の木葉》の皆さんの活躍によって相当数減らされてて、ここに辿りついたのは、もう残党って言ってもいいみたい。


 出始めの航空勢力なんて、完全に離陸した瞬間に迎撃されてたから。


 「真壁、相手の火器は全部沈黙させた、すまん、一発撃たせちまった」


 って言うのは水島くんだ。


 彼自身はギルドの人なんだけど、今日は非番で、彼女である百目さんの為にこっちに来てくれた見たい。


 なんか世界は異世界と混ざってたけど、ダンジョンの中もいい感じに混ざってるよね。


 紺さんの為だとは言え、ギルドが助けに来てくれるんだから。


 「いえ、これはお館様がやりすぎない為の処置でもあります」


 って藍さんが言うんだけど、ちょっと距離近くない?


 あ、蒼さんに睨まれて、逃げて行った。


 「ちょっとくらいいいじゃないですか! 100人の中に入れてくれてもいいじゃないですか!」


 って遠くの方で叫んでた。


 「申し訳ありません、お館様、かの様に公私混同も甚だしい」


 って、蒼さんにしては珍しく険しい表情していた。


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