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第11話【今、まさに、ダンジョンに足りないモノ】

 話はちょっと前後するけど、ここ最近、ちょっとした問題は発見された。


 それは僕らの問題。


 僕ら側の問題。


 結論から言うと、『強さ』が足りない。


 僕の、とかじゃなくて、僕の周りの話じゃなくて、もっと大回りして、ダンジョンウォーカー全体としての強さが足りない。


 と言うか当初の計画の強さには追いついているものの、意外にも、僕らが警戒している方面、つまりダンジョンウォーカー同士の馴れ合いや、本来の目的から逸れてしまう人たちの登場によって、強さが思う様に伸びて無いって言う懸念は、全く問題は無くて、むしろダンジョンウォーカー側でも、ある程度のインフレが起こっていて、それに連れられる様に、異世界側でも他の魔物も強くなっていると言うのが現状らしい。


 その前に、この北海道ダンジョンの目的というか、何を根ざして作られてるかって問題を先に説明しておくと、つまりは、ここ北海道に、今、異世界が落ちて来てるんだけど、

それは僕と春夏さんの約束で、ぶっ壊すって、結論が出てるんだけど、物理的にというか可能不可能で言うと、その落ちてくる異世界の破壊は今の時点でもう問題はないんだけど、問題はその時にこちらの方、異世界の落下位置である北海道の被害を考えなければならないんだ。


 異世界での、彼等は主たる目標としてこの地の占領にある。


 このことについては、僕は未だ詳しい内容は知らないけど、つまり、この地北海道毎、この地を新たな異世界にする、って言うのが目的らしい。


 この辺については、そっち側から来たディアボロスくんも世代の関係で、事情について知らない、でもそうやって、そっちの世界は現状を維持して来たってのは春夏さんの情報でわかってる。


 春夏さん情報ではそうやって、新しい世界、つまい今の時点ではこの地を中心とした僕らの住んでる世界に混じって、吸収して、世界を再構築しているらしい。だから、落ちて来てる異世界は、ここでこの地を吸収しないと壊れてしまうのだそうだ。


 そしてそれを終わらせるってのが春夏さんの希望で、それに加えて北海道を守るってのが僕が彼女に託された仕事ということなんだ。


 つまり、彼らの目的は、自分たちの世界の維持と、この地の征服な訳で、それを永遠に繰り返して世界を存続させているって事らしいんだ。


 僕の中に混ざった春夏さんの感覚で言うと、それは、僕ら側にとっては僕達の世界を搾取する行為そのもので、後から混ぜられた地とかそこに住む種族は、割と酷目に遭わされているらしい。もちろんそんなのごめんだから、ぶっ壊すけど、異世界。


 落ちてくる異世界だって、ただ北海道に落ちて来てる訳ではなくて、僕らの目的に沿って、そのまま無抵抗に壊させてはくれないって予想がされている。


 何より、落下してる異世界は壊れかけているので、北海道に接する前に、そこから大量の異世界に住まう者達、このダンジョンにも何人かいる『魔物』って呼ばれる人達が、先

んじて上陸して来るのが予想されているんだ。


 それは間違いなく第一揚陸部隊で、彼ら側の戦闘部隊。


 だから、その抵抗というか、そんなもの達と防衛線となるのが、ダンジョンウォーカーなんだよ。


 そして、それを育てる事が、北海道ダンジョンの主なる目的の一つだった訳なんだ。


 この事態に、きっとこの世界の軍隊は的確な抵抗な手段とか持ってないからね。


 特に防衛に関する通常の戦力では、全くの無抵抗って訳でもないけど、相当数の魔物が、この地に降りるって事が予想されるんだ。


 つまり、異世界とこちらの世界の接触点である北海道は魔物に溢れかえるって事になる。


 以前、何度か起こったダンジョンブローアウト事件に輪を掛けて、最悪な事態に陥るって事が想像できる。


 なんと言っても数も違うし、ダンジョンのモンスターみたいに、ただ飛びでして来るって訳じゃなくて、彼らの目的は、確実にこちらを攻めに来てる訳だから、当時の様にただ飛び回るとか、ウロウロするとかなくて、完全に攻撃目的だから、当時のブロウアウト事件とは比べ物にならない程の被害が予想できる。


 だから僕らダンジョンウォーカーはそんな事態を撃破する為に日夜、浅階層から、遊戯の延長として入って、最終的には深階層で戦えるくらいの戦闘力を身につけてる。

 それに、僕らダンジョンウォーカーは、何より加護とも言えるくらいの力をこの北海道ダンジョンから受けている。


 ダンジョンで入手できるあらゆる武器や防具、スキルや生命維持の骨幹であるノーリスクで蘇生出来る事。


 深階層以下に入ったダンジョンウォーカーの身体の変化(鬼神化)など。何より、武器や魔法、スキルを使った戦いに慣れ親しんで行く。


 つまり、一般な兵士なんか顔負けな程、いや、多分、対魔物としてはそれ以上に、戦闘に慣れて行く。


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