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第72話【ギリギリの戦い……を演出される僕】

 そしたら、そんな映像を見た人達の中から、真のエコノミストやら、リベラルやら、よくわかんないけどそんな人たちが立ち上がって、自国のこの北海道に派兵する意義とか、意味とかを徹底的に弾糾するとかいろんな団体が立ち上がって、世界の平和をとかを訴えかけてるらしいんだ。ここ10分くらいの話だけど、急激にそういう話になってるらしい。


 戦争なんてしてないで、ダンジョンに攻めてる場合じゃなくて、世界の失われそうな命にその大きな予算を向けようって、世界はそう動き出したんだって。


 すげー、『いのちだいじに』すごい効果だね! 自分が言っててなんだけどね。もうこれじゃあ、『あらゆる命だいじに』だね。


 「さらに現在も士気は下がり続けています、すでに、こちらに向いている火器の80%が安全装置をかけられてます。


 ああ、そっか、だから一斉掃射が止んだんだね。なるほど。


 「各国から、待機命令が出されている様です」


 そっか、よかった。


 って思ってると、ボロボロだった4丁目ゲートが、回復して来て、いつもの姿に戻ってっる。こっちもよかったよ。


 ホッとしてる僕に、


 「オーナー、戦局を、善悪の流れを変えますか?」


 とかアキシオンさんが訪ねて来るから?


 「こっちから打って出るって事?」


 って聞いたら、


 「いえ、相手の指揮官を挑発して、一騎打ちの構図を作り出します」


 「そんなことできるの?」


 「この停滞がは好機です、そしてその可能性が大きいので、こちらから手を打ちます」


 すると、装甲車みたいな、アンテナとかついてる車が、この大通公園に横付けされる。


 そして、その車から、やたらといかつくでかい人が出てくる。


 「あれ、ここで一番偉い人?」


 って聞くと、


 「下士官です、事実上この現場での影響力を持つ人間です、ここにいる人間の中では最強です、指揮官クラスは、幹部なので安全なところから見ているだけですからここにはいません」


 って解説がついてきた。


 なんかやたらと強そうな感じ? その人の後ろから人がついてくる。いや、止めてる感じ? なんか、怒鳴り合い始めた。


 「和訳しますか?」


 「うん、お願い」


 「では……、アル上級曹長、おまちください! 止めるな、あんなガキ、俺がひねり潰して来る! 見てましたか? 重火器をものともしないヤツです、肉弾戦が有効だとは思えません! ばかを言うな、みろ、あの細っこい体を、うちの娘(小学生・ステファニー)の方がまだたくましいってもんだ! 俺の熊殺しの一撃で一発だ!」


 なんか色々言い合ってる。これ全部アキシオンさん一人で、それなりの演技を踏まえて言ってくれてる。


 まだ続くのかな?


 つまりどういうこと?


 「現在、停戦を命じられていますので、私たちの挑発に乗った、海兵隊の下士官が直接私たちを直接、ぶちのめしに来ています」


 って、もう目の前にいるし。すごい怖い顔で僕睨んでるし。すごいゴツい指を僕に向けてなんか英語で言ってるし。


 「なんて言ってるの?」


 「放送コードに触れる内容ですが、そのまま訳して良いですか?」


 じゃあ、良いや、ともかく、この人倒せば良いんだよね。


 って思った瞬間に、急に僕の手にあるアキシオンさん重くなる。


 うわ! って急に上級早朝のパンチ来た、アキシオンさんの重さが気になってた僕、ギリでそれを避ける。


 「どうしたの?! 急に」


 「オーナーは簡単に勝ちすぎるので、そこは勝利の仕方を演出しようと思います」


 「なんでそんな必要があるのさ、サクッと倒してしまった方がいいじゃん」


 っていう側から掴みに来た。


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