表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/44

史良(リラ)

 快晴、瑠璃色の海は昼頃、陽の光に水面が時折、金剛色に煌めいている。



 海に潜るのははじめてではないけれど、今回は多少の緊張といぶかしさをはらんだ。


 でもそれはすぐに解消した。


 感動で、だ。


 海の中にある巨木に、紫色の花が満開に咲いている。


 その数、約百本。


 群生する岩の礎の関係で織りなす、自然界の芸術的な海の庭に圧巻。


 太い幹のうろや葉陰なんかに、小ぶりな魚がいたりする。


 碧い海と紫色の花と、周りに住んでいる黄色い魚たち。


 色合い的にとても「素晴らしい」と普段は出てこない口調で感想を奏た。


 ちなみに普段の感動の言葉は、「すげぇ」「ぱねぇ」。



 普段ひとは入らないから、なんでこの黄色い魚はなついているのか気になった。


 むしろ人間の脅威に見合ったことがないから、珍しがられているのかもしれない。



 その巨木について、最初は珊瑚を見間違えているのかと思っていた。


 なのに違う。


 立派な幹に枝と葉と花を持つ、植物だ。


 

 一説に、その木々がはえていたところが地殻変動を起こしたから海中にある。


 もしくは、誰かが植林したんじゃないかって話も聞いた。



 海はもちろん海水で、塩気がある。


 ・・・いずれにせよ、どうしてこの木々が海中で生きていられるのか。


 それはまだ定かではない。


 

 関連している魔法使いの存在のうわさに、


 やっぱり少し緊張といぶかしさを再度覚えた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ