第5話 黒鉄と傷つくリリィレイ
お待たせしました
【うづき視点】
私はキッチンで料理を作っていた。
「主」
リリィレイさんは私に話し掛けた。
「どうしたんですか?」
私はリリィレイさんを見た。
「いえ、クアンが腹が減ったと言っていまして」
リリィレイさんはそうクアンくんを見た。
「おい、飯はまだか?」
クアンくんはそう私に聞いた。
「もうちょっと待ってね」
私はそうクアンくんに言った。
「早くしてくれよ!」
クアンくんはソファーで横になっていた。
ーーー1時間後ーーー
晩御飯を済ませて私とリリィレイさんは一緒にアイスを買いに近くのコンビニに向かってます。
「主」
リリィレイさんは私に話し掛けた。
「どうしたんですか?」
私はそうリリィレイさんを見た。
「主は私と同じ運命を辿るかもしれません。それでも戦い続けますか?」
リリィレイさんはそう私に言った。
「今更何を言ってるんですか?私はリリィレイさんと一緒に居れるだけで幸せですよ」
私はそうリリィレイさんに言った。
「そう言ってくれると嬉しく思えます」
リリィレイさんはそう言って歩き始めた。
ーーー?ーーー
誰かが片手に剣を持ち戦う姿が見えた。
その人は戦いながら人々を守っていた。
「見つけたわよ!黒鋼の騎士!」
黒鋼の騎士は盾と剣を持ち後ろを振り向くと青い髪に和服を着て片手にほ日本刀を持った魔法少女を見た。
魔法少女は一瞬で姿を消し黒鋼の騎士の後ろに回り込み斬りかかった。
ガキィン。
黒鋼の騎士は盾で攻撃を防いだ。
「貴方だけは絶対に逃がさない!」
魔法少女は片手に刀を持ち攻撃を仕掛けた。
剣技は激しくぶつかり合い黒鉄の騎士は盾に1枚のカードをスキャンした。
[ダークバーニングストリーム!]
「消え失せろ!」
黒い爆炎が魔法少女に向かった。
魔法少女は刀にカードを装填した。
[ブリザードインフィニティ!]
魔法少女は刀を地面に突き刺し氷のエネルギー波を放った。
2つのエネルギーがぶつかり合い凄まじい爆風が起きた。
その爆風が消えた瞬間黒鉄の騎士の姿はなかった。
「また逃げられた!」
魔法少女はそう言って変身を解いて辺りを見た。
片手には宝石を持ちそれをポケットに入れた。
「人払いの魔法はあまり慣れないわね」
ーーー深夜の会社のオフィスーーー
1人の太ったサラリーマンがオフィスでパソコンで仕事をしていた。
「はぁ~、何か面白いことないかな~!」
そうパンを食べながら言った。
すると。
コツンコツンと歩く音がした。
「何だ?見回りにしたら早いな?」
そう男性は仕事を続けた。
「貴様の欲望・・・・頂くぞ!」
そう言って像の様な体に腕はゴリラ頭はトナカイの様なグリーゾが立っていた。
グリーゾは片手にカードを男性の頭にかざした。
するとカードは人の形になり額には角が生えていた。
「全てを破壊しろ!ライノスアサルトウィッチ」
そうグリーゾはライノスアサルトに命令した。
「ハッ!」
ライノスアサルトは膝をついて返事をした。
ーーー次の日ーーー
私ははリリィレイさんとクアンくんと一緒に買い出しに出ていた。
「クアンくん、今日何か食べたいものある?」
私はそうクアンくんに聞いた。
「あ~あ、特にない」
クアンくんは辺りを見ながら言った。
「リリィレイさんは?」
私はリリィレイさんに聞いた。
「えっと、コロッケが食べてみたいです!」
そうリリィレイさんは私に言った。
その時。
ドゴォオオオオン。
どこからか何かが爆発する音がした。
私とリリィレイさんは走り出した。
ーーー道路ーーー
そこには片手で車を破壊するアサルトウィッチが立っていた。
多くの野次馬は撮影だと考えていた。
「消え失せろ!」
アサルトウィッチは車を片手で持ち上げビルに向けて投げた。
車はビルに直撃してガラスが割れて散乱した。
それどころかビルが傾きかけていた。
「さぁ、次はどいつが嘆くかな?」
そう言ってアサルトウィッチは人の群れにゆっくりと歩いてきた。
多くの人達は恐怖を覚えて逃げ出した。
人が居なくなり私はリリィレイさんと一緒に戦おうとした。
「助けて!」
そう子供の声が聞こえた。
後ろを見ると保育園ぐらいの子供が涙を流しながら親の様な人物の前で泣いていた。
「大丈夫ですか?」
私はそう子供の親に聞いた。
「瓦礫に挟まれて動けないんです!」
そう子供の親は瓦礫を動かそうとするが動けなかった。
「待ってて下さい!」
私は鉄パイプを瓦礫に挟んでテコの原理で退かそうとした。
でも瓦礫は動かなかった。
私は諦めず瓦礫を動かそうとした。
「何をしている!貴様は目障りだ!」
アサルトウィッチは角から雷を放った。
「主!」
リリィレイさんは体を盾にして私と子供と親を守った。
「リリィレイさん!」
リリィレイさんは地面に倒れた。
私はリリィレイさんに走って駆け寄った。
「主人・・・・」
リリィレイさんは傷だらけで立ち上がろうとした。
「ダメだよ!起きたら体が!」
私はリリィレイさんを止めた。
「しかし!」
リリィレイさんはボロボロの体を無理に動かそうとした。
その時。
ガシャンガシャン。
何か金属の音がゆっくりと聞こえた。
後ろを振り向くとそこには黒い騎士の様な人物が歩いてきていた。
「貴方は?」
私は黒い騎士をじっと見た。
黒い騎士は右手に剣左手には盾を持っていた。
「何者だ!」
アサルトウィッチはそう騎士に聞いた。
「黒鉄の騎士・ブラックフェニックス」
黒鉄の騎士はそう言ってゆっくりと歩き出しアサルトウィッチに攻撃を仕掛けた。
アサルトウィッチは片手で攻撃を防ごうとした。
だけど黒鉄の騎士の一撃は重く強かった。
「終わらせるか」
そう言って黒鉄の騎士の剣から黒い雷が放出されていた。
「黒の雷撃斬!」
雷は4本同時にアサルトウィッチの頭上から降り注ぎアサルトウィッチは跡形もなく砕け散った。
すると黒鉄の騎士は剣を前に出してアサルトウィッチの残骸から1枚のカードを造り出した。
それは力と書かれたカードだった。
「魔法少女か?」
黒鉄の騎士は私を見て言った。
「あの、お願いします!この人を助けてください!」
私は瓦礫の下敷きになっている子供の親を助けてほしいと言った。
「いいだろう」
そう言って黒鉄の騎士は片手で瓦礫を持ち上げて誰もいない場所に投げた。
黒鉄の騎士はゆっくりと背中を向けて闇に消えた。
ーーー?ーーー
黒鉄の騎士は頭の仮面を外した。
その素顔は環士だった。
「やれやれ、バイトとはいえ辛いな」
そう言って黒鉄の騎士の鎧を脱ぎ捨ててカードにした。
士はゆっくりと歩き帰り始めた。
ーーー環家ーーー
私はリリィレイさんの傷の治療をしていた。
「主人大丈夫ですよ」
リリィレイさんはそう言って立ち上がろうとした。
「ダメですよ!大抵の人の大丈夫はあんまり信用できませんから!」
私はそう言ってリリィレイさんの傷の手当てをしていた。
「ただいま!」
玄関から兄さんの声がした。
「あっ!兄さんちょっと待って!」
私はそう兄さんに言ったけど一足遅かった。
「うづき、その方は誰だ?」
兄さんはそう私に聞いた。
「えっと、」
私は何て言おうか悩んでいた。
次回へ続きます!
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