第4話 運動会と赤い少年
久々に投稿します!
【うづき視点】
私は朝5時に起きてお弁当を作っていた。
「あれ?主何してるんですか?」
リリィレイさんはそう私に聞いてきた。
「あっ!リリィレイさん。えっとですね今日運動会なのでお弁当を作ってたんです」
私はそうリリィレイさんに言った。
「運動会?」
リリィレイさんはカレンダーをじっと見た。
「それより。昨日のクアンくんって何者何ですかね」
私はそうリリィレイさんに聞いた。
「わかりません、ですが彼は普通ではありませんでした」
リリィレイさんはそう言ってイスに座った。
ーーー13時間前ーーー
私とリリィレイさんの前に現れたクアンくんは私とリリィレイさんをじっと見た。
「お前等グズアが造り出したアサルトウィッチを倒していきがってるみたいだな」
そうクアンくんは片手を前に出して片手に4枚の何かケースの様な物を持っていた。
「これをお前に渡す。貴様なら使えるカードだ!一応言っておくが俺は貴様を利用するだけだ!それを使ってみるんだな」
クアンくんはそう言って歩いてどこかへ行ってしまった。
ーーー今ーーー
私はお弁当を作ってそれをカバンに入れた。
「とりあえず、今日はリリィレイさんは自由にしてくださいね」
私はそうリリィレイさんに言った。
「なら、運動会に私もいきます!」
リリィレイさんはそう私に言った。
「でも」
私はリリィレイさんに言おうとした。
『迷惑じゃない』かと。
「私は貴女のアバターであり、そして保護者の様なものですから」
リリィレイさんは笑顔でそう言った。
「は、はい//////」
私は照れながら頷いた。
ーーー時風学院初等科ーーー
私は自分のクラスの赤組で並んでいた。
「ねぇ、うづきちゃん」
後ろの友達の間戸羽いちごちゃんが私に話し掛けた。
「どうしたの?」
私はいちごちゃんに聞いた。
「うづきちゃん、今日は家族の人来るの?」
いちごちゃんはそう私に聞いた。
「うん。一応ね」
そう言って私は前を見た。
ーーー9時20分ーーー
私はテントの下でリリィレイさんが来るのを待っていた。
すると男子の大半が何かを見て顔を真っ赤にしていた。
「どうしたんだろう?」
私はその方向を見ると動きやすそうな格好をしたリリィレイさんが歩いてきていた。
「リリィレイさん!」
私はそうリリィレイさんを見た。
「うづきちゃんの知り合い?」
そういちごちゃんは私に聞いた。
「う、うん!お兄ちゃんの仕事仲間さんです」
そう言って私はリリィレイさんに近寄った。
「リリィレイさん!」
私はリリィレイさんに抱き付いた。
「ある・・・いえうづきさん」
リリィレイさんは頭を撫でながら私の名前を言った。
「おお、どうやら合流できたみたいだね!」
後ろから誰かが言って来た。
「徳田さん!」
私は徳田光信社長を見て驚いた。
「やぁ、環くん!」
徳田社長は笑顔で言った。
「どうも。」
後ろには光島さんが立っていた。
「皆さんどうしたんですか?」
私はそう二人に聞いた。
「アサルトウィッチの装着者の君には世話になってるからね」
そう言って徳田社長は笑顔で言った。
「うづきさん私たちは保護者席で応援してますね」
そうリリィレイさんは言った。
「はい!」
私はそう返事した。
ーーー12時00分ーーー
私はリリィレイさんと徳田社長と光島さんの四人でお弁当を食べる事にした。
「すまないね、私たちのお弁当を作ってくれて」
徳田社長はそう言って片手にコンビニの袋を持ってそう私に頭を下げた。
「いえ、私は1人でお昼を食べる事が運命だと考えていましたから」
私は本来なら兄が来るのを願ったけど仕事が忙しいから来れないんだと私は確信していた。
「うづきさん?」
リリィレイさんは私を見て話し掛けた。
「何ですか?」
私はリリィレイさんを見た。
「どうしたんですか?暗い顔をしていますが?」
リリィレイさんはそう私に聞いた。
「いえ、何でもありません」
そうリリィレイさんに私は言った。
本当は両親に見てほしいけど小さい頃に亡くなってるから会えないんだよね。
私はそんな事を考えながら今はただリリィレイさんの隣に居たいと考えていた。
「よう!」
後ろを振り向くと昨日の少年クアン君が立っていた。
「クアン君!」
クアン君は体育館に入り靴を履いたまま入って来た。
「あの、クアン君」
私はクアン君に駆け寄り靴を脱ぐように言った。
「っち。めんどいな!」
そう言ってクアン君は靴を脱いだ。
「どうしたの?こんな場所に来て?」
私はそうクアン君に聞いた。
「ああ、ヤバい事が起きると思ってな。観に来たんだ」
クアン君はそう言って辺りを見ていた。
「どういう意味?」
私はクアン君に聞いた。
「まぁ、知らない方がいいぜ」
そう言ってクアン君はお弁当をじっと見ていた。
「食べたいの?」
私はそうクアン君に聞いた。
「いや、食べなくても平気だが!」
そう言ってクアン君は目を反らした。
「食べたいなら食べていいよ」
そう言って私はクアン君におにぎりと唐揚げを渡した。
「ふん!」
クアン君は座りながらおにぎりと唐揚げをガツガツと食べた。
「おいしい?」
私はそうクアン君に聞いた。
「ああ、うまいな」
そう言ってクアン君は食べ終えて立ち上がり外をじっと見た。
「どうしたの?」
私はクアン君に聞いた。
「来たみたいだな」
そう言ってクアン君は外を指差した。
そこにはパンサーアサルトが片手にナイフを持って大人達に襲いかかっていた。
「リリィレイさん!」
私はカードを片手に持ちリリィレイさんとグランドの中心に立ちカードを前に出した。
「いきますよ!主うづき!」
そう言って私はリリィレイさんと融合した。
「「アサルトウィッチ!リライズフュージョン!!」」
蒼い雷が私に重なり私はリリィレイさんと1つになり魔法少女に変身した。
「貴方を倒します!」
私はそう言って片手にデュアルウエポンナックルを片手に持ち構えた。
「いきます!」
私は走り出して拳で殴り掛かった。
「っぐ!」
パンサーアサルトウィッチは攻撃を喰らいふらついた。
「ハァァァアアアア!」
私はデュアルウエポンナックルの2つ目のボタンを押した。
「モードチェンジ!ストロングキャノン!」
ナックルの形はキャノン砲へと形が変わった。
「貴方を消し飛ばします!」
私はそう言ってストロングキャノンに魔力を注ぎ込んだ。
「チャージ完了!パワーストロングショットバレット!」
エネルギーの散弾が真上に向けて放ち散弾は空からエネルギー弾の雨が降り注いだ。
だが。
「やれやれ、邪魔しないでよ!」
そう言って出てきたのは先週のチャラそうな男の人だった。
「貴方は?」
私はストロングキャノンを男の人に向けた。
「僕かい?僕はマザラ。グリーゾの1体だよ!」
そう言ってマザラは体から黒い竜巻を起こして姿が変わった。
姿は狼の頭に熊の様な腕に足はチーターの様な足だった。
「まさか、幹部クラスと戦うなんて!」
私はそう言ってストロングキャノンの形状をナックルに変えた。
「さぁ、終わらせるよ!」
そう言ってマザラは一瞬で私の目の前に現れて殴り掛かった。
私はその攻撃を喰らいふらついた。
「やれやれ、手を出すなよ!」
後ろから青白い炎がマザラに直撃した。
「えっ?」
私は後ろを振り向くとクアン君が片手を前に出していた。
「クアン?お前何で?」
マザラはそうクアン君を見た。
「俺はこの体の命令でな」
クアン君は片手を体に当てて言った。
「まさか、お前人間の体に力を宿したのか?」
そうマザラはクアン君に聞いた。
「まぁな!だがこのガキには借りがあるなからな」
そう言ってクアン君は片手を前に出して炎を放とうとした。
「っち。めんどいから逃げるよ!今回は」
そう言ってマザラは姿を消した。
「おい、俺の渡したカードを使って奴を倒せ」
クアン君はそうパンサーアサルトウィッチを指差した。
「う、うん!」
私は1枚のカードを取り出してそれをデュアルウエポンナックルに装填した。
「ライトニングバスタークラッシャー!」
私は走り出して電撃のパンチをパンサーアサルトウィッチのボディに打ち込み体内のカードを引き抜いた。
カードには速という属性カードが現れた。
「ふぅ、ようやく新たなカードが手に入った」
リリィレイさんはそう言ってカードをケースに入れた。
ーーーその日の夜ーーー
私はリリィレイさんと一緒にお風呂に入って話をしていた。
「主。本当によかったんですか?」
そうリリィレイさんは私に聞いてきた。
「何をですか?」
私はリリィレイさんに聞いた。
「クアンの事ですよ」
そうリリィレイさんは言った。
「大丈夫ですよ。私は」
そう私はリリィレイさんに言った。
「そうですか」
ーーーダイニングーーー
ダイニングのソファーで寝そべっているクアン君は片手に本を読んでいた。
「ねぇ、クアン君」
私はクアン君に話し掛けた。
「何だ?」
クアン君は本を閉じて聞いた。
「あの、家に住むにあたってルールを決めたいの!」
そう私はクアン君に言った。
つづく
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皆様コロナには気をつけて下さいね!