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番外編 1

 私はこの国に召喚されたときに、実は伯爵位を頂いていた。国王であるお兄様に褒賞としてある領地を頂いていたのだが、私が管理できるわけもなく、ルークに任せきりになっていた。


 その領地はルークが持っている領地の隣だったため、合併するような形で経営をしているらしい。


 たまにルークの専属執事のライトが領地の視察に行っているが、普段はルークの影が領地内の見回りをしているらしい。


 そのことを知ったのが実は結婚式が終わってからだったのだ。


 ルークが領地経営をしてから、私が頂いた領地の宝石産出量が飛躍的に増え、そのため収入が爆発的に増えたのだ。


 領民は潤った生活に喜び、治安も良く、街も発展しつつあった。



「アリス、実はアリスの個人資産がすごく増えてるのですが、何か買いたいものとかありますか?」


「個人資産……ですか?」


「宝石の産出量が大幅に増えたので、そのぶんですね」


「特にほしいものはありませんが、夜会に行きたいです」


 結婚式から1年と少し経つが、ほぼお屋敷から出ることなく、出ても王族として行く孤児院や教会への訪問や行事への出席だけだった。


 本当は街歩きもしたかったが、誘拐事件以来誰が説得してもルークは絶対に許さないから、比較的許されそうな方を言ってみた。


「夜会に……ですか?」


「はい。ダメですか?」


 あざとく、下から見上げるようにお願いする。ルークは考えるように腕を組み、目をつぶった。どんな姿もイケメンで、思わず顔が赤くなる。


「今、兄上から夜会の開催の知らせが来ています。一度お断りしたのですが、それに出ますか?」


「国王主催のを断ったのですか?」


 私はギョッとした。


「今までも出ていなかったので大丈夫ですよ」


 世界広しといえとも、国王の招待を断るのはルークぐらいのような気がする。


「では兄上には出席で返事をしておきますね。でもそのような顔を他のものに見せてはいけませんよ」


 と言いながら、チュッとキスをした。

 どのような顔?



誤字報告ありがとうございます。

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