表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

71/84

71

 

「レイの様子はどう?」


 医務室の医務官に聞くと、外を指差しながら


「もうお帰りいただいて結構です」


 と言われ、外を見ると剣の稽古に励んでいた。ルークがげんなりした顔をしているけれど、こういう表情はかなりレアで、この表情にさせるレイはすごいと思ってしまったのは内緒のこと。


「レイ、帰るぞ」


「おう、りょーかい!」


 馬車は王家のを借りる予定がカインがすでに迎えに来ていた。


「やはり来ていたか」


「私はアリス様の専属執事ですからね。当然です」


「カイン、お迎えに来てくれてありがとう」


 カインに笑顔でお礼を言うと、ルークが急に私を横抱きにした。


 ?


「馬車に乗りましょう」


 ルークは「全く油断も隙も……」とか「100万年早い……」とかぶつぶつ呟いていた。

 ほんとにどうしたの?ルーク……。


 お屋敷に帰るとすぐに衣装の確認をし、それが終わるとダンスの練習が2日続いた。


 この2日でスパルタカインにイヤというほどしごかれ、カインとひたすら踊った。

 そのおかげで、披露するダンスはマスターできた。


 結婚式前日、侍女による、ルークのための(!)エステが行われた。

 全身ピカピカで髪はつやつやしく、体はもっちりすべすべになり、ダンスで疲れた体もリフレッシュできた。

 いつも通り、お礼にヒールを掛けると、いつもよりすごい!と喜んでもらえた。先日のヒールの練習がよかったのかもしれない。


 私は夕食後、ルークと紅茶を飲み膝の上でゆっくりと過ごしていた。


「いよいよ明日は結婚式ですね」


「ここまでくるのにいろいろありましたね。アリスが無事でさえいてくれたら私は何もいりません」


 ルークは私の頭を引き寄せキスをした。

 はじめは軽く唇を当てるだけだったのが、次第に長くなり、そして唇をこじ開けて舌が入ってきた。


「る……くっ……」


 口腔内を縦横無尽に動くルークの舌に私も舌を絡ませた。そしてルークの口腔内に舌を入れるとルークと同じように歯列をなぞり舌に絡ませた。

 ルークはゆっくりと唇を離すと


「今日はキスだけにするつもりだったのですが無理です。すべすべなアリスを堪能させてください」


 そういうと、ニコッと笑った。

 ルークのさせてくださいは許可を求めているわけでなく、これをしますよという宣言と一緒だ。つまり、返事も聞かずベッドまでだっこされ、キスと共に、あちこちまさぐられルークに溺れさせられる……。




ブックマークや評価ポイント★ありがとうございます。

とてもうれしく思ってます(^^)

励みになりますのでまだの方はよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ