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 電気がつくようにパッと目が覚めた。

 が、見たことがない部屋に混乱するも、抱き締められている感触に振り向くと隣にルークの顔があった。


 ルークはすうすうと寝ているようで、起こしてはいけないとそっとルークの腕を外しベッドを出ようとしたところで、再び腕の中に捕まった。


「ルーク、おはようございます」


「アリス、おはようございます」


 ルークは腕を緩める気はないらしく、おとなしく抱かれている。


「アリス、私はあなたに言いたいことがあります」


「はい、何でしょう?」


「私は、アリスとずっと一緒にいたい。ずっと触れていたい。ずっと見ていたい。アリスが思っているよりもずっとずっと重たい男です。だから、約束してほしいことがあります。


『私より1秒でも先に死なないでほしい』


 もう……嫌…なんだ。あんな思いをするのは嫌なんだ!」


 ルークが静かに涙を流していた。


「ルーク……」


 私は息をのみ、ルークの腕をぎゅっと掴む。


「私もルークと離れたくない。ルークがいない間ずっと不安だった。血を流してるルークを見たときは心臓が止まるかと思った」


「……」


「私たちは一緒なのですね。お互いを同じくらい欲していて、そして同じくらい危うい。私はあなたを一生離さない。私もあなたが思うよりずっとずっと重たい女みたい……」


「アリス……」


 それからしばらくお互いに引っ付いて離れられなかった。


 * * *


「アリス、先ほどはすみませんでした」


「謝らないでください。どんなルークも私は結局好きなんです。こんなに好きな人に出会えたことがうれしい。たくさんつらいことがあっても、その倍楽しいことをしましょう。楽しいことでいっぱいにしましょう」


「……それは楽しみですね。今さらですが、まずは結婚式ですかね……」


「……ん?結婚式まであと何日ですか?」


「えーっと4日後ですね」


「え……?えーーー!!」



 あまりに声が大きかったからか、廊下の護衛がノックをし確認をしにきた。は、恥ずかしい。


「ルーク、うちに帰りましょ」


「そうですね。カインがきっとヤキモキしてますよ」


「もうこっちに向かってたりして……」


 クスクス笑っているとちょうどノックの音がしてびくっとしつつ、ルークが対応した。


「兄上が一緒に朝食をと誘ってくださったので了承しました。着替えてから食堂に行きましょう」


 あ……着替え……。


「大丈夫です。王城はどんなサイズもだいたいありますので、侍女に持ってこさせましょう。少しお待ちくださいね」


 ルークは廊下に出ると侍女に伝えワンピースをいくつか持ってきてもらった。

 ルークが選んだ青いワンピースを着たら、ルークが髪を結ってくれた。ルークは器用だなあと感心する。


「では朝食に行きましょう」


 王族だけが使う食堂に向かって手を繋ぎ歩いて行った。




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