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本日2本目です

 湖から帰って来てからというもの、ルークはずっと私にまとわり付いていた。ニコニコしながら。


「ルークどうしたのですか?」


 一応聞いてみた。


「お昼ご飯時に引き換えにした私が好きにする、を実行しています」


「あれは夜でしたよね?」


「昼は過ぎましたし、些細なことは気にしないでください」


「……」


 うーん、明日の出発まで部屋から出られないような気がする。


「そういえばルーク、私は誰に誘拐されてたんですか?」


「アリスからキスをしてくれたら教えますよ」


 キス?ルークが微笑んでいる。

 キスを……ちゅっとするくらいなら…いける…かも……?


「……」


 あ、デジャブ……



 ルークの顔が近づいてきて唇を重ねた。唇を食むようにノックされ、思わず口を開けると舌がにゅっと入ってくる。ルークは片手で私の頭を固定させ、反対の手で腰を引き寄せた。その間も舌は縦横無尽に口腔内を動き、私の腰は支えがないとソファーからずり落ちていたかもしれない。頭の中が気持ちいいでいっぱいになったころ、ルークに唾液ごと唇を舐めとられた。


 ルークはカーテンを閉め暗くし、私をベッドまで運ぶと私に覆い被さり深い深いキスをした。

 お互いにスイッチが入り、夜でもないのに体を重ねあった。


「愛してる……ルーク」





 目が覚めると、ルークが隣で寝息をたてていた。いつ見てもキレイで私の大好きな顔。いつだってずっと見ていたいルークの顔が愛しくて唇にちゅっとキスをする。


 寝てるのにふふっと笑うルークがかわいいと思いつつ、また隣で目をつぶる。大好きなルークの側にいる今を感謝しつつ眠りについた。





「……リス、アリス」


「ん……。おはよールーク」


 へにゃりと笑うと隣にいたルークにぎゅうぎゅう抱き締められて唇を食むようにキスをされた。


「どうしたの…ですか?」


 寝起きに急にきたので、びっくりして一気に目が覚めたけれど


「アリスが悪い」


 それだけ言うと、ルークはまたキスをし、そのまま体を重ね合わせることになった。



 * * *



 起きてから一緒に湯あみをし、夕食を食べながら私が聞きたかった誘拐のいきさつを分かっている範囲で聞いた。食後に紅茶を飲んでいると明日の予定の確認にとライトとカインが訪ねてきて、ルークと10分ほど立ち話をしたあと部屋を退室していった。


「アリス、明日の予定ですが、予定通り馬で帰ります。ゆっくり帰ると結婚式に間に合わなくなるのでがんばりましょうね」


「馬かあ。ルークにしがみついちゃいますがいいですか?」


「もちろん。なんなら抱っこして走らせましょうか?」


 抱っこして……?

 そんなことできるの?


「んー……とりあえずはこの前の乗り方でお願いします」


 ふふっと笑うルークに頭を下げた。


 明日からの馬での旅、少しでもリラックスして乗れたらいいなあ。




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