表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

49/84

49 カイン視点

誤字報告ありがとうございました。

 カイン視点


「アリス様、ステータスを見ていただいてもいいですか?」


「はい。ステータス!」


 _________________________

 ステータス


 アリス・ローズ レベル39


 HP 3982/4253

 MP 5229/5239


 属性:全

 スキル:チート能力 レベル∞

 _________________________


「HPは3982/4253で、MPは5229/5239です」


「わかりました。ありがとうございます」


 キスで700ほど回復か。

 とりあえず、なんとかなりそうな気がする。

 ルーク様は怖いがアリス様の命には代えられない。


 その日は3食食事は与えられたが、それ以外には何もなかった。アリス様の顔色が若干悪いが、花言葉やマナーについて、星について…興味がありそうなものの話をするとだんだん落ち着いたように思う。


 その夜はHPは3163で800ほど1日で減っていた。

 昨日の後悔から寝ているアリス様には唇を当てるだけのキスにした。同じだけHPが上がればしばらくはこれでなんとかなると。


 次の日ステータスを見てもらうとHPは3855で700ほど増えていた。


 ここから出られないと分かってから、HPの現状維持をしたがったが、キス1回では少し足らないらしい。しょっちゅうルーク様がアリス様にキスをしていたのはこのためでもあったのかもしれない。




 4日後、まだ助けは来なかった。外の様子は気がかりだが全くわからない。待つしかないのが辛い。


 その日朝から体が少しおかしかった。暑いのか寒いのかよく分からないような。幸いなことにアリス様は体調にあまり変化はなく、顔色もふだん通りだった。


 昼食の毒味をし、アリス様に渡した。食べ終わって何もやることがない状態でも体だけは鍛えておかないと、いざというときに動けない。アリス様に断りを入れ、いざ鍛えようとしたときに自分に異変が起きた。


「あれ?」


 立ったはずなのに倒れてしまった。意識が朦朧とし、倒れるときにとっさにアリス様を抱き締めたが意識は手放した。



 意識が浮上し、朦朧としているなかアリス様の声が聞こえる。


「高熱があるの。お水飲める?」


 私は頷くもコップから注がれた水は口からこぼれ飲めていなかった。

 すると口を開けられやわらかいものが唇に当たり、水が口に入ってきた。アリス様の唇だとすぐに気がついた。ごくりと飲むとその行為が何度か繰り返され、その後の意識はない。



 何時間経ったのか、朝なのか夜なのか分からないまま意識が浮上した。気がつくとアリス様が私の胸に頭を乗せて寝ていた。


 私がアリス様の頭を撫でるとアリス様ががばっと起き、私を見て泣き出した。


「カイン、目が覚めてよ…かった…。怖…かった」


「……」


 アリス様にすべきことではないことは分かっていたが、泣いてるアリス様を慰めたくて腕を引っ張りそのまま胸に抱いた。しばらくするとアリス様は泣きつかれたのか寝てしまったので、私もそのまま寝ることにした。

 人の体の暖かさも悪くないな。




ブックマークや評価ポイント★ありがとうございます。

とてもうれしく思ってます(^^)

励みになりますのでまだの方はよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ