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本日2本目です
1時間ほどウィンドウショッピングを楽しんでいると、ルークが予約したという喫茶店に連れていってくれた。
「ここはケーキが有名で予約をしないと入れないお店なんですよ。なんでも好きなのを食べてくださいね。食べきれないときは甘い物好きがここにいますので大丈夫ですよ」
レイがニカッと笑っていた。
「レイ様、甘いものがお好きだったんですか?」
「昔から大の甘党です。全種類制覇したいぐらいに」
レイの楽しみで仕方がないという顔を見るのは初めてだった。意外である。
ルークはというと、甘いのは避けてサンドイッチを選んでいた。
たくさん食べたいのは山々だが、おそらく1種類食べたらお腹がいっぱいだろうから、果物がいっぱい乗ったショートケーキにした。
レイは4種類のケーキを頼んでいた…。
馬車を降りてから、ケーキを待っている今も、ルークとレイは回りから注目を浴びている。変装をしていても美形は美形で一緒にいる私は申し訳なくなってくる。
「アリス、ケーキはどうですか?」
「果物の酸味とクリームの甘さがすごく合っていておいしいです。サンドイッチはどうですか?」
「アリスが食べさせてくれたらもっとおいしいと思います」
すごく良い笑顔で言われたけれど、私はこれやるの?レイをちらっと見ると3つ目のケーキを堪能してた。
うーん……。
「ルーク様、あーん」
ルークはとびきりの笑顔でパクッと食べてくれた。恥ずかしいけれどルークが喜んでくれたことがうれしかった。
そろそろ帰ろうかというとき、隣のテーブルにいた女性がなぜかジュースを手に私の方へ転けた。女性がわざと転けるなんて誰も想定していなかった。
必然的に私は頭から ジュースをかぶった。
えっ。
女性はクスクス笑いながら「ごめんなさいねー」とか、その女性の連れの女性は「そんな汚れた子より私たちと出掛けません?」とレイに声をかけている。
私は急に恥ずかしくなりトイレに行こうと席を立ったところ、ルークにルークのジャケットを頭から被せられ、そのまま横抱きにかかえられた。
「やっ…見えない」
「見なくて良い。ライト、あと頼む」
影で控えていたライトが後の処理をしたようだが、私はそれに気づくことなく、私は回りが見えないまま、ルークに抱えられて馬車に戻り、そのままお屋敷に帰った。
お屋敷についても横抱きのまま下ろしてもらえず、寝室のお風呂まで直行した。
「アリス、ごめん。守るって言ったのに…」
「ルーク様…。私は大丈夫ですよ。ジュースがかかっただけですから」
ニッコリ笑って大丈夫だとなげかけると、ルークは顔色が戻りきらないままお風呂に一緒に入ると言い出したので、真っ赤になりながら一緒に入った。
湯船の中でルークに後ろからぎゅっと抱き締められた。
「掛かったのがジュースだったからまだ良かったものの、あれが何かの薬品だったら…私はあの場であいつらを叩き切っていたと思います。
アリスが無事で良かった 。アリスがいないと私は生きていけない」
ルークから少しの震えを感じた。私の命は私だけのものではないのだ。ルークの命がルークだけのものではないように。
前世を思い出してからルークの私への思いの強さがわかった気になっていたけれど、きっと足りない。足りていない。
「ルーク様、私は大丈夫ですよ。だから、これに懲りずにまたデートしてくださいね」
「アリス……」
お風呂からあがると、ルークの顔色はいくぶんよくなり、不安定な顔も減った。
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