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災厄のあいさつ  作者: ためひまし
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気分屋のあいさつ

どうもこんにちは、Gと忌み嫌われるものです。ぼくだって努力はしているんですよ。では。

 「アイツ」のことなんて好きな奴は少なくともここ日本には存在しえないものだと思っていたのは一年も前のこと。別に今だって嫌いなことには変わりないのだけど、それでも「アイツ」に遭遇すると昔のことを思い出しては真っ白に染まった顔に笑みを浮かべながらためらいもなく凶器を持った右手を振り上げる。はたから見れば良く分からん人間が軽い笑みを浮かべながら「アイツ」に暴力をふるっているようにしか見えないのだからぼくは頭のおかしな人というレッテルを貼られることになる。あと二年もすれば泣きながら暴力をふるったりするのかな。まあ、そんなことはあってほしくはないけどね。笑ったり泣いたりしながら暴力をふるうことに関しては疑いようもなく頭のおかしなヒトだけど、その頭のおかしな行動の裏にはそれなりのエピソードがあったりするのさ。なかったらただのやばい人だからね。今回はそのお話をいくつか紹介することにする。そういえば、みんなは「アイツ」の正体は分かっているかい。別に物語の中で分かるのもいいとは思うけど、なんとなく最初に答えを言っておくことにするね。「アイツ」の特徴は、どこにでも存在していて、黒くて、グロくて、汚くて、虫。翅があからさまに黒光りしていてとてもカブトムシの様には見えない触覚。もう嫌い。ぼくらの絶対領域である家にまで不法侵入してくる厄介モノ。動き方も特有でぼくらが嫌いな動きをピンポイントで仕掛けてくる。音で表すとするならば「カサカサ」。これだけ説明すれば分かるとは思うけど、念のために答え合わせをしておこうか。

 ゴキb……


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