大人になるまでは
学生の夢が醒め、大人の濁った世界をさまよった
漠然とした将来と、バカバカしい現実に突き放されて
目眩にやられそうだったんだ
でも、そんなこと言ってられないし、
分かっているよ、知ってしまったから
これが選んだ道なんだ、なんて
これは遊びじゃないんだ、なんて言われなくたって
あの頃はいつまでも、遠くの夢を探してた
見つけられるって、ずっと思っていたけれど
それよりも、自由な現在が欲しいよね
透明になって誰かをこづいてやりたいんだ
運命と出会える、その日を待ち続け、
僕はもう、こんなに歳をとってしまったよ
そういえば、結局、誰もこの想いには応えてくれなかった
「運命の相手と出会いたい!?あなたに素敵なパートナーをご紹介!!」
あのふざけた張り紙を破いてしまいたい
時計の針にイライラして、アポイントを忘れてしまったし、
コーヒーは冷めて黒ずんで、お気に入りのクッキーが湿気てぼろぼろだ
本当はもう、どうでもいい
朝陽が突然、粉々に砕け散ろうが
足下でふるえている何とかがくたばりかけたって、
こんな状態じゃ、どうにもならないね
股の芯どころか、心の芯がしなびちまったんだ
結局、あんたの子供には何が残された?
うっとうしい気遣いも、めんどくさい親切も
全部はねのけたなら、そのしわ寄せは誰が引き取るの?
まるで流木みたいに、かすかすの浮遊感に包まれて
酔いと眠気で、頼りない理性じゃ、帰り道もわからない
大人は真っ当でいいかげんなもんだよね
何でも他人のせいにしたがって、自分の過ちを隠そうとして
常識的に考えて、放浪しなくちゃ若者は認めちゃもらえない
社会っていう、偽りの都会に来たみたいだね
個性はもてはやされても、常識のうちじゃもてあます
異端児をもちあげて、やりたい放題にさせるけど
まつりあげるか、ノケものに選ぶかはノリ次第
だけどそれが何なんだ?ってみんな言う
命を削っても、楽しく過ごせたらいいじゃない
難しく考えずに、やったもの勝ちなんだって
魅惑的な幻影も、忌まわしい薬物も
まともに考えてたら、まとまるはずなんかないんだよ
未練の残りかすは、あまりにもせつなく歯がゆくて
覚悟を決めて飲んだのに、冷静だったせいで機会を失ってしまったけど
僕はただ、誰かと分かり合いたいだけなんだ




