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恋する船  作者: ともるん
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残留者

「ユーサ、今、軍から連絡があった。僕とロッド以外にあと1人、この船に取り残されてる乗客がいるんだ。どこにいるか探して、できればロッドの所まで誘導してやって。……ユーサ?」


「ごめんなさい、エド。照明を落とされてしまって。赤外線で見てみるわ」


「生命体感知はできないのか」


「シールドされてるの。船内地図を表示できないの。でも、大丈夫よ。……エド、どうだった?」


「えっ? ああ、扉? 意外と頑丈だね。ビクともしないよ。少々手間がかかるが、起爆装置を作ってみる」


「そう……」


「ユーサ、さっきから……」


「何?」


「いや、何でもない。 ロッドにつないでくれる?」


「ええ」



「ユーサ!」


 視聴覚は何の反応も示さなかった。


(真っ暗で何も見えないや……)


 アレンは手探りで進んだ。


(こっちの方角は確か、2階フロア……。なぜシャッターが下りてるんだろう? 点検のため? しょうがない、ロッド叔父さんのところに戻るか)



「ロッド、乗客が1人まだ船内に残っているらしい。今、ユーサに探してもらってるが……。 何か変わった事はないか?」


「奴らから接触があった。航路を指示してきた。エドワード、俺たちが人質だよ」


「それでか。さっきから船内温度が下がってる。脅しをかけてきたか。それで、返事は?」


「まだだ」


「奴らにユーサの事は?」


「まだ知らないんだろう。知ってたら、ユーサを人質にするはずだ」


「そうか……。 奴らに感づかれないようにしないと、 この船がRAIシップだってこと」


「エドワード」


「何だい、ロッド?」


「俺は政府を信用してない。敵をみすみす逃すくらいだったら、政府は俺たちもろとも殺す気でいるんじゃないのか」


「……」


「どうするつもりなんだ?」



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