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密かなる波紋



 “酒は命の水”だと、どこかの誰かが言っていたようだが、それを酒好きの戯言だと一笑に付していた過去の俺を殴り飛ばしてやりたい。なぜならそれは紛れもない事実だということを、俺は今身をもって痛感しているからだ。疲れ切っていた身体に酒を流し込めば、五臓六腑に染み渡る。不思議な高揚感が身体を包み、それに合わせて身体は火照り出す。こんなに酒が良いモノだったとは、今度から認識を改める必要があるようだ。



「いい飲みっぷりだな。さては酒好きか?」

「いいや? 前までは“酒は命の水”とか言っている奴を馬鹿にする側だったよ。……今じゃ、その内言われる側になりそうだが」

「ほぉ、そいつはいい。酒を飲みたければいつでもここに来い。美味い酒は用意しておいてやる」



 俺が今いる場所は、とある街の酒場だ。

 何故俺があんな墜落事故から奇跡的に軽傷で生き残ることができたのか、それはきっといつになってもわからないだろう。俺は根っからの無神論者で、信仰の欠片もなかったというのに、神様とやらはこんないけ好かない男が好みらしい。



 あの墜落事故の後から数日間、俺は右も左もわからない鬱蒼とした森の中で時代逆行でサバイバル生活を余儀なくされたのだが、その生活を乗り切った末に辿り着いたのが、今いる街だったのだ。墜落事故とサバイバルを経験した所為で服装はボロボロ。街行く人々から時々奇怪なものを見る目に晒されたが、俺は一刻も早くまともな飯とこの街の情報を得たかったためそれらを無視して街を練り歩いた。チラリと視界に入る裏通りには怪しげな店が犇めき合い、ガラの悪い大人が何人も屯し、花屋(・・)と思われる女性が昼間から商売に精を出す光景を流し見て、あまり治安のよろしくない場所なのだろうかと思いながら歩いていたところで、俺はこの街がどういった街なのかがわかる決定的な物を遂に見つけた。



……否、見つけてしまった。



Welcome to(ようこそ) Atrocious(アトロシャスへ)



 それは街の入口にほど近い道路沿いにあった看板だった。所々錆び付いて読みづらかったが、筆記体の英語でそう書かれているのは理解できた。それを認識した瞬間、脳に鋭い電撃が迸り思考が一瞬にして蒸発した。それだけ、『アトロシャス』という単語は俺に衝撃を与えるものだった。



『アトロシャス』



 アジアのとある国に存在するこの都市は世界で一番美しい都市でも、ましてや何か世界的に有名な特産品があるわけでもないが、この都市は世界で知らぬ者はいないと言われるほどに有名である。だがその一方で、有名ではあるはずなのにその都市の実態を知る者は現地住人に限られるという矛盾を孕んだ場所でもある。沿岸部に位置するこの都市は陸路と海路、そして空路とすべての交易において重要な要所として古くから知られており、それ故に人口もそこそこに大きい。交易が盛んということで、アジアをはじめとして欧米や南米も含めて多種多様な人種がこの街には溢れている。



 ここまでなら、誰もこの都市が有名な理由は浮かばないだろう。では何故ここは世界的に有名なのか。


 幸福度が世界一? ギネス記録保持者が多い? 有名な観光名所がある?


 否、そんなことはない。



 この都市の蔑称(別称)は、『犯罪横行都市』、『悪の掃き溜め』、『犯罪者の終着駅』。



 世界最悪の治安の悪さを誇り、世界最大級の犯罪者数を有し、年間死者数が紛争地帯を除いて世界最多。スリをする小悪党から、武器や薬の売買を扱う大悪党までずらりと入り乱れる犯罪者のバーゲンセール。世界中の犯罪者の約半数はここにいるんじゃないかと噂されるほどの場所。それがここ、アトロシャスだ。



 今いる場所がどういう場所なのかが分かれば、その後の動きの方針決定にはそうそう時間はかからなかった。

 先ずすべきは情報収集。一寸先すら分からない中で闇雲に動くのはどうやっても愚策でしかない。ことこの街の治安の悪さを考えれば、そう思うのが妥当だった。

 そう思い至った俺は情報を集めるべく、こうして酒場に足を運んだという次第だ。古典的な見方ではあるが、酒場は情報が集まる場所としての面が大きい。アルコール摂取は口元を緩め、ぽろりと情報が零れさせることもできるからだ。酒の席のため飲み仲間はすぐに忘れることも多いのだが、マスターは別だ。アルコールなんて勤務中に摂っているはずもなく、自然と零れる情報が耳に入ってくるのだ。ちょろっとお代に色をつければ、ヤバめの情報を除いてマスターはこの街の実状を話してくれた。



「んで、坊主。他に何か聞きたいことはあるか?」

「いいや、ないな。俺としてもなかなかに有意義な時間だった」

「まぁ、それなりに弾んでもらったからな。対価くらいはキッチリ払わせてもらう」



 あんな事故に遭った手前、運が良いと言っていいのか定かではないが、カウンター越しに構えるマスターは律義な性格をしていたおかげで上乗せしたお代の分の情報はしっかりと話してくれた。こうして話していると、このマスターは本当にできた人間だと思う。ここで酒場をやっているというフィルターを通して、先入観で人を判断しちゃいけないなというのを俺は学んだ。

 こんなできた人間がここにいるんだ。つまりここに来なきゃいけない訳があった。……所謂事情持ちなのだろう。



「へぇ……。この街にいる人間な割には、あんたは随分と律義なんだな」

「けっ! この街じゃあ欲を出したやつから死んでいくもんだ。中には欲を出しても死なねぇ輩は居るが、そういう輩は決まって死なないための備えを持ってる。生憎と俺はそんな大層なモンを持ってねぇから、対価に見合った仕事はキッチリこなすようにしてるんだよ。っていうか、居座るんなら何か注文しろ。冷やかしは迷惑だ」

「そうか、それはいいことを聞いた。なら、ついでにもう一杯注文しようか」



 あいよ、と一言言ってグラスにもう一杯注がれる。ここの通貨は円でなくドルだが、一応持てるだけ持ってきた(・・・・・・・・・・)ためたんまりとある。……むろん、真っ当な手段で得たものではない。ちょっと寝ている(・・・・)人から拝借したものだ。ここの通貨が何か分からなかったから手に入る分だけ全種類だけ持ってきたが……そう言えば、ここでドル以外の紙幣は換金できるのだろうか。



バンッ! バンッ! バンッ!



───ッ



 突如として、店の入口から乾いた破裂音が続けざまに3発聞こえてきた。刑事ドラマで聞いたことのある、いや、むしろ聞きなれた火薬音と、何かが空気を裂く音が耳に届く。それは平和大国日本では考えられないほど唐突に、そして随分と身近から聞こえてきた。一瞬、身が強張った。空砲だと分かっている玩具(おもちゃ)と違って、これは紛れもなく実弾が発射されたものだ。

 この街では、銃の引き金は羽のように軽い。他人を蹴落とすのが当たり前の、強者だけが生き残れる世界。火の粉を払うかのように、その引き金は容易く引かれて撃鉄が上がる。邪魔者は躊躇なく消す。それが、この街の全てなのだろう。



───けどもう、諦められっかよ



 一度は諦めた生への充実感。もう手にすることはないと思っていたものを再び与えられ、持て余していたこの感触をやっと覚えられた矢先がこれである。もう、奪われるのはごめんだった。

 一度覚えた生への執着は俺の心に深く根を張り、巣食う。悍ましく、醜くうねりを上げて俺の心に絡みつき、俺をあの飛行機で醜いと断じた生への亡者へと変貌させる。何とも浅ましいことだ。押さえつけていたはずの、いや、放棄していたはずの感情が俺に這いより、芽生えた生への猛執が俺の生存本能を覚醒させた。感覚器官の鋭さが倍増し、それまで読み取れるはずのなかったものまで捉えられるようになったのだ。

 


 それは背中越しに感じるチクチクと感じる突き刺さるような──純粋な敵意(殺気)



 背後のソレに気付いた瞬間に立ち上がり振り返ろうとするが、急な動作に身体が追い付かず足に絡まった椅子を後方へ蹴り上げてしまった。ガンっとすぐ後ろから硬質なものがぶつかる音が聞こえた。完全にドジを踏んだ。クソッ、これでは相手に俺が気づいたと事前に察知させてしまうようなものだ。そうなれば対応され、俺が動く前に事が終わってしまう。



 こんなところで、死んでたまるか



な、しまっ……(O u p s)!」



 だが、ツキは俺に付いていたらしい。

 相手との間合いは相手の腕二本分、歩幅にして一歩半。そこに椅子を蹴り上げれば、ちょうど懐から引き抜いた銃の位置だ。運がよかった。それは真下から銃を打ち上げ、真上に跳ね上げさせた。

 躊躇わない。振り返った瞬間に相手の状況を確認し戦力を推し量る。敵は一人、黒人の大男。ガタイはよく、銃を奪おうとすれば取り合いになり、力技で負ける。咄嗟のことで態勢が崩れているが、すぐに持ち直される。勝負は一瞬。チャンスは今しかない。



「ッ──、──!!」



 振り上げられた腕を元に戻し、再び俺に向けてきた銃口を左腕で捌いて逸らす。この瞬間の敵の最大の武器は銃であり、肉弾戦をしようなどとは考えていない。だから、ガラ空きとなっている首元に手を当て……一気に締め上げる。

 首には大脳、脳幹に直結する血管がある。それが瞬間的に遮断され、脳に送られる血液が一時的に途絶えれば、人は簡単に意識を手放す。柔道の絞め技に見られる技術だが、これは下手をすると相手の頸椎をへし折ってしまうことがある。リスクはあるが、それを背負えば例え体格が貧弱な女でも、ものの数秒で大男を沈められてしまうのだ。スタントマンとして活動するついでに、護身術にも使えると思って習っていたのだが、こんなところで使うとは思ってもみなかった。まあ、使えるものは使うだけだ。

 何とか抵抗しようとしていた大男だが時間にしてきっかり一秒。もがいていた男の手が、ダラリと垂れさがった。



「いいこと教えてやるよ。いくらお前に剛力()があろうと、俺にだって技巧()がある。貧弱そうだから勝てると思ってると、今みたいに足元を掬われるぞ?」



 なるべく、大物そうな人物を演じる。

 高圧的な物言いに不遜な態度。普段からこういう振る舞いなら敵も多くなってしまうだろうが今は違う。拳銃を抜いた大男一人を素手で倒した。この事実を突き付ければ、周りは嫌でも俺を強者だと認識するだろう。事実、周囲の目は俺に対して困惑と畏怖を宿している。これなら、余計な茶々を入れられることはないだろう。命の危険が少しでも遠のくなら、こんな演技いくらでもしてやる。

 俺はマスターにお代を払い、男から拳銃とマガジン(授 業 料)を徴収して俺は酒場を後にした。







◆◇◆◇






───こいつは……絶対に只者じゃねぇな



 昼頃になってやってきた目の前の日本人(ヤーパン)に対して抱いた印象がそれだ。この街には日本人なんてほぼいないから、新顔だとすぐにわかった。見かけは20年も生きていない若造で、服はボロボロ。どんな火遊びしたんだかと興味は湧くが、普段ならその程度でしかない。テキトーに話聞いてやって、酒代さえだしてもらえればそれでいい。

 だが、今回に限ってそういう訳にはいかない。



『引き続き、ニュースをお伝えします。3日前の現地時間午後12時38分、日本発フランス行きの便が───に位置するカボッカ山の麓に墜落した事故について、地元当局の懸命な消火活動により火は消し止められましたが、依然として身元不明の犠牲者が多く、今尚───』



 カウンター脇のテレビから流れるニュースの声を拾いつつ俺は目の前に座る客に目をやる。事故があったのはここからそこまで遠くはない場所だ。休息含めて徒歩で3日(・・)といった具合だ。そしてこいつの服装、観光用のものだろうし、どう考えても無関係とは思えない。日本発ってことだし、日本人が乗っているのも不思議じゃないだろう。

 あの墜落事故から生き延びるだけの技量と、見ず知らずの環境を数日間生き延びられるタフネス。そんなものを持ってる輩が、一般人であるはずがない。おまけに一般人を装っているが、こいつの心にはどでかい闇が巣食ってやがる。所々から漏れ出すそれが、俺の勘に告げてくる。こいつは危険だ、と。

 こいつはこの街に来て日が浅い所為か、聞いてくることはこの街の現状についてが多かった。武器商人の場所を始め、巣食っている悪党の中で注意した方がいい組織や腕利きの情報屋……まあ、色々聞いてきたな。日が浅い内は、その手の情報さえあれば何とかやっていける。聞いてくる時間もくどくもなく短過ぎない。必要最低限の情報を選び、相手にしつこいと思われない時間で聞き出す。交渉のいろはもきちんと弁えてやがる。



 もう聞くこともなくなったのか、最後にサービスで一杯注文してきた。食えねぇ野郎だ、そう思いながらやつのグラスに一杯注いでやる最中のことだった。




バンッ! バンッ! バンッ!




 店の外から聞こえてきたのは3発の銃声。ここじゃ何ら珍しくもない風景だ。他の客も、なんてことのない顔でポーカーを続けて酒を煽っている。いつも通りの光景。いつも通りの対応。ここじゃ自分の命さえ関係なければ何をやっても見過ごされる。例外として警察があるが、あいつらにはほとんど誰も通報しねぇ。通報するのは事が全て片付いて後処理が面倒になった段階でだ。警察が直に聞き届ければやってくるが、それ以外だとまるで働こうとしないサボリ魔共だ。

 そう、俺もいつも通りに見過ごすはず──だったのだが



「………」



 目の前のだんまり決め込んだ化け物の所為で、冷や汗が止まらねぇ。

 やっぱりこいつは、只者じゃなかった。今の銃声を聞いた瞬間、こいつの空気が変わった。纏っていた偽飾に満ちた雰囲気は霧散し、どす黒く濃密な闇をそこかしこから発するドライアイスに早変わりしやがった。おかげで暑さは凌げるが何も氷点下にまでする必要はねぇだろうよ。冷え過ぎて逆に迷惑だ。

 こいつが今の今まで何して過ごしてきたなんて考えたくもないが、これがこいつの本性だ。おそらく踏んだ修羅場の数なんて両手足の指じゃあ到底足りないだろう。この歳でここまでの闇を抱えるなんて、化け物としか言いようがねえ。



 そうして視線をずらして、初めて気づいた。今、こいつが横目で確認してるのはこいつから見て左後方。正面入り口から少し右寄りのカウンターに座っているから自然とそうなるのは仕方ないのだが、問題はこいつの右後方。一人の大柄な黒人が、ニヤつきながら拳銃片手にこの男に近づいてきていた。なるべく気取られないよう、そっとだ。



───そうか……こいつ、初めから気づいてやがったのか……!



 戦慄が、俺の背を伝い体中に迸る。こいつは初めからあの黒人の男が自分を狙っているのだと知っていたのだ。知っていた上で、敢えて自然体を装って食いつくのを待っていたのだ。外の銃声というフェイントに釣られる振りをしたのも、あいつを食いつかせるため。敵を欺く仕草に加え、我が身すら利用する知略と胆力も兼ね備えてやがった。なんて恐ろしいやつだ。こいつは、この日本人は……とんでもない大物だ。

 だが、近づいてくるあいつは気づいちゃあいない。目の前に座るこいつが、ただの鉛玉だけでくたばるような玉じゃないことを。

 そしてそれは、現実のものとなった。



 黒人があと1~2歩で辿り着きそうな段階で、目の前の男は唐突に立ち上がり器用に椅子を後方へ蹴り上げた。そこにあるのは、やつが構えていた銃。咄嗟の奇襲で拳銃の銃口が大きく上に逸れ、男はもたついた。


 その瞬間を、化け物は逃さない。


 獰猛に、そして喜悦を込めて口角を吊り上げる。ようやくかかった獲物に止めを刺すべく、化け物は振り返って獲物を視界の正面に捉えた。そして振り返り様に向けられた、軌道を戻した銃口を物怖じせずに左手で裁き、その右手を獲物の首にかけた。力技に持っていくつもりなのか?

 馬鹿な、そりゃ無茶だ。相手はチンピラと言えども黒人。2mに届く巨体と、それに見合う腕力を持っている。対する化け物は、鍛えているのだろうが所詮はアジア系。180に届くかどうかの身長と細身の体格では力技では負けるのは必定。どうするのか、そう思った矢先、信じられない光景が映った。



バタンッ



 そうやって床に倒れこんだのは……黒人の方だった。

 有り得ない、何が起こった。その光景を見ていた客全員の心が、一致した。あの男がしたのは何てことはない、ただ首に手をかけて力を込めただけ。だが、たったそれだけの行為で、大男は身体をバタつかせ……事切れたように脱力したのだ。それをこの男は無造作に手放し、床に寝そべらせた。



「いいこと教えてやるよ。いくらお前に剛力()があろうと、俺にだって技巧()はある。貧弱そうだから勝てると思ってると、今みたいに足元を掬われるぞ?」



 その勝利はもはや必然だったかのように、気絶している大男に言葉を投げかける。確かな畏怖を振りまいて、その言葉を敗者への手向けとして投げかける。

 そして何かを思い出したかのように、クルリと踵を返してこっちに視線を向ける。一瞬ビクッとしたが、もうあの空気は霧散していた。凄惨な笑みは、見る影もない。



「マスター、この店は気に入ったからまた利用させてもらうぞ」

「お、おう。まいど」



 そう言い残して、あの男は今度こそ帰っていった。

 やつは一体何者なのか。しばらくの間、酒場はその話題で持ちきりだった。




19.12/31 加筆修正しました。

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