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4話 親友は俺の姿を見て爽やかな笑顔だった

ゆっくりしていってください

 俺は朝起きて、変わっている自分に戸惑いつつも下に降りていく。


 何故か下に行くと、ニナが座っていた。


「おはよう、ゼノ……じゃなかった、ハル」


「言い直さなくていい、それで朝早くどうしたんだ?」


「朝食、お願いしていい?」


 俺は「顔を洗ってからな」と言って洗面所に向かうが、一緒についてきた。何故か聞くと「ハルの事だから、髪の手入れしなさそうだから」とのこと。

 確かにそうだが……昨日だって、お風呂上がった時に髪を乾かしてくれたのもニナだ。

 本当になんでここまで面倒良くしてくれるんだろうな。


――数十分後


 髪の手入れってのは、こう時間が掛かるものだな。顔を洗ったり、クリームをつけたり色々な事を言われてはやった。

 ニナは口々に「肌はスベスベ、髪はサラサラ……そしてこのクビレ反則すぎる」と言いながら、髪の手入れをしてくれる。


「それじゃ、服を部屋着に着替えようね」


「あ、あぁ……」


 そうして、慣れない着替えが始まり……手伝って貰ってやっとだった。なんか男より面倒過ぎないか?

 可愛い部屋着に着替えさせられた俺は、朝食を作り始める。


 あいつが来るまでに、朝食をすませておかないとな……。


 という事で、簡単に作れる物を冷蔵庫から取り出す。

 飯は炊いてあるので、卵焼きや焼き魚……味噌汁辺りでいいか。俺は、軽く朝食を作り始める。


 一方、ニナはテレビを付けて見ている。


『今日のニュースです。

 今朝未明、外国人だと思われる女性が逮捕されました。

 女性は「俺は、男だ! 何故誰も信じてくれないんだ!」などと意味不明な事を叫びながら、男子トイレに入っていた所、警察に逮捕された模様です。

 取り調べを行い、身元の所在を聞いた所。親御さんは知らない女性だとの事です』


 ニナは、そのニュースを見て。顔だけ俺の方に向け、聞いてくる。


「このニュースって、ハルのゲームで体が変わった人じゃない?」


「そうかもな、見ず知らずの他人……に首を突っ込むつもりはないから弁明もしないがな」


「そうだよね~、だけど1歩間違えば……ハルもこうなってた、ということでしょ?」


 俺は朝食を作りながら「そこまで馬鹿じゃねぇよ」と答える。ニナは「えぇ~、確かにハルならもう少し派手にやるか」と言いながら、再びニュースの方に顔を向けた。

 なんでだよ! お前の中で俺は、どういう性癖の持ち主なんだよ!?


 叫びたい気持ちもあったが、ニナに「ご飯くらい運べ」といいながらご飯を分ける。

 ニナは「やっぱり出来る嫁だよね~、ハルは女になってよかったと思うよ~」と言いながら、運んでいった。

 魚も焼け、味噌汁も作り……卵も焼いて、作り終わった朝食をニナと共に運んだ。


「それにしても、あいつは何時来るんだ?」


「知らな~い、メール届いてないの?」


「いや、確認したがきてなかったぞ?」


 テーブルに2人分の食事を置いてから座り、疑問を口にした。ニナは別にいいんじゃない? という感じに適当に返事していた。


「「いただきます!」」


 という事で、朝食をいただこうとした瞬間に。

 玄関のインターホンが鳴った。誰だ? あいつだったら本当に面倒なタイミングだな?

 ニナも「セナだったら、飛び蹴りくらわしてやる」とか言っている。俺も「同感だな」と同意した。俺が出ていくと面倒な事になりそうだ。


「はいはい~」


「おっす! てニナか、ゼノはまた自分の部屋か?」


「今、朝食一緒に食おうとしてたんだよ~」


 気を効かせてくれたのか、ニナが出てくれた。セナは「そういえば、あいつ無駄に家事能力高かったな」と言いながら、こっちにやってきた。

 来たのはセナ、暗い青のメガネをかけてサラサラの茶髪でニナと同じブラウンの瞳。

 朝食を食べている俺を、かけているメガネ越しに見てくる。すると……クルッと玄関の方に体を向け「ゼノ……お前だけは、彼女出来ないと信じてたのに!」と言いながら走っていった。


「あ、やっぱり走っていった」


「その内、頭が冷えて戻ってくるだろ」


「それもそうだね~、パソコンもきっちり置いてく所を見ると」


 ご丁寧に、パソコンが置かれていた……踏まれないように、近くの机に置いて。

 何で俺の周りには、彼女が出来たらいきなり外に走り出す奴が多いんだろうな。

 そう思いながら、ニナと俺は朝食を頂いていた。


――数分後


 食事が終わって、俺とニナは食器を片付けた。ニナが「洗い物する時は、手が荒れるから注意!」と言って、テレビの方に歩いていった。

 いや、手伝わねぇのかよ! そういえば、あいつどこまで行ったんだ?


ガチャッ


 という音がして、玄関に行くと。セナが息を切らしながら、戻ってきていた……何故か、手に袋を持って。

 俺が「何それ?」と聞くと……セナは「赤飯」と言った。

 だから……誰の祝いだ!


 突っ込む気持ちを抑えて、セナをリビングに連れて行く。


「セナやっと戻ってきた、何で袋? あぁ、赤飯か」


「いや、納得するなよ」


 何故か分かったニナに俺は突っ込む。その様子にセナが、腕組をして首をかしげていた。

 セナが「もしかしてゼノか?」と、ニナに言うと「そうだよ、今は名前変わってハルだけど」と答えていた。

 お前ら何で分かるんだよ……。確かに、こんな綺麗な女性が俺の彼女な訳無いけど。


「とりあえず、話を聞こうか」


――数分後


「意味わかんねぇよ!!」


「俺も思ったわ」


 盛大にセナも叫んでいた。だが、こっちに顔向けるとセナは「だがな……ゼノじゃないな、ハル……ありだ」と言ったため、右ストレートで顔面殴ってみた。

 確かに、俺も綺麗だと思うしいいが。清々しい程、綺麗な笑顔で言ってきたのが腹立った。


「ぐふっ……別に殴らなくてもいいだろ」


「なんか、殴っといた方がいいと思って」


「うん、あの顔は殴られてもしょうがないと思う」


 色々片付けを終えて、洗濯物を洗いつつ。ニナに「ゲームやってる時は頼む」と言って、ニナが「いいけど、今度買い物付き合ってね」との事なので俺は同意した。

 そして、俺達はゲームを始める為に……俺の部屋へ行く。

11月13日までに更新します

あ、次ようやくゲーム中いきます

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