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利用規約を見ないでゲームを始めたらTSしたんだが  作者: 秋雨そのは
最終章 ルールさえ守ってれば楽しみ方は自由
33/43

33話前編 無意識でやるっていうのはある意味怖い

遅くて申し訳ありません

前編と後編に分けました、サブタイトルはこの文字数では回収難しいと思い……。

 家に帰ってきてから柄にも無く、学校に行くのが不安になっていた。


 ニナに言うのも情けないし、セナ辺りにゲームやりながらそれとなく相談するか。

 1人で自分に元気を付けつつ、ゲームをやりに上に行こうとするとニナが話かけてきた。


「ゲームやるなら、ちゃんと戸締まり忘れないでね。今は女の子なんだからね」


「帰ってきたばかりだし、セナが来ない限り下は締めてあるよ」


「そっか」


 少し安心した様な声を出していたが、なんか複雑そうな顔をしているな。

 ニナはそれだけを言うと「私はちょっと沙月と一緒にやることあるから」と行って、俺の家の冷蔵庫を漁る御梅の襟を掴んで歩き出した。

 御梅は「あぁ~プリンがあったのに」と言いながら抵抗していた。


「それ俺のだから、勝手に食おうとするな」


「いいじゃん! 買えるんだから」


 ブーブーと言いたげにニナに引きずられながら、出ていった。

 ニナの様子がおかしいが……なんでだ? 何かやらかしたか?

 そんな事を思いつつ、玄関を覗いて遠ざかってく2人を見て俺は家の鍵を閉めた。


 分からないな、ん? メールか。

 考えても分からないままでいると、セナからメールが届く。


『件名:クエスト見つけたから手伝ってくれ

 ゲーム内でレシピもらえるクエストあったから手伝ってくれ。

 制服の採寸? だっけか、それ終わったらでいいから返事くれ』


 あいつ、完全にゲームにハマってるな……しょうがない、付き合ってやるか。

 溜息付きつつも、終わってこれからゲームにインすることをメール送る。

 返事のメールが返ってくると、文章には前ゲーム止めた所の近くだから、インしたら教えてくれとのことだ。


「了解っと」


 口に出して返信しながら、2階へ歩いていく。

 パソコンを起動しながらふと思ったことがあった。

 車に乗った時に言われた仕草について言われた時、何も考えずに返したが……意識してはいなかった。


 自分の手を見ると違和感を感じない、慣れたとも言えるけど。

 あぐら、なんてものもしなくなったし、それに……自分の体がこれが普通だと思っている事。


「いやいや、そんな事はない。これは元の体じゃない」


 思いを振り払う様に、俺はゲームの中へ入った。



 少しの間、意識が飛ぶ感覚に襲われて目を開けると、自分の部屋とは違う広々とした空間が広がっていた。

 何も考えずにいられるゲームの中はとても快適に見えた。

 セナにメールを送りつつ、周りの風景を見渡す。


「おっす、すまないな。すぐに呼び出しちまって」


「構わないよ、それよりもクエストだっけ?」


 メールを送った矢先、セナがすぐに到着する。

 気軽に声をかけてくる所、こいつらしいというかなんというか。

 すると、セナが俺の顔を覗いてくると、首を捻ってくる。


「どうしたの?」


「いやお前、仕草こんなに上手かったか? 言ってあれだが、他の奴と比べて違和感が無くてな」


「……気のせいだろ」


 さっき俺が思ったことを言われ、戸惑った。そんな事あるわけがない、俺は元男だぞと戸惑いを隠す様に背を向ける。

 強く否定出来ない自分におかしさを感じつつ、本題の方をセナに聞こうと横目でセナを見る。

 そんな俺を他所に「よし、考えてもしょうがない。行くか、ハル」と言って、いきなり背中を叩かいてくる。


「痛い」


「話が進まないからな、ついでに言うと。職業は今回狩人にしてきたぜ」


 別に痛くは無い、背中を押されて少しバランスを崩しただけだ。

 職業を変えて胸張っているセナに悪態をつこうと決めつつ、姿見をしても特に変わりない。

 心の中で良くわからない、と思いつつも溜息を付いて歩いていく。


「敵と戦うなら武器を少し買わないと……そういえば、どうやってあれ上げたの?」


「裁縫か? 勿論、狩人のレベル上げついでに素材を集めてたからな、金も溜まった」


「そう、ならついでに寄ってって」


 はいよ、と言いながら俺の横で笑いながら並んで歩く、それを俺は溜息付きながら一緒の歩幅で歩いた。

 俺のアドバイスいらない所がこいつだな、今回のクエストは簡単に終わりそうだが……嫌な予感もする。

 仕草、仕草か……学校で幾分には慣れてくれた方がいいが。


「……なんでこんなに不安になるんだろう」


「まぁ細かい事は気にすんな、どうせなるようになるさ」


 こいつも母親みたいなことを言う、口調ですら違和感を感じて来なくなってきたというのに。

 しょうがない、楽しむだけ楽しんでやろうか。



 武器で買ったものは元の3本の剣に加え、10本程色々な武器種も買っておいた。

 槍とか斧とか、あげたらキリがないな、まぁどうせ投げて爆発させるし。

 重いのは勘弁だが、ダメージが大きい事はいい事だしな。


「買い過ぎじゃないか?」


「あのクエストの時に全然足りなくて、やられそうだったから。これぐらいが丁度いいと思って」


 蜘蛛と戦った時も思ったが、片っ端から爆発させても消費コストが増えるだけだ。

 そういえば、服装も着物のままだから変えとかないとな。

 メニューの装備欄から着物を何時もの服へ変えて、反映させる。


「着替える時、光包まれるんだな」


「色々不味いでしょ、そこもリアルに作ったら子供お断り」


「このゲームをやるの自体色々、親的にまずいと思うがな」


 違いない、と思いつつもクエスト受けるため、セナに案内させてもらう。

 最初に保存された私服……もとい初期装備、ワンピース姿に戻って問題ないか体を見る。

 問題無いし、行くか。


 セナに声を掛けると、顔がちょっと気持ち悪かったので殴っておく。

 しかし、避けられる……こいつ、避けるのうまくなってないか?


「はぁ行こう」


 クエストを受ける人に聞いてみると、この近くにある村が襲われているだとか。

 内容は『村の救護、または魔物の討伐』だそうだ。

 救えとか……むしろ壊しそうで怖いんだが。

次は7月24日まで!

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