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3話 戸籍とその他諸々

こんな感じに、作者本人のモチベで更新変わるかも

名前修正! 文多少修正、サブタイ修正

 俺は、ニナと共に両親をリビングに案内する。


 何時買ってきたのか分からないが、手には袋が抱えられていた。

 俺は「それ何?」と聞くと、母親が「赤飯」と答えた。


「誰の、何の祝だよ!?」


「え? だって、電話で言ってた事が本当だと思ってなかったから」


「当たり前だろう」


 そうですよね! 確かにそうだけど! 何で、買ってくるかなぁ!? 自分で言うのもおかしいけど、引きこもりが普通に彼女出来るわけねぇだろ!? ……言ってて悲しくなった。

 父親と母親は誇らしげに、言い放っている。


 父親……黒旗 芳雄、親友の両親と古くからの付き合いでニナやセナとはしゃぐ時もある。ニナがヨシさんと呼んでいる。普通にしてれば、良いんだがな。

 母親……黒旗 奏汰、親友の母親と色々な話をしている。ニナがある意味、肉親より仲良し。その事で、母親が泣きついてくる事もあるらしい。ニナはカナさんと呼んでいる。普通にしてれば、良い母親なんだけどな。


「だから、遅かったのか!」


「うるさいわね、綺麗な顔と声で汚い言葉使わないの」


「あんた達のせいだろうが!」


 ニナは「折角買ってきたんだし、赤飯食べよう~」と父親に言っていた。ノリノリで父親も「そうだな、カナが娘欲しがっていたから祝いか」と言いながら準備をしていた。

 お前ら2人、無視して進めてるけど聞きたいんじゃなかったのかよ。


 真面目に父親が俺を見てきて「それで、ゼノ」と言い、俺は「なんだ」と答えた時に…そして発した言葉は。


「子供は産めるのか?」


「知るか~!」


 盛大に突っ込んだ。それはもう、そこにちゃぶ台があったらひっくり返す勢いで。真面目に聞いてくるから、やっと聞いてくれると思ったのに。

 もうやだ、この両親……。

 ニナは今度は母親と喋っていて「ゼノに似合う服買ってこないといけないね」に言って、答える様に母親が「そうよね、こんな美人になっちゃって嬉しいわ~」と言っていた。


――数分後


 なんとか俺は落ち着きを取り戻した。

 親も巫山戯るのは止めたのか、長ソファーに2人が座って。テーブルを挟んで向かう様にニナと俺が座っていた。

 現状説明のため、ゲームが届いてからニナが来るまでの事を簡潔に説明した。


「利用規約で、そうなったのならお前が悪いな」


「そうよね~、でも! 娘になったならいいじゃない」


「そうだな、戸籍が無いとあったな。心配するな、今日中にやってしまおう」


 何故か凄くノリノリで、テキパキやってくれるのが怖いんだけど……。

 男の時は、父親は「やれる事はやれ、俺に頼むんじゃないお前だけでやれ」とか、母親は「服は買ってあげるけど、洗濯とか自分でしなさいよ?」とか笑顔で、やらされていた。

 なんだこの差……。


「なんでそんなに嬉しそうなんだ?」


「「娘が増えるのは大歓迎だ(なのよ)」」


 そして、これである。ニナは「良かったね、ゼノ」とか言っていたけど、嬉しくねぇ……。



 という事で、市役所で住民票の書き換えを行わないといけないため。それぞれ、書き換えを行った。

 名前は変わって、黒旗 春乃になった。決める時、両親が自身満々に言ってきた。


 これで俺は法律的にも……女になってしまった。まぁ正式になるまで少し先になるだろうけどな。

 学校に関しては、黒旗 禅之は死んだことになり。俺は転校生として2年に黒旗 春乃として通う事になるらしい。

 準備万端だな、おい! 父親の処理速度がありえなかったぞ? 母親の方も、相談事などの話なども含め市役所の人を丸め込んでいたし。


 ニナは俺と一緒にその光景を見ていた……そして一言。


「普通にしていれば、良い両親なんだけどね~」


「同感だ」


 俺はそれに、全力で同意した。

 父親は公務員でサラリーマンをしてる。母親は老人ホームや園児の先生のをしている。

 この2人がガチで動き出すと、凄いことになるんだと改めて思ってしまった。


 その後は、外食をしてワイワイ話をしたり。服屋に入っては、俺を着せ替えたりしてニナと母親は楽しそうに「これ似合うと思う?」とか「いいかも、カッコイイ感じもありだよね~」など。俺にとっては何を喋っているのか分からない。


「ここから先は、俺はのんびり茶を飲んでるから3人で行って来い」


「そうね、ほら行くわよ。ハル」


「嫌だ、そこだけは……」


 ランジェリーショップ……それは、男子に取っては一番入っては行けない道の領域……。ましてや、オタクの俺には無理な話だ。

 父親はそそくさと逃げた。

 ただ醜態を晒す訳にも行かないので、2人に引っ張られる腕に力を入れて抵抗するくらいだが。


「ほら、サイズも測らない行けないんだから。さっさと行く」


「ぐっ……」


 という事で、自分の下着を買うことになった。選ぶ自体、考える気力も無いため適当に返事しながら。

 定員に測ってもらっていた。定員も「何ですか、この完璧ボディは!?」と声を上げる程だった。その叫び声は周りに聞こえる訳で……。


 周りの人達がヒソヒソと「何アレ!? モデルの人かしら」「外国人? やっぱり、外国の人は綺麗よね」「かなりの美人さんだよね!? 写メとってもいいのかな?」と言い出している。

 定員さんも叫んでしまったことを、忘れたいのか。1つ咳払いして。


「それでは、体に合うサイズを探してきます」


 逃げた様な感じに去っていった。



 家に帰る頃にはぐったりしていた。他に靴を買ったり、アクセも買わされた。なんで、そんなにノリノリなんですかね。

 風呂に入ろうとすると……全裸を見るわけで、結構際どかった……何がって? 鼻血出て、ぶっ倒れるかだよ。


 パジャマも買って、もう俺の姿は原型を留めていなかった……変わらないのは部屋くらいだ。


 俺はベットに飛び込み、そのまま眠りにつこうと思った時……。

 1人伝えていない相手が居ることに思い出した……セナに話してねぇや……。


 まぁいい明日来るんだし、その時言えばいいや……そう思い、俺は目を閉じた。

次は、11月12日までに更新します。

なんか1日ずつずれてるだけじゃない?

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