表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
利用規約を見ないでゲームを始めたらTSしたんだが  作者: 秋雨そのは
3章 みんなで楽しむという事
29/43

29話 気の許せる友は持つべき

 ニナが落ち着くまで俺は抱きしめ続けた。


 その時、買い物を終えたのかそれとも待っていてくれたのかセナが家にやってきた。

 玄関が開かれる音をニナは聞くと、俺の中から静かに離れた。

 ニナの様子を見ると、片手で涙を拭いながら俺に向かって笑いかけた。


「大丈夫か?」


「うん、ごめんね急に泣き出しちゃって」


「あ、あぁ構わない、俺もニナがそんなに思っててくれたなんてびっくりしてた」


 自分の事を一番理解してないし、大馬鹿だからな。

 心の中で自分に笑っていると、扉を開けてセナが「よ、コンビニが混んでたんだ」と言って入ってきた。

 笑顔で入ってくる所を見ると、何か知ってそうだが今はこの空気をなんとかしてくれるだろう。


「そういえばハル、ゲームで服買ってみたんだが着てくれ」


「いやに決まってんだろ」


「いいじゃねぇか、男同士のよしみだろ~」


 お前は元男同士のよしみで、女になった俺に色々着せようとするのはおかしいだろ。

 いや、ニナとか母親はそういうものだと諦めたし、男に見せるのはごめんだ。

 ニナの方を時々ちらみしながらも、俺に適当な話題を振ってきて俺はつっこむ。


「お前は俺が男だったの忘れてないよな?」


「おうよ、過去の姿として記憶に刻んで、今の姿へ上書きしておいた」


「ドヤ顔で言う事か?」


 馬鹿なのかこいつは? と伝わるように溜息を付くと「ということで、体どうなのか触らしてくれ」と言ってきたのでネックをかましておいた。

 俺の腕の中で青くなりながらも少し嬉しそうなセナに呆れていると、ニナの笑い声が聞こえてきた。


「ふふふっ」


 それを見た俺とセナは互いに見合わすと「ははは」と小さく笑った。

 やっぱりこの3人と一緒にいる時が好きだな。

 姿が変わっても馬鹿やって、何も気を使うこともなく話せるからな。


「それとなハル、胸当たってるが?」


「うるせぇ、気絶させられたいのか!」


 少し油断したらこれだ、俺じゃなきゃセクハラで訴えられてもしらんぞ。

 セナは「ちょっ、ギブギブ!」と言って締められながら抵抗している。

 はぁ……と言いながら離してやると、咳をしながらも少し満足そうだった。


「ニナも何か言ってやってくれよ」


「いいんじゃない? 男同士だし」


「元だけどな! 今じゃただの変態野郎にしか見えないからな!」


 ニナの方へ顔を向けて言うと、酷い事を言われた。

 こいつ落ち着いてきたと思ったらこれだぞ、もっと自重しやがれ。

 そういえば、どうせだしあの時何やっていたか聞いてみるか。


「あの時何やってたんだ?」


「ん? あぁ別行動した時か、あれは……」


「私もね、やってみようと思ったんだ」


 何を? いや、ゲームをか? VR機器も必要だし、パソコンも必要だろ?

 何のことだと首を傾げていると、セナは「あのゲームのことだぞ」と補足してくれた。

 マジか? あまりゲームやらないニナがやるのか? 出来なくはないと思うが、色々設定とか……。


「やっぱり混乱してやがる」


「そんなに衝撃的だったの?」


「というよりは、色々大丈夫なのか心配してるだけな気がするぞ」


 混乱する俺をよそに2人は話を進める。

 というよりセナ、知っていたのなら教えてくれよ……そうすればこっちにも準備をして、いや始めだから普通にやらせたほうが。

 整理出来ない頭で1つ1つ落ち着かせる。


「なんか面白いかも」


「腕組んでみたり、首を捻ったりウロウロしたり落ち着かないな」


 ということは、あの時には出来るようにはなっているのか? でもリアルの方で誰か指示していないと出来ないし。

 ん? ん?

 考えれば考える程、謎が深まっていく。


「やっほー、ハルとニナこんにちわ……あとセナくん」


「おまけみたいに言うな!」


「それでハルは何してるの?」


 玄関の開く音にも気づかなかった……それにしても、御梅か。

 顔をそちらに向けるとニナと「もしかして成功したの?」「うん、告白の方は失敗しちゃったけど」と話していた。

 そうか、御梅が指示していれば可能か、母親がいないのはついでに帰ったとかその辺りか。


 俺が落ち着いていくと、これからどうするのかが気になってきた。


「出来るのならやりたいけど、出来るのか?」


「出来るけど、まだちょっと分からない所あるよ?」


「やって覚えればいいんじゃないか」


 ニナに聞いてみると、まだ不安は残るらしい。

 まぁパソコン使い初めてすぐ出来る奴なんているわけないし、そのうち慣れるんじゃないか?

 セナはやるより慣れろって言ってるけど。


 夕飯をどうするかを考えつつ、ゲームをやる前に現実で出来る事を終わらせてしまおうと行動する。

 ちなみに御梅は今日の事は知っていたらしい。

 というより提案したのが御梅。



 午後6時くらいになって4人集まって俺の部屋に集まっていた。

 4人いるには狭いのではないか? と思ったのだけど、俺はノートパソコンでは無いので俺の部屋でやるしか無かった。

 ついでに言えば、セナだけリビングでやれと言われたけどセナが必死に抵抗した結果、許された。


「それじゃ、俺は先に行って最初の拠点に戻っておくよ」


「道分かるのか?」


「……セナ頼んだ」


 俺が言うと、セナは「分かった、入り口辺りで待っててくれ」と言われたので先に行って待っておく。

 ワープ的な物探さないとな、それか移動手段とかな。

次は5月27日までこうしんします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ