表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/69

恋の架け橋

こんにちは! クロです。


早速ですが、どうぞ。


第三十八話、恋の架け橋

「お兄ちゃん……お兄ちゃん起きて」


 ん? もうそんな時間か……


 二人は、恋愛話をすると言っていた。


 そして僕は、それを聞いてはいけないと思い込んで寝る事にしたのだが……


 もう朝なのか?


「ん……ふわぁ〜。おはよ、ほむら」


「やっと起きた! かえでさん、下に居るから降りよ? もうこっちの話は終わったから」


「分かった」


 ん? 朝なら、もう終わってるはずだよな。


 そう思い、枕元にある時計を見てみると……


「あれ? 朝じゃない……」


「何寝ぼけてるの? お兄ちゃん! あれから一時間しか経ってないよ」


「起こしに来てくれたんだね。ありがとう! でもどうして? 明日でも話せるよね?」


 勝手な事を言ってしまったなと思った。


 でもその時、ふともう一つを思い出す……


 うちに泊まりに来て! とかえでを連れてきてしまったけども、何日泊まるかは決めていなかった。


「そうだね。あ、そうだ! さっきね? かえでさんとお話したんだけど、明日も泊まってくれるんだって!」


 流石と言って良いほど、ほむらの手の回しが早くて驚くけども、素直に嬉しい。


 かえでがうちに居るって事は、無意識の内に

楽しくなってたのかもしれない。


 何でだろうな……


 それはきっと、かえでじゃなくて他の人だったならば、こんな感情は抱かないだろう。


 だけど、考え抜いても答えは出せそうに無いから、とにかく下に居るかえでの元へ行こう……


 とした、その時!


「危ない!」


「え!? きゃぁ!」


『バタン!!』


 ……この手に収まって柔らかい感触は、まさか。


「………………………………」


「お、お兄ちゃん……そろそろ離して?」


「うん。ごめんな」


 直ぐに、ほむらから離れて謝る事にした。


 ベットから立ち上がろうとした時に、何かにつまずいて、転んだ。


 それが何とも言えない事に、ベットの側で立っている妹に向かって行き、そして倒れた……


 端から見れば、押し倒している様に見えているのだろう。


 それに加えて、まだ発達仕切っていない胸に手を置いている状態。


 まずい。


 また冷酷な雰囲気を醸し出されて、次はゴミを見る目をされても何も言い返せない。


 完全に、兄としての威厳が無くなっていく様に感じたけど……


「ううん。逆に今は、少しだけ……嬉しいかな」


「え?……」


 顔を手で覆いながら、ほむらは呟く。


 だけど、何回も聞いたことのある、独り言と言っても良いぐらいの声の大きさ。


 軽くだけど、紅くなっている小さな頬は、小動物みたいな可愛さがあって。


 かえでとは、全然違う可愛さがあった。


「うんうん……何でもない。さ! そろそろ行こ!! かえでさんが待ってる」


 少し経って、気を取り直したほむらは、僕をかえでと会わせようとしていたのだった……

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

お疲れさまです。


今回は、凪を起こしに来たほむらとの一対一でしたね。


そして、遂にほむらがお兄ちゃん好きの事を表して行きました。


凪は、この気持ちに気付く事はあるのか……


それでは、また次回でお会いしましょう!

次回も、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ