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君という暖かさ

こんにちは! クロです。


6/2日にジャンル別、週間ランキング。現実世界〔恋愛〕にて、100位を獲得しました!


まさか、一週間に続けてランキングに載れるとは、思いもしなかったのでとても嬉しいです!


ありがとうございます!


それではどうぞ。

第三十五話、君という暖かさ

「かえでさん。お兄ちゃん! あと三十分したら降りてきてね。準備するから」


「分かった。何か手伝う?」


「いいのいいの! お兄ちゃんは、かえでさんと話してて」


 僕達が、かえでの家で遊んでる間に、ほむらはカレーを作っていたらしい。


 そして、それを温め直してくるからかえでさんと話しててという。


 だけど……


「………………え、えーと。どうしよっか。なぎ〜」


 二人とも会話に詰まってしまった。


 詰まるというか、さっきからずっと話してたので会話のネタが切れてしまう。


 まあ〜三人で盛り上がった後に、二人で話すとなったらこうなるのも、ごく当然な事なんだろうけど……


「あ! そうだ。前に、うちに泊まりに来た事覚えてる?」


 かえでは、何かを掴んだように手を合わせていた。


「うん! 覚えてるよ。どうかしたの?」


 確かに覚えている。


 憶えているのだが、改めて思い出すと素直に恥ずかしくなるが。


 かえでも、同じ事が頭に浮かんだ様で、今日何回目なのか分からないけども、頬が紅く染まっていく。


「あの時さ……確か、私たち抱き合って寝たんだよね……」


 下を見る様に、顔を俯かせた小さな女の子は、今どんな事を考えているのだろうか。


 何かを口から発する内に、一言一言が小さな音色で紡がれていく。


「今日も……またそうなるのかな?」


 何かを伝えようとしていることは分かるけども、最後に口から出した音は、時計の決まったリズムに掻き消されてしまう。


「でも、今日は駄目だよね……ほむらちゃんもいるし……」


 何が駄目なんだろうか。


 全くと言っていいほど聞こえない。


 小さな女の子の儚い音は、独り言と言ってしまっても良い程である。


「ごめん……なぎ。許して」


 これから起こす事を謝っているかえでは、下を俯いてた顔をこちらに向けて、僕の胸に飛び込んできた。


「ど、どうしたの!?」


 頭が混乱する。


 女の子特有の甘い香りが漂ってくる。


 体全体に、柔らかな感触が感じられた。


 それだけではない……


 不規則なリズムを取りながら、ゆっくりとした吐息が、僕をくすぐる。


 かえでの、確かな鼓動さえも……


「お願い。なぎ、ほむらちゃんが言った時間までこうさせて」


「分かった……」


ーーーーーーーーーーーーーー


 あれから二十分が経ち、そろそろ時間が迫ってきた。


 今は、かえでも落ち着いて、すやすやと寝息を立てている。


 とても幸せそうな感じがして、つい嬉しくなって笑ってしまったけど、起こす事にした。


「かえで、起きて」


「ん、んん〜。ん!? 私……いつの間にか寝て!?」


「はは! そんなに気持ちよかったんだ。なかなか嬉しいね」


「うう〜。ズルいよ……私が、なぎを起こす役目だったのに」


 まだ、僕からは離れようとしないかえでは、そのまま抱き着きながら話していた。


「偶には、良いんじゃないかな」


「そうだね……なぎ。ありがとう! やっぱり暖かいね」


 そう言いながら、更にしっかりと離れないように抱きついたかえでは、察する。


「あ、そうだ。もう時間……」


『ガチャ!』


「かえでさん! お兄ちゃん! 支度出来た……よ? って……またー!!!?」


「違うんだ!! 誤解だぁぁぁ!!!」



 かえでとほむらの決定事故まで、あと少し……

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

お疲れ様です。


今回はもう、なぎとかえでのいちゃいちゃしてると言っても良いほど、いちゃいちゃしてましたね。


羨ましい限りです。


まあ〜それはここまでにして皆様、ブックマークやPt評価ありがとうございます!


お陰様で、なろうのランキングにも載れましたし、モチベーションにも良い意味で影響しました!


これからも、評価に値する作品を書ければなと思いますので、どうか応援よろしくお願いします!


それでは、また次回でお会いしましょう!



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