表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/69

笑い合えたその日

こんにちわ。クロです!


早速ですがどうぞ!


第三一話、笑い合えたその日

第31話


「ええ〜となぎ? どうしよう……凄く緊張するんだけど」


 僕たち三人は、ついさっきまでの話を切り上げて、玄関から居間まで向かっている。


 簡単に言うと、ほむらとかえでの地雷をどっちも踏んでしまい、大変な事になったのだけどそれを呆れたのか……ほむらが助けてくれた。


 そして、玄関から居間までの距離は、ほんの僅かな距離なのだが。


 かえでの歩きを見ているうちに、目的地に着くのは、一体何分かかるんだろうかと思わせるほどに、ちょっとずつ進んでいるけども……


 ずっと考えては、いたんだけどまさかここまでとは……


「うーん。どうしたら緊張溶けそうなの?」


 もうそろそろ自分の案が無くなって来そうだから、この時だけは許してください。


「えーとね……私の手を取って」


 かえでは、恥ずかしそうに耳元で囁いてくる。


 小さな声で言ってくれたのは、きっと目の前にほむらが居るからという、僕とほむらに対する気遣いからだと考えた。


 でも、今この場では、かえでの手を取ってあげる事は出来ない。


 きっと、かえでの小さくて綺麗に整っている手を取ってしまえば、それこそほむらの地雷に対する宣戦布告だろう……


「お兄ちゃん。良いよ、手を優しく握ってあげて」


 どうやらほむらには、かえでの気遣いを混ぜた声が聞こえていたようで、地雷が爆発するかな? と思っていたのだけど結果はそうでは無かった。


 だけど、念のためにもう一度確かめようとしたのだが、隣で良い香りを漂わす人物が一歩早く……


「え、良いんですか?」


「大丈夫ですよ。お兄ちゃんは、私の所有物では無いですし、何しようと勝手です!」


「うっ……」


 あ、やっぱし怒ってらっしゃる……


 多分、予想外の答えを返されたかえでは、可愛い唸り声を上げつつ一歩引いた。


「嘘です。良いですね! からかいがいのある人は、なかなか居ませんよ」


「な!? 私、からかわれてたの!?」


 きっと、かえでからしたら遊ばれているのだと認識しているだろうが、そうではない。


 まあ〜此処までおどおどする人は、かえで以外に僕たちは会ったことが無いから、面白い。


「ふふ! やっぱし面白いね! お兄ちゃん。かえでさんは、可愛いから大切にしてね?」


 誤解を招きそうな言葉は言わないで!


 でも、かえでは確かに可愛いと思う。


 そして、大切にしたいとも思う。


 だけどきっと、かえでからしたらどうなのか分からない。


 でも、もしこのモヤモヤと霧が掛かっている感情に気づいてしまえば、僕たちの関係は壊れてしまうと思う。


「もちろん。大切にするよ!」


「た、たた大切に!? な……なぎ。ズルいよ」


『ふふ!』


『はは!』


『えへへ!』


 僕は、ほむらにつられて笑い、かえではきっと僕につられて笑う。


 こうやって笑い合えるのは、かえでさんをうちに泊まりに来させて! って言ってたほむらのお陰なんだよな。


「お兄ちゃん! なんで難しい顔してるの!? お楽しみは此処からだよ」


 お楽しみ? どうやら考え事をしてたら、話しは進んでたようで……


 そのお楽しみは、到底考えもつかない事で、過剰にもビックリしてしまう事になる。


「せーの!」


『今日の夜は、三人で一緒に寝る事に決定しました!』


 今日の夜、大変な事になってしまう事を僕たちは、まだ知らずに……

此処まで読んでくださりありがとうございます!

お疲れ様です。


今回、凪は驚くべき事を聞かされた訳ですが、なんとも羨ましいですね「笑


それともし宜しければ、ポイント評価や感想などもお願いします!


それでは、また次回でお会いしましょう!

次回も、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ