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君との約束……君は未だ知らない

こんにちは! クロです


それではどうぞ

第27話 君との約束……君は未だ知らない

 電話の呼び出し音……


「お、繋がった!」


 僕は今、何をしているのかというと……


 先ほど、かえでから電話が掛かって来たことをほむらから知らされ、その数分後に掛け直したら出てくれたので話をしようと思ったのだが。


「おそよ〜なぎ。今起きたの?」


 聞き慣れた声……にはまだ到達しないけどもかえでの声に少し安心した。


 ああ、かえでだ……

 

 実は、もしかえでが出てくれなかったらと思うと、もの凄く緊張して電話番号を打ち込むのですら手が震えていた……


 だけどその心配は唯の思い込みのようなので、自分の息を整えてから喋る事にしよう。


 と思ったのだけども、流石にかえでからしてみればそれは迷惑だと理解して喋る事にした。


「まあ〜そうだね。今起きたよ! それでどうしたの?」


 まあ〜起きてから結構時間経っている事は内緒にしておこう。


 流石に傷ついちゃうかな……


 そう、楠かえではとても弱くて儚い人物である……少しでも傷付けば消えていきそうなぐらいに。


 それに、本当は一つだけ気になることがある。

 もう予想は付いているけど何故電話を掛けてきたのか、かえでは僕に何を伝えたいのかという素直な疑問だ。


 その疑問は無いに等しいほどに直ぐ答えが返ってくるけども、少し驚いた。


「うーんとね。電話じゃ無くて、直接話したい事があるから私の家に来てくれるかな? あ……もしご飯を未だ食べて無いんだったらゆっくり食べて来て良いからね。」


 かえでの家に行く……これは予想通りだが、直接話したいこと? 何だろうな……って考えても答えは出るはず無いので『分かった。食べ終わったら直ぐ行くね』と言う


 現に、悩んでても仕方が無い……これはかえでにしか分からないことなんだから。


 だが、次の言葉で僕の記憶を試される事になるとは……この時は未だ思いもしなかった。


ーーーーーーーーーーーーーー


 リビングにて……


 今は、かえでとの電話も終了してリビングでほむらの料理を楽しみにしながら、何も入っていなさそうなお腹と闘っていたところで『お兄ちゃん〜ご飯出来たよ! 食べよ』という、調理が終わったことを知らしてくれたので、素直にテーブルへと向かっていく。


「さ、食べよっか。今日は上手くいったよ〜お兄ちゃん。」


 ほむらの褒めて欲しい感がはっきりと表情に表れているところで、『美味しそうだね! 流石!』と褒めた瞬間に顔が真っ赤になっていた。


「い、良いから! 早く食べよ!!」


「分かったよ! 食べようか」


 そして、勿論食事が始まる時の合図はこれだ。


「「いただきます!」」


「あ、それとお兄ちゃん。今日はかえでさんの家に行くんだよね? ならいつでも良いから泊まりに来てねって言っといてね」


 はは! ほむらは結構かえでの話になると頬を膨らませる癖に、一番会うのを楽しみにしてるんだよな。


「りょーかい。言っとくよ! それに前、約束したからね」


「約束?」


 そう、僕達は約束をした。


 次は、僕の家に泊まらせてあげる事を。


 只、それは未だほむらは知らない……

ここまで読んでくださりありがとうございます!

お疲れ様です。


僕の小説に感想をくださった皆様。

そして、有難きご指摘やお褒めの言葉をくださりありがとうございます! 凄く嬉しいです。


よろしければ、ブックマークや感想なども是非お願いします!


それではまた次回でお会いしましょう!

次回もよろしくお願いします。

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