希望の夢、絶望の夢……
こんにちわ! クロです
いきなりですが、どうぞ
第二十五話 希望の夢、絶望の夢……
凪の部屋にて……
夢を見た……
その夢は、さっき思い出したとても悲しい記憶。
?「早く行こうよ霧島君! もたもたしてたらあっという間に時間が無くなっちゃうよ! それに妹さんもね」
?「ほらほら〜霧島君は妹ちゃんに負けるのかい? かっこ悪いよー」
?「仕方ないな〜二人してふらふらになられると気が落ちるからね。じゃーちょっとずつ進んでいくから後で追いついてよ?」
僕はこの次を知りたかった……
時間が経ち、名も思い出せないけど、とても大切な人だと感じるあの人に一体何があったのか。
だけど一番大切な事は、その人が何事もなく、平気なのかどうかだと思う……
そしてあの人は夢の中で告げるが、それは記憶には無かった事で喋ってもいないだろう思った。
?「大丈夫! 私は平気だよ!!」
笑顔で強く、僕達を安心させてくれそうな表情で言ってくれたけど、自分は怖かった
もしこれが嘘だったなら……
嘘だったならこれ以上残酷な事は無いだろう……
でも信じるしかないので、記憶の先にある僅かな可能性を信じてみる事にした
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……あの夢は一体何を伝えたかったのかな
僕は今まで夢というものは記憶から生み出され、自分がどうなって欲しいかを映し出す鏡だと思っていたから僕は何を望んでいるのか気になった。
でも今は、だから気を病むのは違うと思う。
よし! もう起きよう!
「あ! やっと起きた。お兄ちゃん」
「おはよ! ほむら」
「えへへ。おはよう! 前と逆だね」
前の逆って……まさか!
だけど考えた時にはもう遅かったみたいだった。
ほむらの口から言葉が紡がれる。
「前さ、お兄ちゃんは私の寝顔見て笑ったよね? でも今日はお兄ちゃんの寝顔を見ちゃった」
隣で一緒に寝ていた妹から笑顔で寝顔を見たと言われて、聞きたくないけど凄く気になった……
なので聞いてみることにする。
「本当? 聞きたくないけど……どんな寝顔だった?」
こう質問したら何故だかほむらの表情が暗くなる。
そして、思いもよらない事を言われたのだ。
「ねぇ〜。自分の今さっきの寝顔におぼえないの? まあ〜そうだよね……」
「なに? そんなに寝顔ひどかった?」
「うん。うなされてたよ……それもひどい顔で」
確かに悲しい夢を見たけどまさかそこまでとは思わなかった……
これは、多分いつかは通り抜けなきゃ行けない道なのかな……そう思っていた時、ほむらが近づいて来て距離が無くなり、優しく抱きしめられていた。
そして妹の口から紡がれる言葉は、いつも聞いていて聞き慣れてる筈なのに心に響く。
「もし、もしだよ? お兄ちゃんが道に迷った時は私を頼ってくれると嬉しいな……お兄ちゃんはいつも側に居てくれて助けてくれる……だから私もお兄ちゃんの力になりたい!」
ほむらは小さな涙を浮かべながら、柔かな笑顔で語り掛けてくれる。
それに感化された僕も涙が出て来たが直ぐに服で拭って……
「ありがとう!」
と言い残すのだった……
ここまで読んでくださりありがとうございます!
お疲れ様です
さて、今回も記憶の中の女の子は明かされませんでしたが、これが明かされるのはいつになるのでしょうかね……(笑
では、次に皆様に会えるのを楽しみにして、次回も宜しくお願いします!




