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思いやりの心

こんにちわ! クロです


今日は申し訳ございませんが、この24話のみの投稿とさせていただきます


それではどうぞ!

第24話 思いやりの心

あの忘れていた記憶を思い出して心配をしてくれている妹が、小さく震えながら一緒に寝かしてほしいと頼まれ断る事も出来ず、僕の部屋でほむらが寝付くまで話していた……


「ねぇ〜お兄ちゃん……」


「どうしたの? そんなに縮こまって」


今のほむらは、掛け布団を自分の体に丸めながら小さくなっている


そしてそんな妹を見てしまうと正直、可愛いとしか思えない


だが、それを口に出してしまうとまた痛い目を見てしまうので言葉を出さない様に必死に我慢していたのだが、それを怪しく見られていた様で……


「縮こまっているのは良いの! 私が今言いたいのは……なんでお兄ちゃん、そんなに口を押さえて必死にもぐもぐしてんの!? は、まさか……また!?」


そして妹は、朝の事を繰り返すかの如く腕を上げて躊躇いもなくそれを下す


振り下ろされた腕は……鞭の様になり、僕の顔へと向かっているが今度こそほむらの腕を捕まえようとするけども目を閉じてしまう


『バチィィィィン』


そんな何かが弾ける様な音がして、瞑っていた目をゆっくりと開いていき……


「え……お兄ちゃん!? 」


妹の驚きが混じった声に驚き、ほむらの視線の先を見てみると……そこには何と振り下ろされた腕を、僕の手で抑えていた


「うそ……お兄ちゃん。なんで防げてるの?」


ほむらは疑問の声で聞いてくるが、その疑問は自分でもよく分からなかった


なんせ身体が勝手に動いたのだから……


「ごめん。なんか身体が勝手に動いちゃって……痛かったよね」


まず心配になったのは、少しだけ赤くなってしまった妹の腕だ


その原因は多分、防ぐ時に強く握ってしまったのだろう……


そんな自分が許せなくなってくるが、ほむらは気にしないでとでも言いたげに自分の赤くなった場所を押さえている


「大丈夫だよ! でもね? 私を抑えてくれてありがとう……またお兄ちゃんを気絶させてしまったら私……わたし!」


大丈夫だよ! と言っていても赤くなったあざが痛みを伴っている事を教えてくれる


それに痛みは、単なる物理だけの痛みでは無い


ほむらには僕を二回も気絶させてしまった事を気に病んで、それがもう一つの傷となっていることを今の目の前に座りながら泣いている顔を見たらそう直感させられた


だから、さっきほむらがしてくれたことをお返しするべきだなと思って実行に移した


それは……


ほむらの小さな身体を優しく包み込み、離れない様に少しだけ抑えて耳元でこの言葉を囁く


「ごめんね……すぐに気絶しちゃう駄目な兄で。だけどね? そんなに自分だけが悪いと思わないでね。だって元々は僕が原因でそうなっちゃってるんだからさ。それにほむらとそんな何気無い日常を過ごす事が、僕は嬉しいんだから」


これを聞いたほむらは、少しだけ頬を赤らめて僕の背中に腕を回しながらこう呟く『僕はじゃないよ……私もだよ。私もお兄ちゃんと同じで嬉しいよ……』


そして一つ思い当たることが出来た


僕はいつも……


ほむらにありがとうって言ってばかりだな……

ここまで読んでくださりありがとうございます!

そしてお疲れ様です


この凪とほむらって凄く理想的な兄妹の様に感じちゃって兄妹って良いなぁと思い始めている作者です(笑


今日は、前書きにも書かせて頂きましたがこの話のみの投稿となりますのでご了承ください


それではまた次回で会いましょう!

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