過去の苦しみ「第一幕」
こんにちわ! クロです
今回は新たな人物が登場しますが
……です
それではどうぞ! 第23話 過去の苦しみ
ほむらの胸の中で……
「お兄ちゃん……もうやめよ? お互いに謝り続けてたら終わらないよ。それにね、お兄ちゃんはもう少し自分を大切にした方がいいよ……」
ほむらは凪を抱きしめながら言う……
『多分お兄ちゃんはきっと未だあの時間に居るんだよね……でも今は今なんだよ!』
その言葉を言われた瞬間に思い出したく無いことが頭の中によぎった
これはもうずっと昔の事で、忘れていた記憶……というよりは、その記憶を知らない間に閉じ込めていた
だけど妹に言われた推測によって閉じ込めていた記憶が、閉じ込めているのではなくて日々頭にこびり付いてるものだと気付かされる
急に言われた言葉は、僕を絶望の底へ叩き落とすには十分過ぎる程だけど、ほむらはそんな事を望んでいるのでは無いと確信したが
今の自分は……
? 「早く行こうよ霧島君! もたもたしてたらあっという間に時間が無くなっちゃうよ! それに妹さんもね」
凪 「待ってよ! ……ちゃん。 僕は体力あまり無いんだからさ」
ほむら 「えへへ。本当だよね! お兄ちゃんはもっと体力付けないと! 私はもう……さんに追いついちゃったよ」
? 「ほらほら〜霧島君は妹ちゃんに負けるのかい? かっこ悪いよー」
凪 「そんな事無いって! 確かに負けるのは嫌だね……よし、今行く!」
ほむら 「あ……ごめん。私、疲れちゃった……少し休まして! 」
? 「仕方ないな〜二人してふらふらになられると気が落ちるからね。それじゃ〜ちょっとずつ進んでいくから後で追いついてよ?」
凪 「分かったよ。ん? あれって……危ない!避けて!! ……ちゃん」
? 「え?……!?」
? 「……」
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「……にいちゃん……お兄ちゃん!」
あぁ〜また思い出したのか……でもあの子の名前までは分からない……あれは一体誰なんだろう
でも妹も居たってことは、僕達兄妹とも仲が良い人物なのかな……そしてあの子に向かってきた物は分からないけど、あの慌て具合から凄く危険な物だと思った
「お兄ちゃん! 大丈夫!? 返事してよ」
ほむらの焦りを混ぜながら僕を心配してる声によって、直ぐ現実に引き戻される
「うん……大丈夫だよ。少し思い出しただけ」
ようやく落ち着いたから少し前の状況を考えると……今にも泣きそうな妹に抱きしめられながら気絶していたんだなと考えたら、とてもじゃないが冷静では居られない
なので妹から離れようとするが、背中に回されている手は離そうとしなかった
そして、妹の口からお願いが一つだけ飛び出てくる
「お願い……お兄ちゃん。今日も一緒に寝かせて! 心配で眠れないかも」
そう言いながら、妹の体は小刻みに震えていたのだった……
ここまで読んでくださり、ありがとうございます
そしてお疲れ様です!
今回は、新たな登場人物という事で(凪やほむらの過去ですが)誰にでも思い出したくない過去はあると思います……自分もそうです
ですが、どう乗り越えるかは人それぞれというのがなんとももどかしいですね
それと、話が急過ぎて分からないよ! という方は前回の続きとして書いておりますので、もう一度見返して貰えたらありがたいです
ただ偶然か必然か……鍵は開かれる
変な事を喋ってしまいましたが、是非次も読んでもらえると嬉しいです!次回もよろしくお願いします
それでは!