私と私。僕と僕達
とある日の夕方
学校帰りにかえでと柊さんが2人で帰っていた
「ねー柊さん。ちょっと質問あるんだけどさ……少しいいかな?」
どうしたんでしょうか? 楠さんから質問なんて珍しいですね。
「はい。大丈夫ですよ」
「ありがとうね。少し気になっただけだから気にしないでね」
「わかりました。ところで、質問とは何でしょうか」
「それはね……柊さんは凪の事をどう思ってるか。教えて貰えないかな?」
どうしてそのような事が気になるのでしょうか。
私達は友達ですよ。ただの……友達です。
「はい? 私と霧島さんの関係は、ただの……友達同士」
「本当にそれだけなの?」
今日の楠さんはどうしたのでしょうか……
少しおかしい気がしますね。
「はい? そうですが……どうかしましたか?」
「いや、何でもないんだ……ありがと。付き合わせてしまってごめんなさい」
そうですか。分かりました
ただ、すこし心配です。
様子見させて貰いましょうか。
「いえいえ、大丈夫ですよ」
「本当にごめんね! お詫びと言っては何だけどさ……一緒にパフェにでも食べに行かない? 美味しいお店知ってるんだ! もちろん私が奢るよ」
行きたいのですが……奢って貰うことには、すこし気が引きますね
「はい! ありがとうございます。実は、私……パフェが大好きなんでとても嬉しいです! ですが奢って貰うのは何か……悪い気がするのですが」
「大丈夫! これは好意として受け取ってね」
「分かりました! ありがとうございます。受け取らせていただきます」
「はーい。なら行こうか! こっちだよ」
そのあと、楽しくお喋りをして、美味しいパフェを頂きました。
ありがとうございます。
また一緒に行けたなら……
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とある日の僕の家
「起きろー! お兄ちゃん……目覚まし三つもかけてるのに起きる気配無いってどういうことなの?」
もう朝か……
まだ眠いな。
「頼む。もう少し寝させてくれ……僕は、何故か知らんがまだ眠たいんだ……あと少しでいいから」
「駄目だよお兄ちゃん! 遅刻しちゃうよ! 私ももう少しで出ないと遅刻しちゃうかも……」
もうそんな時間なのか?
それならかえでと和希が来てるよな?
なんせ毎日来るからな……
あの2人は……
まあ、いいか。
さてと、このまま寝過ごしてほむらに迷惑掛けるわけにもいかないからね。
起きますか……
「分かった……おはよう。かえでと和希は?」
「ふふふ……かかったね? お兄ちゃん。実はいつもより早く起こしたんだよ」
なんで?
僕はまだ寝てたかったんだけど……
「ほむら? なんでいつもより早く起こしたのかなー? 僕は、まだ眠たいから、寝てたかったんだけどな?」
「怖いよ? お兄ちゃん……分かった、分かったから! 教えるから〜」
よし!
それでこそ僕の妹だ。
さて、なんで早く起こしたのかな?
「お兄ちゃんはさ……いつも遅く起きてさ……かえでちゃん達待たして。お兄ちゃん優しいから急いでご飯食べてくよね?」
「たまにはいつもより早く起きてゆっくりご飯食べて。落ち着いて学校行けるようになったらいいなって思って……ごめんね。あと実は私もお兄ちゃんとゆっくり話してたいなって思ってて……」
そうか、ほむらはそこまで僕を思っててくれたんだね……
流石僕の妹だ。
「分かった。ありがとね、ほむら。下に行って貰えるかなすぐ着替えて行くから」
「うん! 待ってる。また後でね、お兄ちゃん」
よし! これで大丈夫かな
でも、まだ眠いな……
どうしようかな……まあ、今考えてもしかたないよな。
支度出来たし、降りるか
「お待たせ。よし、食べようか」
「うん!」
2人で
「頂きます!」
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あれから僕達は学校に行った
そして……
はぁ……
まだ眠いな……
少し寝るかな、次の授業まで時間あるし。
「おはよう。霧島くん」
ん〜ひいら……柊さん?
「お、おはよう! 柊さん! 今日も良い天気だね」
な、なな何言ってんだー!
普通に、おはようだけで良いだろ…… 何でこんな緊張してんだよ!
そうだ、きっとそうだよ……
友達になったばかりだからこんなに緊張してんだ。
「ふふ、そんな慌てないでくださいね。どうしました?」
あ〜! やっぱり笑われたよ……
恥ずかしい……恥ずかしいよ。
そうだ! 恥ずかしいと思わなければきっと……
「ごめんね。今まで友達少なかったから……話しかけてくれる人少なくてつい……き、緊張してしまって」
何を言ってるんだ僕は……
なんか自分がおかしくなっていく……
「大丈夫ですよ! 私も友達少ないですから。その気持ち分かります」
優しい……
あの天使かえで……
じゃなくて! もういっそ大天使柊那月で良いんじゃないかな。
うん!
何言ってんの? 僕は……
「ありがとう。優しいね! 柊さん」
「い、いえ! 体験した事を言ったまでで……」
なんで、お顔赤くなったんですか?
「そ、そうですか……でもありがとうございます」
また、何言ってんの僕は……
「い、いえ。お役にたてたなら何よりです……それでは、もう少しで授業始まるので……ま、また。あ、後で……ね?」
柊さんが僕に、まだぎこちないけどタメ語で話してくれたんだ。
ありがとう柊さん。
「うん!また後で」
そして授業が始まり……
「おはよ相棒! ん? 何でお前そんな顔赤いの?」
こいつにいちいち話すのもメンドクサイ気がしてきた……
いいか、話すか
「ほーう……相棒の悩んでる顔は〜。ふむふむ」
「ん? どうした」
またなんか……読まれそう。
「いやいや、こいつにいちいち話すのはメンドクサイが……話してやるかって思ってるな?」
やっぱし読まれてた……
和希は化け物認定します!
「なんかその驚き加減といい、俺を化物扱いしてんな?」
そうです調子に乗ってました。
ごめんなさい。
それにしても……
いちいち心を読むって凄いことだよな。
和希といい、かえでといい
「ごめんな。凄く僕の心を読んでくるからついつい」
「いや、相棒が俺に悪気を持ってたわけじゃないと思うからな。特別に許してやろう」
ありがと!
……というか、いつもその流れだよね?
和希も優しいんだよな。
「ありがと! 相棒」
やっぱし心読まれてる……
でも、こういう友達も居るってことが幸せってことなんだろうな。
つくづく実感させられるよ。
「おう! こっちこそありがとう! つか今さ……和希、僕の心読んだよね? 絶対読んだよね?」
「もちろん! 相棒に関しては心が読めないなんてこと無いんじゃね?」
嘘でしょ?
そこまで言うの?
さて……何か読めない心って言うのがあっても面白そうだな
「僕に対してそこまで言ったんだ……もう読めないって言うのは無しだからな? 相棒君よ」
「今感じたんだが……俺のことを相棒って呼んでくれるのなんか良いな? よしもっと言え!」
「嫌だよ!」
ありがとう和希。またいつか呼ばしてみてよ? 相棒って
ありがとう柊さん。
君とは呼び捨てで呼び会える関係になれたらいいな
そのいつかの日を楽しみに……
この小説と言っても良いのかってめちゃくちゃな文行を書いているここあ(なろう)です!
「努力します」
さてこのお話を振り返ってみると僅かですがついに那月ちゃんが凪にタメ語で話していましたね!
那月ちゃんと凪がこれからどうなっていくのかは1話目に書きましたがあれの先も書いて行こうと思っております。いわゆる未来と過去編です。
これから字数は短く話数も多くなると思いますが皆さんが少しでも楽しんでいただけるように。皆さんが幸せで居られるように願って…