似てない僕達
こんにちわ! クロです
昨日はお休みをしてしまってすいませんでした
色々と事情が出来て休載する事になりましたが、今後こういう事が無いように努力して行きたいなと思います!
さて、長くなりましたが
第13話 似てない僕達
どうぞ!
「ねぇ〜お兄ちゃん……」
ほむらは問いかける
「ここってさ、お化け屋敷じゃないよね?」
そこには不安そうな顔で、お化け屋敷を見たり逸らしたりしている妹がいる
「うーんと……適当に歩いて見つけた場所だから可能性はあるね」
ついつい顔がにやけてしまった
さっきからほむらが可愛いのが、にやける原因だな……と勝手に思い込む
「もう! 駄目だよお兄ちゃん! 私……入りたくないよ! 勝手に行ってきて」
この時、調子に乗り過ぎたなって反省した……
「ごめんって! 本当の事を言うとほむらがお化け屋敷苦手って分かってたんだ……でも僕はほむらと来たことがないから、一緒に入ってみたいって思ったんだ」
実を言うと、ほむらがお化け屋敷を苦手になったのは親から聞いたことだ
ほむらと両親が一緒にお化け屋敷に入った所
案の定、散々な目に遭ったらしい
でも僕は、一度でも一緒に行きたいと思っていた
「……そう、なら勝手にしてよ。行きたいなら行けばいいじゃない……」
そう低い声で言って来たのだが
次の瞬間、ほむらは小さな声で口にした
「その代わり……何があっても私を守ってよね」
怖かった……
ほむらを怒らせてしまったのか……
頭の中はそれしか思い浮かばなくて、どうしようかと考えた時、驚くべき言葉を聞いたのだ
だが、最初からそのつもりでいたので少し頬が緩まる
「ねぇ〜お兄ちゃん? 何でにやけてんの?」
あ、ヤバい……
そう直感したのと同時に、僕の口から勝手に言葉が出た
「にやけてないから! それと僕は、ほむらの唯一無二の兄だ。 絶対にほむらの事は守るし、トラウマを抉ろうとしてる訳じゃなくて、ただ一緒に遊びたいだけなんだ! ごめんな……こんな不器用な兄で。許して……って何言ってんの? 僕は」
これが今の本心……
紛れようもない心
多分、ほむらには伝わらないだろう
だが、もう決めている。何があっても絶対にほむらを守るって……
「ふふ! 分かってるよ! お兄ちゃんなら絶対に守ってくれる……信じてる! それともう怖くなくなっちゃった。凄いね……お兄ちゃんは」
いや違う……凄いのは、ほむらの方だ
ほむらの事を何があっても守る……
これは、ほむらが学ばせてくれた大切な事だ
あぁ〜僕と妹は本当に似てないな……
良い意味で、そういう風に感じた
大きな空に映る太陽が、きっと僕達を暖かい気持ちにしてくれる……
そう信じながら、兄と妹は言葉を交わした
「早く行こ! お兄ちゃん」
「分かったからそう急ぐなって!」
一つ感じた事がある
それはきっと今日が、僕達の新たなスタートなんだと
今迄もスタートしてはゴールの繰り返しだった……
偶には、道を逸れてしまっていたのかもしれない
だが、今日は絶対に二人共笑顔でゴールしたいなと思うのだった……
お疲れ様でした!
いつもながらここまで読んでくださり嬉しい限りです!
さて今回のお話は、妹が苦手な場所の目の前で起こった二人の会話でしたが、お楽しみいただけたでしょうか?
これからもより良い小説を目指して書いていきたいなと思いますので、応援よろしくお願いします!