様々な感情
こんにちわ! ここあです
今回は、兄と妹で出かける様になり、目的地へ向かっていく間のストーリーです!
では、どうぞ
第11話 様々な感情
「おーい。準備出来たかー? 行くよー」
ほむらと一緒に遊びに行く事になったのだが、そろそろ出かける時間になる
「待ってよぉ〜。もう少しで終わるからー」
何故、こうも女の子は準備に手間取るのかが分からない
仕方ないよな……僕は男子だし
そう思いながら黄昏ているうちに準備が出来た様だ
「準備出来たよ! お兄ちゃん。行こ」
満面の笑みで促してきたので、こっちも笑顔になる
きっと僕は、満面の笑顔を見せられるのが弱いのだろうと思い、苦笑してしまう
「そうだね! 行こっか」
「うん!」
と返事をされ、二人で歩き出す
「そういや今日はどこに行くか決めてなかったけど、行きたい所あるかい?」
しまった……
遊びに行く時は、どこに行くのかを事前に決めるのだが、何せ急に決まったので時間が無い
だから、ほむらに聞いてみる事にしたのだ
「うーんそうだね〜。あっ! そうだ」
ん? 良かった……決まったみたい
このまま決まんなかったら悲しませるとこだった……
だけど、何処に行きたいのか聞かない事に分からない
だから、聞く事にする
「何処に行きたいか思いついた?」
「うん! 思いついたよ。えーとね……遊園地行きたいな!」
遊園地か……良いね! 僕も久しぶりに行きたいなー
「よし! 決まった事だし。早速行こうか」
「行こー!」
ほむらの元気な声が聞こえたので、遊園地に向かう事にする
そして、先ほどから歩いていた道も、遊園地に続く道なので少しばかり微笑する
考えて言ってくれたのかな?
いや、無いか
「それで、ほむらは電車乗った事ある?」
もし無いと答えたら、乗り方も教えてあげようと思っていたのだが……
「大丈夫だよ! 一人で映画とか見に行くときにいつも乗ってるから」
もう、一人で電車に乗って出かけられるんだなと考えたら、嬉しいのと寂しいが複雑な気持ちを呼び寄せる……
でも素直に嬉しいを感じる事にした
「おおー!凄いじゃん。成長したね」
「でしょー。もうお兄ちゃんと一緒に行動しなくても何処でも行けるからね」
うっ……
そう言った妹の顔は、小悪魔の様な表情をしている
「……それは良かったじゃん」
何を言ってるんだろう
でも、僕の心は寂しがっている事を教えてくれた
「嘘だって! まだまだお兄ちゃん離れはしませんよー。だから、今日は楽しもうよ!」
いつにも増してテンションが高い妹に負けて、こっちまで楽しくなってくる
「おう! 楽しんでいこうな」
今日一日は、ほむらと共に思っ切り遊ぶ事を決めたのだった……
ここまで読んでくださり、ありがとうございます
さて、今回は兄の葛藤を描いたお話でした
次回は、遊園地で遊んでいる時を描いて行きます!
そちらも是非、見てみてください!




