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第12話 初心者くん、実際にマウスピースで吹いてみよう! その3 ☆

 ついにラーグのマウスピースから(かす)かにブー……と音が鳴った。

 その時、彼は音が出たんだという感覚を覚え、その余韻に浸っている。


「で、できた! マリアさん、ついにできましたよ!」

「おめでとう! ラーグ、よく頑張ったね!」

「ありがとうございます!」


 彼らは手をがっしり握り、喜びあっている。

 マリアは0からラーグにじっくりと教えてきてよかったと感じていた。


「凄い!」

「おめでとう!」

「よく頑張ったね!」


 その時、音楽準備室にいたエズミはもちろんのこと、ピアノの近くにいるロゼやレイムたち、音楽室の外からその様子を見守っていたリヴァルたちも音楽室(そこ)に集結し、拍手をしながらラーグを祝った。


「ラーグくん、おめでとう!」

「ラーグ、もう1度聞かせてくれよ!」

「えー……恥ずかしいよ……」


 同い年のトロンボーン経験者のレイムとザークがラーグに近づき褒めている。

 彼はまさかのもう1度聞かせてほしいと言われたため、少し照れているようだった。


「さっきの感覚を忘れないうちにもう1度やろう」


 ラーグは楽しそうにマウスピースで音を鳴らす。

 彼は何回もそれを吹いているうちに徐々に長く吹けるようになってきていた。


「マリア、ひとまずお疲れ様」


 エズミが彼女の肩を叩きながら、マリアをねぎらう。

 彼女は少しだけ肩の荷が下りたようだった。


「エズミ先生、ありがとうございます! もし、彼が入部するんだったら毎日のようにその音を嫌でも聞かされるんですけどね……」

「マリアは去年より成長したね。まぁ、私が指示を出しちゃったのが悪いけど、恥ずかしがらずに教えられたんじゃないのかな?」

「確かに。今まではロゼに頼ってばかりでしたので……」

「また、見学にきてくれるといいね」

「ハイ。彼らみたいな新入生が見学にきてくれると嬉しいですしね」

「そうだね」


 エズミとマリアが話している間、先ほどまではワイワイとお祝いムードを作っていた他の部員達はそれぞれの持ち場に戻っていた。


 一方のザークたちの演奏技術のテストはどうなったのだろうか――。

2017/03/18 本投稿

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