許可証
不定期更新です。土日更新多いかもです。
1話1話が短いので後日まとめるかもしれません
『第一級特別封鎖地区立ち入り許可証』
夏目 遙殿
反社会人適合数値高得点取得者として、市立青桐学園高等学校への入学を許可するものとする。
高校一年生の夏、一際分厚い封筒と一緒に特級ライセンスが送られてきた。
この国では
中学卒業と同時にある試験を受ける事が定められており
見事試験に合格してしまった者は
48ある都道府県の内、それぞれの特区内にある学校へと入学するコトになっている。
地区の種別には第一級、第二級、第三級、第四級の地区が存在し、
成績の良い順に先に述べた地区に合格者は手配されていく。
悪い事をすると青桐の校長が迎えにくるぞとよく言われたものだ。
十数年前日本は、47の都道府県だったものを一つ増やし、その場所に48番目の県である第一級特別封鎖地区を作り出した。
この特別封鎖地区には反社会人適合数値高取得の学生のみで構成された学校がある。
逃げる事は許されず、退学という措置は取らない方針だそうだ。
死亡又は行方不明になるか、教育課程が全て満たされるまでこの学園での生活を余儀なくされる。
それが市立青桐学園高等学校と呼ばれる所だった。