LOVERS CAKE for Christmas
「ぼく、くりーむいっぱのせるからね」
「わたしも、いちごいっぱいのせるからね」
「ぼくのほうがたくさんのせるからね」
「わたしのほうがたくさんのせるよ」
「ぼくはもっとのせられるよ」
「わたしだってもっとのせられるよ」
「くりーむでまっしろになったよ」
「こんどはいちごでまっかになったよ」
「まだまだのせられるよ」
「わたしだってまだまだのせられるよ」
「さいごはまっしろになるね」
「ううん、さいごはまっかになるよ」
「どんどんおっきくなるね」
「うん、いっぱいおっきくなるね」
「でもぼくはまだまだうんとのせられるよ」
「わたしだってもっともーっとのせられるよ」
「くりーむがなくなっちゃったよ」
「わたしもいちごがなくなっちゃったよ」
「でもほんとはもっとのせられるんだからね」
「わたしだってもっともっとのせられるんだからね」
「ほんとはまっしろになるはずなんだけど」
「ちがうよ、ほんとはまっかになるはずだったんだよ」
「ちがうよ」
「ちがうもん」
「だってきみをだいすきなぶんのせるんだもん」
「わたしだってきみをだいすきなぶんのせるんだもん」
「じゃあやっぱりまっしろだよ」
「ちがうよまっかになるんだよ」
「ぼくはほんとはもっとのせられるんだよ?」
「わたしだってもっともっとのせられるんだよ?」
「もっともっともーっと」
「もっともっともっともーっと」
「ぼくのほうがきみをだいすきだもん」
「わたしのほうがきみをだいすきだもん」
「ねぇ、もっといっぱいのせたらもっともっとおっきくなっちゃうね」
「ねぇ、もっといっぱいのせたらもっともっとあまくなっちゃうね」
―――――――――本当はね
もっともっともーっと
沢山 乗せられるんだからね?