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6回目 その3

「じゃあ次はリンちゃんが入る番だよー」

「わ、分かりましたよー」


 この企画の怖さに気がついた鈴音は着替えを持ってシーツの更衣室に入っていく。


「よーし、それじゃあ始めるぞー」


「あのっ、最初はサイコロ一つでお願いしますからねっ」


「分かってるって。まずは、おお、いきなり6だっ」


「はーい、18㎝あーっぷっ」


「ひぃいっ、いきなり幸先が悪い~」


 鈴音の足首が見え始め、慌てて服を脱ぎ始めた姿が影の中で揺れる。


「鈴音ちゃん、順番が大事だよー」


「分かってますよー」


 鈴音のシルエットがスカートを脱ぎ始めたのが見えた。


 流石はフェアリースプリンターと呼ばれた鈴音のボディラインは細くて美しい。


「次は3だ。9㎝あげてくれ」


「「はーい」」


「ひぃいんっ、1回すっぽんぽんにならないといけないのがドキツいですよー」


 スカートを脱ぎ、シャツを脱ぎ、下着を脱いでいく。


 よく考えてみると下着まで替える必要ってあるんだろうか?とも思ったが、美味しいので黙っておくことにする。



「はーい、リンちゃんが真っ裸になったよー」


「おお~~いっ! 報告しなくていいですよー!」


「じゃあそろそろ2個で振っていくぞー」


 シルエットの美しいラインに心臓が高鳴る。

 恥ずかしそうにモジモジしている体の動きが艶かしい。


「出ましたダブルシックスっ。36㎝あげてくれ」


「きゃぁああっ! うおおお、まにあえぇえええ!」


「すかさず次を振るぞっ」


「早いですよー」


 次に出た6で18㎝上がっていき、いよいよ太ももの上部まで見えてくる。


 鈴音は急いでスカートを手に取って引き上げていき、それと同時にシーツを持った2人がニヤつきながら引っ張る。


「あ、ちょっとパンツ見えたぞ鈴音っ」

「いやぁああ、れーじ君のドスケベぇええ」


 実際はスカートを履こうとしているところがガッツリ見えてしまった。


 脳内フォルダにしっかり刻み込んだのは言うまでもない。


 どうやらさっき新規に購入した下着を着用しているようだ。


 だから下着を含めて全部着替えたのか。


「はひぃ、間に合った……。あとは上着だけ」


「リンちゃん先にブラ付けないとノーブラだよー」

「わ、分かってますよー」


「ふふふのふ~♪ リンちゃんの恥ずかしそうな顔~、凄く可愛いよー。あ、そこはそうなってるんだ~、なるほどー」


「え、何がどうなってるの?」


「れーじ君は知らなくていいですーっ」


「えっとね~、リンちゃんのあそこは」

「ぎゃぁああああ! ふわわんやめてぇえええっ」


 あそこってどこだッ⁉ あそこがどうなってるんですかふわりさんっ!


 具体的に問い詰めたい衝動に耐えながら鈴音のシルエットに目を凝らした。



「はぁ、はぁ、ただの着替えがこんなに心臓に悪いのは人生初ですよ」


「俺はめっちゃ楽しかったぞ」


「あとで覚えてなさいよれーじ君」

 

 恨みがましい声を出す鈴音であるが、なぜか全然怒ってない事が分かる。


 やっぱり、分かる。



「それじゃあ~、真打ち登場だよー」


「ちょっとふわわんっ、さり気なく鈴音達を前座扱いしないでくださいよ」


「そうだよー」


 二人からは非難の声が上がるが、すぐに「きらーんっ」と悪戯を思いついたような顔になったのを見逃さなかった。


 鈴音と杏奈で視線を交わし合っていることにふわりは気がついていないようだ。


「それじゃあ王様~、いつでも始めていいよー」


「はいはーいっ♡ 王様にご提案がありまーす」


「ほう?」


「えっとですねー。サイコロの出た目に何を脱ぐのか位置づけすると面白いと思いますよー。1ならシャツ、2ならスカートみたいにね」



「なるほど、それは面白そうだ」


「え~、それだとパンツ脱いだ時に丸見えになっちゃうかもー」


「ふっふっふぅ~、ふわわんはちょっと鈴音達に対する悪戯が好き過ぎますからね。こっちだって悪戯しちゃいますからね」


「ひーん、ちょっとやぶ蛇だったかもぉ」


 そんな事を言いつつもふわりの表情にはどこか余裕がある。


 完全に面白がってるな。


「よーし、じゃあどうするか」


 今のふわりはカーディガン、キャミソール、ミニスカート、靴下、そして恐らく下着が二枚。ちょうど6項目だ。


「1がカーディガン、2がキャミ、3がスカート、4が靴下、5がブラで、6がパンツでいこうねー。同じ目が出たら王様が脱いでない所を指定ってことで~」


「あ~、着るときのパンツだけは固定にしましょっか」

「その方が面白そうだねー」


「なんか私だけルール厳しくない?」


「え~、だってふわわん隙あらば鈴音をエッチなトラップに引っかけようとするんですもん」


「そんなことないよー」


「ふわりちゃんそろそろ王様が待ちきれないみたいだよー」


「よーし、じゃあふわりちゃん頑張っちゃうよー」


 なんだか一番張り切っているように見えるふわり。


 シーツの向こう側では頭頂部分が見えてしまっている。


「えへへ~、れーじくんムラムラしてる~?」


 とんでもない事を投げかけてきやがる。もちろんしてますともっ!


「よ、よーし、そろそろ始めるぞっ」


「エッチに脱がされちゃうぅん♡」


 やっぱりふわりはどこか余裕がある。なにか秘策でもあるのだろうか。


「ほらほら王様、早くサイコロふって」


「お、おうっ。いくぞーっ、おおおっ⁉ いきなり6っ」


「いきなりパンツだっ。これは幸先いいですよっ」


「なにがいいのよ~」


「じゃぁ~あ~、脱ぐよー」


 なんだか今からゆっくり脱ぎますよーと宣言しているかのように、ふわりの口調はスローモーションだ。


「うわっほう……ふわわんの脱ぎ方エロすぎません?」


 ふわりはスカートの端っこを……というかスカートの中に手を入れてパンティを引っかけ始めたらしい。


 シルエットに浮かぶ大きな体は艶めかしく前屈みになりながらゆっくりと脱いでいく。


「おおお……脱ぎ方がエッピですね……」


「れー君興奮しすぎて口調が変だよ?」


「それは、誤解だ……」


「脱いだよー♡」


「よ、よし、次いくぞー。そいっ……」


 そうして次々にサイコロを振っていき、カーディガン、スカート、ブラジャーを取り払っていく。


 そして脱ぎ方の一つ一つがストリップをしているように艶かしい。


 端的に言うとエロい。


「キャミだけ残してノーパンにするなんて~、れーじくんはフェティッシュだよねー」


 不可抗力である。シルエットのふわりが艶かしいポーズを決めている。


 しなを作って両腕を頭の上にのっけるセクシーポーズ。完全に誘っているとしか思えない。


「むむぅ、ふわりちゃんまったく動じてないですね」

「無敵だなぁ」


「さーさー、れーじくん。最後の1枚だよー。早く振って~」


「よ、よし、いくぞ」


 最後のサイコロは何が出てもキャミしか残っていない。


 ふわりは余裕綽々の態度で最後の1枚に手を掛けた。


「よい……しょっと」


 ばるるるんっ!


(うおおっ、すっげぇ……)


 あれは絶対わざとだ。キャミソールにおっぱいを目いっぱい引っかけて思い切り反動を付けやがった。


 脱ぎ終わった後もまだ揺れてやがる。


「えっへっへ~。れーじくーん、ふわりがシーツ1枚向こうですっぽんぽんだよー。おっぱいだよー」


「お、おおおお……おおおおおっ」


「こらこらふわりちゃん。流石にやりすぎだってばぁ」


「ごめんごめーん。最後にこれだけやらせてぇ」


「なにするつもり?」


 シルエット越しのふわりはなんでかモジモジと体を揺らし始めた。


 だけど恥ずかしがっている感じではない。


「れーじくんみてみてー。影の向こうに何が見える~?」


「むぅ? ふわりのふわふわがふわんふわんしているな」


「全部擬音だねー。なんか気がつかない~?」


「ん~? んっ、んんん~~~? お、おいまさか」


 ふわりのシルエットには見事な曲線。長い髪が揺れて腰まで届く。


 出っ張るところとへこんでいる所の曲線がものすごい。


 だがそれよりも気がつくべきところがピンポイントであった。


「ふわり……出っ張りが、ない?」


「気がつきましたか~。ふわりちゃんのパフィーなニップルさんですよー。今からノックしてこんにちはさせるからねー」


「なん……だと……」


 やはり夕べの感触は勘違いではなかった。ふわりは陥没さんだったのだ。


「ちょっとちょっとふわりちゃんっ。流石にそれはマズいって。れー君の目が血走って腰が浮き上がってるよ……」


「そうですよ。襲い掛かっちゃいそうだからそんくらいにしときましょう」


「だねー。ざんねーん」


 くっ、よく我慢したぞ俺。


「でもこっからだよー。まだ服着てないからねー」


「よ、よし、続きいくぞ」


 しかし、そこで運を使い切ったのだろう。そっからのラッキーイベントはなくなり、ふわりは無難にコスチュームに着替え終わってしまった。



 残念……。



~6回目 終了~

本日はここまで。明日からも投稿していきます。お楽しみください。

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