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3回目 その3

「「「王様れーじ君♪」」」


「今度はわたしー♪」


 ゲーム開始のナデナデからのハグハグタイムで俺達四人の気持ちは順調に盛り上がりを見せている。


 最初の正室は杏奈であった。


「それじゃあ~、前は使えなかったお題箱、いよいよ使ってみよっか」


 2回目の時に準備していて結局使わなかったお題箱という奴は、以前は空いたティッシュ箱を代用していたが、今日までに本格的な箱を用意したらしい。


「そういえば一昨日の帰り道に雑貨屋に行ったって言ってたな」


「それじゃね~、お題を引くのは正室と王様。二つの箱からそれぞれ出した札で内容が決まるんだよ」


 つまり一つ目の箱は誰と誰が、という内容で、二つ目の箱が指令書が入っているということらしい。


「はい、王様が指令書の箱を引いてね」

「お、おう」



 指令書には誰に何をするかが書かれているようだ。


 

 箱に中に手を突っ込み、早速一枚の紙を取り出した。


「はーい、こっちは引き終わったよー」


「こっちも引いたぞ」


「じゃあ一斉に開くよー」



 二つ折りにされた紙をお互いに差し出し、いっせーので開いてみる。


「「いっせーのっ、せっ」」


「えっと、なになに……王様、側室2番?」


 杏奈の引いた紙には王様、側室2番、とだけ書いてある。

 そして続く二枚目の紙の内容と繋げることで、一つの指令が出来上がるとのことだ。




「えっと、つまりこの場合、王様が側室2番に……、猫吸いをするってことか……猫吸い?」


「おお、いきなり当たりを引いたねー。まずは小道具箱から猫耳持ってくるねー」


 今現在犬耳を付けているが、猫バージョンもあるらしい。


「ほらリンちゃん。猫耳に付け替えて」


「は、はい。はひぃ、ちょっと恥ずかしいです」


「ほらほら、恥ずかしがってると楽しめないからね。ほらにゃんにゃーん」


「そ、そうですね。にゃーんにゃん♪」


「そのまま寝転がってお腹を向けて」

「こ、こうですか?」


「お、おう…んで、猫吸いって?」


 確か猫吸いってのは、猫のお腹に顔を突っ込んで匂いを嗅ぐ行為だったはず。


 しかし目の前にいるのは猫ではない。猫耳を付けた美少女である。


「だからこうやってね…ごろーん…にゃーん♪」


 杏奈はネコネコ鈴音をにゃんにゃん言いながら寝転がせ、さながら猫がゴロゴロと転がるように仰向けにさせた。


「ほらほら、早く猫吸いして。お腹のにおいを嗅ぐんだってば」


「お、おう……」


「うひぃい、乗りをよくしても恥ずかしいですよぉ」


 キャミソール一枚のお腹は動くほどに少しずつ捲れ上がってくる。


「い、いくぞ鈴音」

「は、はひっ」


「ほらリンちゃん、ネコネコしないと」


「にゃ、にゃーん。ふにゃっ⁉ んひぃい、恥ずかしい」


 ぽふっ……。


「はうぅ……っ。お、お腹に熱い息が……」


「すぅううううううううううっ」


 良い匂いだ。女の子特有の甘くてクラクラする香水と、ジワリと滲み出してくる汗の香り。


 お風呂入りたてのような香しい石けんの匂いもする。


 どうやら俺が来る前に体を洗ったらしい。


「すぅう、すんすんっ、すうううっ」


「ひぅう、んんっ、鼻息が、くすぐったいにゃんっ」


 猫のポーズをとりながら仰向けになっている鈴音は、恥ずかしさのあまり俺の頭を押さえようとする。


 しかしそれがかえってお腹に突っ込ませる事になってしまい、ますます柔らかいお腹に深くめり込む。


 陸上女子だった鈴音のお腹はしっかりと割れた腹筋をしており、鍛え込まれた肉体をしている。


 だけどやっぱり鈴音も女の子だ。その奥にある特有の柔らかさがなんとも言えず鼻先に心地良い感触をもたらす。


「にゃぁ、にゃ、にゃぁああんっ、はうぅ、れ、れーじ君、うにゃぁ、も、もう限界れしゅぅうっ!」


 とうとうガマンできなくなった鈴音の拳がガンガンと後頭部を叩いてくる。


「ぷはぁ……。ふう」


「はぁ、はぁ、はぁ……は、恥ずかしかったにゃん」


「良い匂いだった……」


「調子に乗ってお腹以外を嗅ぎ始めなかったのは紳士だったねぇ」


「結構ギリギリだったがな」


 美少女のお腹は柔らかくて温かくて、自分の中の男がジワジワと熱量を上げてくるのが分かるほどだ。


「よーし、そんじゃあ次いってみよっか」


◇◇◇


「「「王様れーじ君♪」」」


「つぎはぁ~、私でーす。そういえばさ、杏奈ちゃん」


 次に正室を取ったのはふわりであった。


「どったの?」


「これって誰と誰の部分で指示が書いてあるから、正室とか決める意味なくなってない?」


「あ、そっか。せっかくだし正室の特権は何かほしいよね。そうだなぁ、どうしよう」


「それならこうしませんか?」


「リンちゃん?」


「正室になった人は、誰、の部分のどっちをやるかを決められるようにするとか」


「どういうこと?」


「例えばさっきの猫吸いだと、王様、側室2番としか書かれてませんでしたよね」


「あ~そうか。俺が早とちりして順番決めちまったけど、側室2番が王様のお腹を猫吸いするってパターンもあったわけか」



 その場合は俺が猫耳カチューシャを付けるという放送事故が起こる所だったので危なかったな。


「いいね。それじゃあ正室は1番の箱の順番を決める権利もてるようにしよう」


「おっけー。それなら早速クジを引こっか」


 そうしてお題箱からクジを引き、出てきた指示書で次のゲームが始まる。


◇◇◇



「えっと、正室、とだけ書いてあるね」


「こっちは……え、ナニコレ」


 俺が引いた指示書の紙に書いてある内容を見て、俺は顔を引きつらせる。


「なんて書いてあるの?」


「え~、あ~、【できるだけゆっくりバナナを食べる】、だな」



「えへへ~、じゃあ台所からバナナとってくるね~」



 なんちゅう指示を書いてるんだ杏奈は。これ絶対エロい意味だろ。


(これ王様が当たってたら放送事故どころの騒ぎじゃないぞ。いや、まあ普通にゆっくり食えばいいのか)


 胸が高鳴る内容であると同時に、もしもの時を考えると身の毛がよだつ思いだった。





「持ってきたよ~バナナ」


 ふわりは六本一房のバナナを取り出し、そのうち一本をブチっと千切る。


 その中の一本にはスーパーでよく見かける大手果物メーカーのシールが貼ってあり、大きくて熟したバナナであることが分かる。


「それじゃあ始めるねぇ~。エッチなエッチなバナナタイムだよー」


 なんとも楽しそうだ。さて、どうするのかと思いきや、ふわりは千切ったバナナを持ったまま俺の手を引っ張る。


 っていうかエッチって言っちゃってるよこの子。


「れーじ君、ちょっとこっち来て」

「お、おう、どうしたのふわり」


 ふわりに手を引っ張られて連れて行かれたのはリビングのデッカいソファだった。


「座って♡」


「あ、ああ。え、ふ、ふわり?」


 なんとふわりはソファに座った俺の股の間に顔を突っ込み、そこに千切ったバナナを添える。


「うふふ、皮かぶってるぅ」


 ふわりは千切ったバナナの付け根部分に指を突っ込んでクニクニと動かしている。


「な、何をしているのかな、ふわりさん?」


 なんだか下半身がムズムズしてきたぞ。


「え~、かぶっている皮はムキムキしないとだよ」


「そ、そりゃバナナだからね。皮はちゃんとついてるのが当然だよね」


 決して誰かの皮が被っているとかそういう話ではないはずだ。


 ……ない筈なんだ。


「うふふ、そうだねぇ。それじゃ、かぶってる皮をムキムキしましょうねぇ」(※バナナの話です)


 メリリッと小さく音を立てて果物の皮を剥くふわりであるが、何故か座る俺の前に跪いて上目遣いをしながらバナナの皮をむき始めた。


「はぁ♡ 皮を剥いてる時のメリッって音、なんだかクセになるよねぇ。"竿"にこびり付いた白い筋が剥がれ落ちてるぅ」


「バナナの果実の部分を竿とは言わないからなっ!」


「そーお? 皮をムキムキしてぇ、ほらぁ、こんな立派に反り返ってぇ、筋張ってる大っきなバナナ。とーっても美味しそう♡」


 そりゃバナナには白い筋があるからね。そういうのを【筋張っている】とは言わない気がするが。


「まずは香りを楽しんでぇ、スンスン。濃くて甘い匂いが鼻の奥に入ってくるよぉ」


「そうだね。熟して食べ頃だからね」


「ところどころ黒光りしてて(たくま)しい♡」


「バナナのスイートスポットだね。そういうのを黒光りとは言わないからね」



「ああ♡ れーじくんのバナナ、スッゴく大きい♡ このカリ首のところが特に♡」


「バナナにカリ首はないよっ!! 危ないこというなってっ!」


 ちなみにふわりが咥えようとしているのはフィリピン・ミンダナオ島産の最高級バナナである(話題転換)。


 房に貼ってあるシールはバナナの有名メーカーのものであり、甘くてとても美味しい抜群の果物だ。


 だから決してエロい意味ではない。断じて!


「ねえ知ってる? バナナってねぇ、(ふさ)の付け根が太くてぇ、しっかりしたものを選ぶと良いんだって♡」


「そ、そうなんだ。よく知ってるねふわり」


「他の果物に比べてぇ、大きくてずんぐりした形のほうが、甘みが強くて美味しいんだよぉ」


「そうだねっ、美味しいバナナはそうだよねっ!」


「太くて弾力があって、長くて反り返ってて、とっても逞しい形してるぅ♡」


「バナナだよねっ⁉ バナナの話をしてるんだよねっ⁉」(※当然バナナの話です)


 彼女いわくの竿にあたる部分を伸ばした舌でレロレロと舐め始める。


「れろぉ……ちゅ、ちゅぱちゅぱ……れーじ君のバナナ、根元が太くてぇ、ながーい果実だねぇ♡  はむっ、んちゅんちゅ、れろぉ♡」


(な、舐めている……とってもエッチに舐めている)


 言っておくがバナナを、である。決していかがわしい行為をしているわけではない。


 ないったらないっ!


 そして大きく口を開き、反り返ったバナナをゆっくりと口の中へ咥え込んでいく。



「はぁむっ、んじゅるるっ、ぐちゅぐちゅ♡ 甘くてぇ、匂いが濃くて、お口の中に入りきらないくらい大きいのぉ♡ れーじくんのバナナ、美味しいよぉ♡ いくらでも食べられるぅ♡」(※これは食事です)


 バナナである。


 言っておくが彼女が口に含んでいるのはれっきとしたバナナである。


「んじゅるっ、ぐぷっ、んぼっ、じゅぷ、じゅっぽじゅっぽじゅっぽ♡ はむっ、れろれろっ♡ じゅ、ぐちゅぐちゅ♡」(※バナナを食べている音です)



 もう一度言う。


 彼女が口に含んでペロペロしたり、皮を剥いたり、先端を舐めしゃぶりながら上目遣いに頭を上下させているのはれっきとしたバナナだ。


 指示されているのは【できるだけゆっくりバナナを食べる】であるので、一気に噛み切ったりせずに味わうのは当然である。


 そういう時はちゃんとバナナを舐めて味を確かめないといけないよね!!


 え? バナナは舐めるものじゃない?

 いいんだよっ! 美味しいバナナは舐めても美味しいんだっ!!


「んぶぅ♡ れーじ君のムキムキに反り返ったデカ〇〇〇、とっても太くて長くて、お口の中に入りきらないよぉ♡」(※〇〇〇はバナナのことです)


(こ、これはたまらん……下手なAVよりよほどエロい舐め方だ。動画録りたい……いやいや落ち着けバカ者。これは食事だっ。栄養摂取しているシーンなんだっ!!)


「れーじ君、とっても辛そう♡ いいんだよ♡ ふわりのお口のなか、濃くてドロドロのバナナシェイクでいっぱいにしてぇ♡」


 バナナだよっ! バナナシェイク作ろうって話だよぅ!!!


「はむっ、んんぅ、んふぅうう~~~♡」(バナナを咀嚼している音です)


 なにやらふわりがくぐもった声を上げるが、俺は青春大爆発を起こしていない。


 大丈夫。まだ戦える。


 何の音かと思ったら、気が付けば先端部分が欠けており、ふわりはかじった部分をまだ口の中に留めているらしかった。


「んちゅ、ぐちゅぐちゅ……♡ ん、ふぅ、ふぅ……ん、ふぅ~♡」(※食事の一環でバナナを咀嚼しているだけです)

 

 口元を押さえて恍惚の表情を浮かべるふわり。なにやらいかがわしい事をしている気分になってしまう。


「ねえ王様ぁ、命令してぇ♡ お口の中で作った濃厚バナナシェイク、飲み込んでいい?」


「お、おう。よーし、飲……いや、その前に口を開いて中を見せろ」


 せっかくだから俺も彼女の乗りに付き合うことにしよう。


「んはぁ……♡ あ~、んれぇ♡ はい、ろーぞ♡ ご主人様の濃厚バナナシェイク、お口の中でドロドロになってまふぅ♡」(※咀嚼したバナナを見せているだけです)


 嫌いな人もいるかもしれないので具体的な表現が避けるが、ふわりは指令書に書いてあった内容をできるだけ濃厚に実行しようとしている。


 だから直ぐに飲み込まないだけなのだ。


「いいぞ、たっぷり口の中でクチュクチュしてから飲み込むんだ」


「はーい♡ んんぅ、んぅう♡ んっ……ごくっ……ごくっ……」(※あくまで食事風景であり、バナナを嚥下している音です)


 妙に長い時間をかけて咀嚼したバナナを飲み込んでいくふわり。

 それはまるで……いやいや。これは健全な行為だ。

 ただの食事なのである。


 もう一度言おう。これは食事風景なのである。


 やがて全て咀嚼し終わり、口の中に残っていたものを嚥下しきったふわりは、思い切り舌を出して口を開いた。


「はい、飲みまひらぁ♡ んれぇ……♡」


 漫画だったら【レロォ】……と擬音がなりそうなほど思い切り突きだしてくる。


 っていうかふわりの舌なっがいな。なが~~い舌の先端が(あご)を通り超して喉仏まで届きそうだ。


 まるで先端を蛇のようにチロチロと動かして目を細めている。

 くっそエロいぞこれ。


「ふ、ふわりちゃんレベルたっかい……」

「先行き大丈夫ですか、これ……」


 いきなりフルアクセルでぶっ飛ばし、場の空気を一気に淫靡にしてしまうふわりの猛攻に、側室の二人は呆気に取られるばかりであった。


 これはイカンな。体に毒だぜ……。




これは食事風景です。決していかがわしい行為をしてはいませんっ!!


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