とある書店のブックカバーと、その中身の関係性
※私にしては短めに仕上がりました。
※ホラー小説の話が出てきます。
皆さんは『背筋』先生を知っていますか?
発売から1年以上経つのに、いまだにじわじわと売れ続けているホラー、『近畿地方のある場所について』の作者です。
この作品、私は去年の春にカ○ヨムで発見して以来、完全に嵌まってしまいまして、『書籍化決定』の報を聞いたときには、跳び上がるほど喜んだものです。ですが、「カ○ヨム発の作品を、一般レーベルから書籍化して、本当に大丈夫か?」と本気で危惧もしていました。
しかし、蓋を開けてみれば、次々に重版がかかり、1年が過ぎてもこの売れ行き。私の危惧は杞憂であったことが証明されました。良かった!
※未読の方はぜひ御一読を。怖い話が苦手じゃなければ超オススメですよ!
さて、その『近畿地方のある場所について』。1年前に何件も本屋を回り、書籍を手に入れて読んだまでは良かったんです。
でも、あまりにも怖い! 一度カ○ヨムでweb版を全部読んでるはずなのに、それでも怖い!!
あまりにも怖いため、見えるところに置いておくと呪われそうな気がして、ずっとブックカバーを掛けたままにしてありました。
あ、ちなみに私、ブックカバーをしてあると何の本だか分からなくなるんで、読むときと持ち運ぶとき(※汚破損防止目的)以外、ブックカバーはしない主義です。そんな私にブックカバーを掛けっぱなしにさせた。そんな作品です。
話を戻します。『近畿地方のある場所について』発売から約1年。先日、新作『穢れた聖地巡礼』と『口に関するアンケート』が、ほぼ同時に発売されることに。
『近畿地方のある場所について』のヒットの影響もあり、今回は、本屋をハシゴすることなく2作とも入手することが出来ました。ただ『口に関するアンケート』は発見するのが超大変! 目の前に平置きされていたにもかかわらず、店員さんも見つけられないくらいの大変さでした。皆さんも御注意を!(※意味が分からない人は、新刊コーナーで是非、現物を探してみよう!)
新作も出ましたし、最近、書店でベストセラーコーナーに並べられている『近畿地方のある場所について』の表紙を見ても、ぞわぞわする事がなくなりました。これを機会に『穢れた聖地巡礼』にブックカバーを移し替えよう。
こう考えた私は、1年前に本屋で付けてもらったカバーをはずそうとして、折り返しの部分を見ると……。
『この本との出会いがあなたの豊かな人生へ繋がりますように。』
思わず笑ってしまいました。
いや、普通に考えたら良い言葉なんですよ。
でも、この本、『怪しい存在と出会い、そして半強制的にソレと繋がる』話なんですよね……。
それを踏まえた上でもう一度。
『この本との出会いがあなたの豊かな人生へ繋がりますように。』
オマエ、一体、俺を誰と繋げる気だったんだよ!?