表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魂と剣と  作者: 紙緋紅紀
1/9

プロローグ

その星では、神は人の味方ではなかった。

人は星の自然環境を顧みず、化学を発展し続け、ついに神々の怒りを買ったのだ。

その星の神々の長は、ホシアカリ丿ミコトヌシと云い、神々に全人類の抹殺を命じた。

神々は、次々に人の身体に乗り移り、顕現した。

そして、人ならざる大自然の能力に満ちた力で人々を殺し、その数を減らす事に注力した。

人々は、その神が乗り移った人のことを「神災」と呼び、恐れた。

神災は、霊的な存在である為、人が発展させた化学の力では決して、滅することはできなかった。

人の世を支配していた帝国は、神災に対策を講じた。

霊的能力の高い人間を世界中から集め、神災を滅するのではなく、神災の魂を封印する集団を作った。

彼ら彼女らは、「霊媒師の民」と人々から呼ばれ、次々と神災の乗り移った人間の肉体を剣で討ち、神災の魂をその剣に封印していった。

そうして人の世は、なんとか保たれたが、星の主であるホシアカリノミコトヌシがそのまま人を放置しておくわけがない。

ホシアカリノミコトヌシは、人の魂の憎念によってできた神、破壊と殺戮の象徴であるクロキカタマリノミコトに人類抹殺の任の全権を任せた。

これに異論を唱えたのが、シロキヒカリノミコトである。

シロキヒカリノミコトは、人々の救いを求める魂の情念によってできた救済神。神々唯一の人類の味方であった。

シロキヒカリノミコトは、あくまで人類の存命をホシアカリノミコトヌシに求めた。

ホシアカリノミコトヌシは、シロキヒカリノミコトも我が星が孕んだかわいい我が子には、違いなかったので、シロキヒカリノミコトの意見も尊重した。

クロキカタマリノミコトとシロキヒカリノミコトに顕現した人の肉体同士で対決し、どちらか勝った方の意思に人類存亡の判断を任せると言った。

そして、――帝国暦1923年――

「おのれぇええ!!!月詠ぃーーっ!!!」

不死身霊山にてクロキカタマリノミコトの顕現した肉体の宿主・堕悪をシロキヒカリノミコトの顕現した肉体の宿主・月詠が封印し、人類は、救われた。

かに思えたのだが……、


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ