62話 クイズ大会
みんなも一緒に考えてみよう。
時間返せ! と怒鳴りたくなること請け合いです。
かくして、キッドと友達になれたハグたんだが、たったそれだけではクランに馴染めない。
全員の日程が合ってログイン状態となった当日、ハグたんは4人の待つ街の一角へと案内を始める。
「言い忘れてましたけど、メンバーは全員女の子なんです」
なんだか言い忘れてはいけないことの気もするが、それでも話を続行させる。
「みんな仲良しなんですけど、キッドさんみたいな大人の人がいないので居心地良くないかもですけど」
「むしろ適任ってやつだな。女子高の新任教師になったつもりで、誰ともズドンと打ち解けてやる、ぜ」
「まだ続けるんですかそれ……」
ここまで自分のキャラクターを押し通されると、いっそ魅力的にも見えてしまいそうになるのだから恐ろしい。
「もうそろそろです。キッドさん、そこで少しだけ待っていて下さい」
狭い路上に差し掛かった時、ハグたんは駆け足となって呼びかけながら角を曲がって消えてゆく。
「みなさんお待たせしてすみません! 準備はいいですか!」
キッド視点からは姿が見えない場所にいるメンバーに呼びかけたのだ。
「……四の五の言わずついて来い、ってこったな」
そう解釈し、ついて行く前に手鏡を使って身だしなみを整える。
未成年といえど女性は女性、少しでも不快感のないようにするのが彼なりの礼儀。
そうして完璧な外見となったキッドも、ハグたんを追って角を曲がった時。
「クラン・リトルフラワーへようこそです」
そこには、開幕の挨拶をするハグたんを中心にリトルフラワーの他4人が横並びに、しかも何も喋らず背を向いて立っていたのだ。
「なあハグたん、こいつはどういう趣向だい?」
異様な素っ気なさに困惑したキッドが聞くと、ハグたんは1枚のメモ用紙を取り出す。
「ええとですね……私達5人の中に、嘘をついている人がいます」
そうハグたんは書いてあることをそのまま読み上げる。
「キッドさんにはそれぞれ1人ずつ質問して、嘘をついていると思った人を当ててもらいたいんです」
そうしてハグたんは、両手で持つほどの大きさである、蓋付きの茶色い箱をインベントリから取り出す。
「嘘をついている人を当てる時は、その人の持っている箱を開けて下さい。ただし質問するチャンスは一人につき一度きり、以上がルールです」
「なるほど、いわゆる論理パズルってやつだな」
そうルール説明からゲームの名称を当ててみせた。
これはアイスブレイクの一環だ。
クランメンバーが片手の指では数えられなくなり始めてきたために全員で考え出した企画。
一見5人VSキッドと孤立させてるようだが、戦いといえどコミュニケーションを用いた頭脳戦。
普通に自己紹介するよりも緊張感をほぐせる交流にもなるし、5人を代表してメモを読み上げたハグたんもどことなくクランマスターっぽさを表せて一石二鳥だ。
「それってよ、ハグたんのことも質問したり疑ったりしても良いってことかい?」
清聴に徹していたキッドは多少乗り気となって探りを入れる。
この手のゲームは、裏をかいて最初の人物が犯人だったりするためだ。
「もちろんです、これは嘘じゃないです。あっでもこれで私の答えはおしまいです」
「ま、そうだよな」
キッドは一字一句に至るまで聞き取るだけでなく、一瞬隠し事をするような素振りを見せたところから、ハグたんが嘘つきだと、もっというと嘘が苦手な性格だと目星をつける。
ただ、いきなりそんな意外性を突いて万が一にも正解してしまえば、本来の目的であるアイスブレイクが成り立たない。
そういう視点から、答えがハグたんであろうがなかろうが無粋な真似はしないと心に誓った。
「ハグたんくらいのトシじゃクイズ王と呼ばれたこの俺っち、遊びだろうとガチになってもらうぜ?」
「あはは……では、ゲームスタートです」
思わぬ質問によってゲームスタートのタイミングがずれてしまったが、アドリブが苦手なハグたんはメモに従うしかなかった。
なにはともあれ、キッドは1人ずつ順番に話をしてみることにする。
「そうだな……じゃあまずは、ハグたんの右隣、プリンセスみたいな嬢ちゃんに話を聞こうじゃねえか」
後ろ姿だけでも5人の中で一際目立つファッションのプレイヤーを指定。
ハグたんがその方向へと目を向けると、その人物は舞踊の一部のように優雅に振り向いた。
「このあたしはマリー、百点満点の紅一点。ふふん、あんたはなかなかハンサムな顔立ちだけど、パパには遠く及ばないわね」
普段着となった甘ロリ服の裾を摘んで淑やかに挨拶。自己紹介だけでなく、キッドへの思わぬ好感触をも交えていた。
「なるほどマリーだな、名前は覚えやすいのが一番だ。そんじゃ、この5人の中で嘘をついているのは誰なんだい?」
「そうね、大切な友達を疑いたくはないけど、嘘をついているのはまだ話しかけていない3人のうちの誰かよ」
そう情報を与え、マリーは箱を手に持った。
これが本当であれ、嘘であれ、1人に絞られないというあやふやな情報だ。
心のメモ帳にマリーの名前と共に書き綴り、ひとまず保留とする。
「ありがとうよ。よし、マリーの隣のおっとりしてそうな嬢ちゃん、前を向いてくれ」
そう指定すると、マリーがそのぼんやりしている最中の人物を肘で小突き、振り向かせる。
「コロリンはコロリンだころす。はじめまして、これからよろしくだころす〜」
誰に対してもやっぱりの語尾と共に、コロリンは福の神でも降ろしたような蕩けた笑みでキッドを迎えた。
「コロリンっと。さてとコロリン、有力な手がかりを持ってるかどうか、聞かせて貰おうじゃねえか」
「えーっと、嘘をついているのは、1人だけだころす」
「ははん、そうきたかい」
根底を覆しかねないその捻った情報には、精神年齢クイズ王のキッドも流石に唸る。
思い返せば、質問するチャンスは1度きりでも1人だけ選べとは言われていない。
といっても結論を出すにはそれでもまだ早い。仮にコロリンが嘘をついていたとしても、これまでの情報とは辻褄が合うのだから。
キッド自身も、子供の遊びだと侮っていた節もあったが、ここにきて探偵気分となるほど火が着いてきていた。
「テンポよくどんどん行くぜ。次はハグたんの隣、ダークな嬢ちゃんに頼もうかい」
質問していない人物はあと2人。
そしてハグたんの右隣のマリーはもう答えたため、必然的に左隣の人物が振り返る。
「フッハハハハ! 我が名はクロノワール(略)世界の闇を壊し、世界の闇を創造せし者!」
堂に入っているのか、ヤケになってるのか、クロは片目を手で抑えながら仰々しく紹介。
「いいねぇクロノワール、そのTheラスボスみてぇなイカした口上、色男のライバル登場みてぇでな」
「我もそなたを歓迎する。だが真実を見誤るな、そなたが次に問う者こそが答えの鍵を握っている」
ゲームも終盤に差し掛かっていながら、良くも悪くもクロ自体からは直接的な答えを得られない。
「了解したぜ。要するに次でビシッと決めりゃいいってこったろ」
それでも基本的に良い方向へと思考を進められるのがキッドという気楽な男。
しかし、ここからなんとなくキッドを心配するような雰囲気が漂ってきたのは気の所為だろうか。
「次で最後だな。そんじゃ前を……あん?」
キッドがキョトンとなったのは、既に答えた4人の反応。
何故ならその4人が、見計らったかのように最後の1人から一斉に目を逸らしたからだ。
「なんだ嬢ちゃん達、そんなに最後の嬢ちゃんが厄ネタ抱えてんのかい?」
これには肝の据わったキッドでさえも雰囲気に呑まれてしまう。
そして指名された直後からベーゴマのように回りまくったこの相手こそ、クランリトルフラワーにおける最悪の問題児。
この日のために一晩寝かせながら拵えた嘘つき劇場の幕を、図らずしも開けてしまった。
「シャララ〜ン。清く・正しく・うちゅくちく、アサッテにムカってGOきげんYO! イナズマ高校女子帰宅部キャプテンを務めますこのあっしは、伊達が推しでも伊達じゃない! マッサムネどぇ〜す。グヘヘな笑顔でにっこにっこりん!」
「は?」
ブラックボックスの中身は特大のパンドラのボックスであった。
第一声から嘘というより意味不明な自己紹介を口走ってきたせいで、泣く子も黙って恋に落ちる世界が惚れた色男でさえ面食らってしまう。
帰宅部に女子もキャプテンも無いだとかのツッコミが追いつかない情報の大洪水を浴びせられ、これまで覚えた名前や情報すら上書きされかねなかったほど。
「じ、じゃあマサムネ、お前が嘘をついてるんだな?」
気勢を挫かれてしまったが、どうにか調子を取り戻してゲームを再開。
現状4人ともどちらともいえないような回答だったので、あえて決めつけるような質問で誘導したのだが。
「は? ウチは正直者だけど? 嘘つきはマリっさん。だってあいつ裏切りや密会が大好きで残酷で独りよがりってフロイスさんからすげぇディスられてるくらいのスカタンキンカンレボリューションでさぁ〜」
「は?」
倫理パズルにかこつけた個人に対する悪口のオンパレードが始まっていた。
この隣では、マリーもゲーム中だということをかなぐり捨てて即刻シバこうと拳を上げ、コロリンに制止されているほど。
ネタを挟まなければ死んでしまう病患者のマサムネに、ネタ切れなどという言葉はない。
「いやぁヌルゲーですみませんっすわ。ちなみにウチはTOEICで942点、税理士一発合格、慶應卒(よく考えたら早稲田)、身長182、都内85階タワマン住み、Suic◯と◯ASMOには常に10万入れてるし昔組んでたバンドで出したCDが地元中心に80万枚ぐらい売れたし、高校時代棒高跳び6m、電動ランボルギーニで彼女をフルパワー開閉……」
「こいつ! どう考えても嘘つきはこいつじゃねえか!! 損させやがって!」
「わわわわキッドさん! 箱を開けてくださいっ!」
キッドは腹立ち紛れにマサムネから箱を奪い取って開けてみせた。
そうして見えたものこそ、ハート型の花弁とつくしのような突起が特徴である、一輪のアンスリウム。
「これは私からキッドさんへお祝いに贈る花です。パワーアップとかはしないのでお邪魔かもですけど……」
この街の生花店でハグたんがプレゼントのためにと購入した花だ。
これを視界に納めたキッドは、花の綺麗さは元よりハグたんの健気さを感じ入り、マサムネへの苛立ちを鎮めてゆく。
「ヒュウ、邪魔だなんてとんでもねぇ」
摘んだアンスリウムの茎を胸ポケットに刺し、荒野が似合うキッドのファッションに文字通り花を添える形となった。
「粋なプレゼントは粋に受け取るってな。どうだハグたん、俺っちもリトルフラワーらしくなれたかい?」
「うへへっ、とても似合ってますっ」
小学生相手の発想でもその気になって乗っかってゆくキッドには、ハグたんやその他のメンバーから表情で好評を得ていたようだ。
なお、あくまでアイスブレイクが目的であるため、マサムネ以外4人の箱にも同じ花が入っている。
全部正解の茶番みたいになっているが、このクランの必修科目に実力や頭脳は求められないことのメッセージでもあるのだ。
故に、マサムネが並べ立てていることも――最大限好意的に解釈するなら意図した難易度の低さを意味している、のだろうか。
ひととおりの紹介を終えたところで、次はキッドの番。
「俺っちこそ、泣く子も黙……いや、単なるキッドだ。ハグたんに誘われたとはいえ、メンバー同士、相談があれば遠慮はなしだぜ」
末永い付き合いになるかもしれないメンバー達に、キッドは意外と当たり障りのない自己紹介を終えた。
「こちらこそ是非とも頼りにさせて貰う。大人の人だと聞いて正直ハグたんが心配だったが……思いのほか見る目は確かであったな」
「あなたも、このあたし達に向けて子供扱いはなしよ。それはそれとして、今からこのクランの力関係を見せてあげるわね」
なにやら物騒なことを宣ったマリーと、呼応するかのように指を鳴らしたクロのペアが、その人物の背を睨みながら忍び寄る。
力関係を示す対象となる相手こそ、先程マリーに対して不埒な発言を連発したマサムネ。
アイスブレイクを上機嫌に終えて油断しているその背中に、2人でお仕置きにかかる。
「おげぇ〜っ! おげげーげげーげげ!!」
「マサムネせんぱいがんばれー」
クロとマリーがマサムネに関節技を極め、コロリンは何をと言いたくなる内容の応援をするというこのクランが誇る日常風景が展開されていた。
「な、なあハグたん。クランのメンバーはみんな仲良しって聞いたはずなんだが……」
圧力という力関係をまざまざ見せつけられ、4人に加わっていないハグたんに真偽を問うキッド。
「これでも仲良しな、はず、です。マサムネさんとクロさんは幼馴染のはずなんですけど……」
「こいつは手厳しいぜ……だから俺っち、ミニのレディはちょいと苦手なんだよなぁ」
キャッキャウフフで蝶の舞う乙女の花園を夢想していた節のある女子校教師キッドだったが、ただのバイオレンスなじゃれ合いには幸先悪さを禁じ得なくなっていた。
▽▽▽
「待ちに待ったランクバトル・地獄のハードコースだぜい! いや今回はウチが決めたんじゃないっすよ?」
「誰に言っているのだ」
いきなりすぎる出だしに、クロの冷静なツッコミでマサムネの気勢を削いだ。
現在ハグたん達がいるのは、5つの木製の椅子しかない殺風景な一室。
つまり、2度目となるクランランクバトルの控え室だ。
このランクバトルに勝てたらBランクの大台へ。すなわち上から2番目の地位に就けるのだが、ここからはコース問わず3連敗してしまえはランクダウンのペナルティを突きつけられる。
リトルフラワーにはランクアップを急ぐ理由もダウン出来ない理由もないとはいえ、加入したてのメンバーがいるにしては大胆な選択だ。
「そういえばコロリンどこ行っちゃったのかしら?」
一方マリーは、1人いなくなっているメンバーに疑問を抱いたが、それについてはハグたんが把握している。
「さっきログアウトしてましたよ。忙しいのに自己紹介のためだけに時間空けてくれてたみたいなので」
とっくに姿のないコロリンに、ハグたんは折り目正しく感謝をした。
このクランの方針は、ゲームよりもリアルが最優先だ。
それにクランバトルは5対5。
どのみち誰か1人は見学にならざるを得ない。
コロリンも去り際に5人でクランバトルをやっていて良いとも譲っていたため、仲間外れ感をなるべく醸し出さないタイミングは今くらいだろう。
「用事なら仕方ないんだけど、貴重な戦力抜けてどうするのよ……」
マリーとて前回からレベリングを重ねたおかげでコロリンとのレベル差は縮まってるが、このメンバーが吉と出るか凶と出るか。
占いに造作のないマリーは、不透明な先行きに不安で胸がいっぱいになっていた。
「キッドよ、クランランクバトルは初めてだそうだが、自らハードコースを強行するほどには勝ちの目があるのだな?」
クロは、不利な戦いを望んだ張本人へとそう促す。
すると、これも気障な仕草なのかキッドはマニュアル本を閉じ、指だけで後ろへと投げ捨てた。
「見敵必殺。要は敵さんを見つけ次第この銃でぶち抜けば良いってことだろ?」
「まあ正しいといえば正しいが……」
シンプルにまとめてみせた男に対し、クロは口では賛同しつつも前回の敵クランマスター1人に盤面をひっくり返された記憶を拭えられない。
なお、キッドのレベルはコロリンを上回る62。
また、クランランクバトルはポーションを筆頭にアイテムの持ち込みには大幅な制限がかかっているのだが、アーツを用いた現地調達は無制限。
なので弾丸をほぼ無制限に補充できるカムイを扱うキッドは、その自信に見合った適性があるのかもしれない。
「やはり、このクランは我が指揮しなければ成り立たないか……」
少女達待望の経験豊富な成人男性であったはずなのに、実はマサムネのような脳筋タイプではないのかと心配になってきたクロ。
リトルフラワーのおとぼけ枠はマサムネ1人だけでも手に余る。
「ま、俺っちにどんと任せとけ。こういうサバゲーみてぇなやつは、イケてるガンマンの独壇場でもあるんだから、な?」
「知らぬ、我に聞くな」
5人抜きすら視野に入れているほど自信過剰な根拠のない自信と、年柄もなく格好つけた振る舞いによるダブルパンチ。
2つ合わさってキッドという人間があるのだが、これを幼馴染コンビは顔だけキッドに向けながらも目線だけ互いに向け合う。
「なんだかマサムネみたいな人間だな」
「なんかクーちゃんみてーな人っすね」
自分自身の顔より見てきた互いの顔を想起し、キッドの特徴を分離した対照的な評価を下していた。
『クラン【半真半偽】とのマッチングが完了しました。15秒後にバトルフィールドへと転送されます』
空気を強制的に一変させるメッセージが発令。
「あばばばぁ、始まっちゃうぅ……」
「大丈夫よハグたん、このあたしがすぐにハグたんのこと見つけ出してあげるから。ほら、あたしとリラックス」
ハグし合いながらも緊張と震えが解けないマリーとハグたんとは反対に、マサムネとキッドは開戦に湧き上がり出す。
「よぉーし作戦高速おさらい! とにかくハグたんとの合流が最優先! ド忘れ厳禁っすよ、おじさん」
「あっマサムネさん!? それはだめですって!」
キッドの人格的に禁句ともいえる一言に、ハグたんは銃の乱射に備えて耳を塞いだ。
しかしキッドは激昂どころか、見ている者の気を逆撫でする薄ら笑いを浮かべていた。
「おじさん? マサムネなりのジョークかこりゃ? この俺っち、どこからどう見てもおじさんってほど老けちゃいねぇだろ」
オッサンはアウトでも、一文字違いなら逆鱗にはかすりもしない。
意外と狭く寛容な当たり判定であった。あまり呼ばれたくない愛称には変わりないそうだが。
「どうせなら、お兄さん、いや、お兄サマって呼んでもらいたいところだぜ」
「うんわかった。そんでおじさん」
要望を聞いてないのか、上手い具合にイジっているのか、キッドは訂正の声を上げるのも億劫になっていた。
「わあっ!? みっみなさん、あっちでもどうか無事で会いましょう……!」
そんなこんなで15秒の短い時間が経ってしまい、ハグたん、マサムネ、クロ、マリー、キッドの5人の挑戦者は浮遊感を味わいながら光に包まれ転送。
キッド以外の4人は地獄のハードコース経験者であり勝利もした。キッドもその挑戦的な表情に恐れはない。
故に、そこから一回り成長したリトルフラワーの勝ち筋は十二分にあるとそれぞれが信じていた。
だが、しかし、それでもだ。
前回の対戦相手のクラン・大三字がクランバトルの蹂躙者だとすれば、今回の相手はクランバトルの掌握者たる純然な強豪クラン。
“クランメンバーと合流”。
“敵を見つければすかさず戦う”。
そんな学んだばかりのセオリーが尽く裏をかかれる、まるっきり風変わりな地獄が今より開始される。
今回やるはずだったぷろひーるが前回になってしまってまして申し訳ありませんでした。
もう感想かかれちゃったし修整はやめておこう。




