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ねえちゃんとぼく

作者: 三代目 暝帝丸十屋

 僕にはねえちゃん(・・・・・)がいる。

 ねえちゃんはぼくのほんとうの姉ではなく父さんの年のはなれた妹なのだそうだ、僕とは8歳ちがい。僕が9歳でねえちゃんが17歳。ねえちゃんがいうには「エーオーニュウシ」という事をやって何故か夏休みが始まってからずっと家にいる。それで僕と一緒に遊んだり僕の部屋で寝たりしている。正直邪魔だ、ゲームとか一緒にやってくれるしお菓子とかくれるし大人の漫画も貸してくれるが友達を呼べないしねえちゃんと一緒に寝てると言うのが恥ずかしい。

 夏休みが終わりそうなある日のこと、僕は起きるとお股に違和感を感じたなんか濡れていた。汗にしてはお股だけが濡れている。

 僕はゾッとして寝ぼけてるねえちゃんを飛び越してトイレへと駆け込む。おねしょかと思ったのだがおねしょにしては何かが違う。よくわからない液体がパンツについていた。

 どうしていいかわからず泣いているとノックが聞こえた、しばらくしてからドアをそっと開けると新品のパンツと「おちんちん拭いてからパンツはいてパンツをあらうこと!」とねえちゃんのメモがあった。

 僕は慌てて新品のパンツをはいて、古いパンツを水道で洗ってから洗濯機の中に入れた。

 そうしてからねえちゃんが少しよそよそしくなった、一緒に遊んでくれるし、おかしもくれるし漫画も貸してくれるのだがなんか前と違う感じになった。

 二学期が始まってある日のこと、姉ちゃんが部屋を移動するといい出した。やはり僕がおねしょした事が原因できらわれたのかと思った。

 僕は本当に勇気を出してそのことを聞いた。

 すると姉ちゃんは「うーんとね、夢精……とりまこの前のパンツ事件と呼ぼう、パンツ事件自体は別に悪いことじゃなくて君が大人になった証拠なんだ、大体の大人はアレ経験してると思うしね」

 姉ちゃんは続けた「んで大人になったら、自分で何でもやらなきゃいけないんよ。だけど君はまだ小学3年生だから自分では出来ないけど準備や失敗は出来る、大人になったらパンツ事件も一人で処理しなきゃいけないんだな」

「大人になったといっても姉ちゃんがいなくなるわけじゃないしポケモンとかナワバリバトルとか揉んでやるから、だけど部屋の掃除はきちんとして朝はちゃんと起きなきゃだめだがんね」

 姉ちゃんは僕にそう言って部屋に戻った。

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