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意地でも寝たい優等禁術生  作者: 天音ココア
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第二章 エイシアは仲裁係

「·············」

ここはアガサ宅。アガサはベットですやすや眠っている。

そこに1人の少女が歩み寄って、アガサを揺さぶる。

「アガサ、アガサ。起きて、もう学校行く時間だよ」

「んむ、エイシアか········おはよう」

アガサを起こしに来たのはエイシアだった、エイシアはある事情からアガサの家に居候している。

ヒュール家は由緒正しき名門家で、結構大きな家に住んでいる。

そのため、エイシアが住むスペースは余裕にあった。

「朝ごはんはできてるからね、早く食べた方がいいよ」

アガサは眠気眼のまま、ゆっくりパンを食べる。

「アガサー!エイシアー!もう行くわよー!」

外から、エアリスの声が聞こえてきた。

「アガサ、早く食べて!」

「んむ·······」

アガサのスピードは遅い、しかも途中途中で寝てしまっている。

「お、おはようエアリス」

「あんた、重くないの?」

毎朝のことなんだが、アガサは朝食の途中でも寝てしまうため、エイシアが背負って学校へ行っている。

「··········」

アガサはエイシアの背中で悠長に眠っている。

「エイシア、重かったら代わるわよ?」

「大丈夫だよ、学校近いし」

度々、位置を調節しながら学校へと入る。

「おはようーエアリス、エイシア。またアガサは寝てるの?」

「う、うん。アガサ、着いたよ。起きて」

「んむ········どこに着いたの?」

「学校だよ、もうみんなの所に着いたよ」

「ありがとう······」

欠伸をして背筋を伸ばしエイシアから下りる。

「あんた、毎朝毎朝エイシアに背負ってもらって、恥ずかしくないの?」

エアリスが呆れたように問いかける。

「別に?」

なんの羞恥心もなく答える。

「たまには、私の背中で寝ててもいいのに·······」

「エアリス、なんか言った?」

「ううん、なんも!バカねって言っただけよ」

エアリスの発した言葉は幸いにも誰にも聞き取れていなかったらしい。

エイシアはなんも気にした様子もなく、2人を見つめる。

(エアリスったら、またツンツンしちゃって)

エイシアはエアリスの本心に気づいていたが、口には出さずそっとしといてある。

「お前らー席につけー!授業始めるぞ」

アレイ先生が教室に入ってきた。

「えっと、今日は···········」

持っていた書類をパラパラめくり。

「あー、今日はあれだ。クラス内魔術対決の日だ」

アレイ先生が言った途端、エアリスがピクっと反応した。

「魔術対決·········」

エアリスはアガサをキッと睨み。

「アガサ!今度こそはあなたに負けないわよ!」

そう宣言するも、アガサは。

「··············」

またも寝ていた。

エアリスはアガサを揺さぶり起こし。

「あんた!もう一度言うわ。今度こそあんたに勝つから!」

「ん、あぁ。頑張れ」

それだけ言うとまた眠る。

「っ〜〜何なのよ!」

「まぁまぁ仲良くしようよ、ね?」

エイシアがフォローする。



そして、魔術対決の時間になった。

アガサは面倒くさそうに、欠伸をして準備する。

「アガサくん、頑張ろうね」

「あぁ。エイシアも頑張ってな」

1回戦、2回戦と順調にエイシア達は突破する。

そして、準決勝。エイシアとアガサが当たった。

「アガサくん、手加減はしないよ」

「エイシア、くれぐれも《異能》は使うなよ」

エイシアは一瞬真顔になるも、すぐに笑顔になって。

「わかった!使わない」

「よし、いくか」

2人は間合いを取り、右手をかまえ。

『ライト・エンシェント·······』

「ボルト・スマッシュ!」「ボルト!」

アガサは長文詠唱魔法を。エイシアは短発魔法を繰り出した。そのため、エイシアの魔法がヒットするはず。

だったが、アガサは間一髪で避けた。

「ウィング・エンシェント········フィール」

魔法陣をサッと描き短発魔法を繰り出す。

編み出された風はエイシアを吹き飛ばす。

(場外アウトを狙ったのかな?)

「ウィング・エンシェント·······逆ゆく·風よ·吹き荒れろ」

長文詠唱魔法で対抗し、場外アウトを避ける。

(エイシアは《異能》を使わなくとも、元が強いし、魔力もとてつもないキャパがある)

「ならば··········」

長文詠唱魔法をとてつもない速さで唱える。

「ファイア・エンシェント········燃えよ·炎龍·ウォール」

目の前に炎の壁を作り出し、身をくらませる。

「アガサくん?!どこに行って·········」

「上よ!エイシア!」

エアリスが叫ぶ。エイシアは瞬時に上を向き。

「遅かったな。ウォイタ・エンシェント········クリック·ウォイタ!」

描いた魔法陣からとてつもない量の水が飛び出し、エイシアを巻き込む。

「ぬぁっ?!」

そして、着地した先は········

「じ、場外·········」

「と、ということで。勝者はアガサ・ヒュール・グラス!」

アレイ先生が言った途端、周りから歓声が上がった。

「やっぱ、すげぇやアガサは!」

「エイシアちゃんもお疲れ様!」

「炎の壁を作った後に、ウォイタ・エンシェントで場外へ吹き飛ばす。アガサも策士だな」

学級委員のエイジ・ミカエルが細かく分析する。

「おつかれ、エイシア」

アガサが右手を差し出す。

「うん、お疲れ様。アガサ」

2人で固く握手を交わす。

そして、期待の高まる決勝戦は···········

「ふふふ、やっぱりここまで来たわね。アガサ!」

アガサ対エアリスのライバル対決となった。

「眠い·········1回寝てきていい?」

「ダメよ!早くやるわよ!」

エアリスは早く早くと急かす。

(仕方ない、やるか。手加減はしないけど)

アガサは少し、悪そうな顔をしてニヤける。

「アガサくん、なんか怖い········」

エイシアは少し後ずさりする。

「それでは、決勝戦。アガサ・ヒュール・グラス対メーベル・ミア・エアリス!」

2人は舞台に上がる。

そして、顔を見合せ。

「眠い········早く終わらす·······」

「今日こそ、アガサに勝つ!」

それぞれこの勝負にかける思いは違うものの、トップレベルの戦いが今始まる。

「開戦!!」

何も書くことないわ······後書き終了

今日暇だったから、いっぱい書けた

2月23日某所ベットの上で

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