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0002 詩
「はーい、もう一周ねー。」
「トレーナー、きついです。」
あまり人が通らない山道をまわりまくって、藤堂真澄はあえいでいた。
「はい。終わり。ほら、ドリンク。」
「ありがとうございます。」
ドリンクを飲んでいると、車がきた。
「次、振り付けの練習よ。」
「た、凧になっちゃう。」
振り付けをチェックしながら真澄は思った。
「そういえば、メンバーとかいるんですか?」
トレーナーが言った。
「口より体動かしなさい。」
「は、はひ。」
「はいそこ!笑顔!!」
キメポーズで真澄は笑った。
「こんなんで使い物になるかな。笑顔がぎこちない。あとこれさしいれのドーナツ。」
真澄は笑った。
「やた!ドーナツ!」
「あなたは食べないの!関係者用!」
「はーい。」
真澄はスタジオに戻る。
「はい!頑張って笑顔!!
「こ、これを歌うんですか?」
「あー、そうだけど、何か変な点あった?」
「嫌です!」
トレーナーは頭を抱えた。
「まあ、新曲だから。」
「じゃあ、こうします。」
「あー、直しちゃだめよ。超可愛く歌ってく」れればいいから!」




