結成!自由の冒険団
そこは街の一角にある、雨漏りと隙間風と日当たりの悪さと深夜謎の声が聞こえることに目をつむれば、お手頃値段である四畳程度の部屋。小鳥のさえずりと餌を奪い合う野犬達の唸り声が穏やかな朝の訪れを告げる。
勇者様、勇者様。起きてください。
サクヤは夢の声に促されるまま寝ぼけた頭で起き上がり、両腕を前へ出す。どうやら誰かに着替えさせてもらうのを待っているようだ。しかし、いくら待てども誰も来ないことに違和感を覚え、ようやく目が冴えてくる。
そこでここが勇者の部屋ではないこと、着替えさせてくれるメイドもいないことに気が付く。勇者時代は豪華な部屋で数人のメイドに囲まれ、サクヤ自身の意思が一切無い予定通りの豊かな生活をしていた。しかし勇者を辞めた今、メイドも巨大な部屋も全て無くなり、隙間風を気にしながら半額のパンで腹を満たしている。
けれど彼女に後悔は無く、むしろ勇者時代より胸が高まっていた。今日から親友達と迷宮に行く。攻略ではない、冒険に行く。そのことがただ嬉しかった。
身支度を整えると部屋を飛び出し、隣の部屋へ向かう。荒々しくドアを叩き部屋の主を呼びたてる。
「イーチー!グッモーニン!さっさと起きろー!」
しかしいくら呼んでもドアが開くどころか、物音一つしない。まさか空腹で野垂れ死んでいるのではと思ったころ、アパートの外から高らかに笑い声が響く。サクヤは廊下の窓から顔を覗かせる。
「ふははは!はーはははっは!」
明らかにテンションがおかしいイチの目元にはどす黒いクマがある。どうやらイチも今日という日が楽しみで寝られなかったようだ。
「ちょいと行動が遅いんじゃあないかな!?俺はすでに準備ばん…」
「やかましい!何時だと思ってんだガキども!近所迷惑考えろ!」
「…すいません」
隣人に怒鳴られ、茶番もそこそこに二人は街中を駆ける。街中のビジョンではサクヤの話題をひっきりなしに放映していた。
ビジョンにはウサ耳をつけた少女が元気よく語る様子が映し出されている。
『さあさあお待ちかね、ラビちゃんの朝イチ攻略者コーナー。今日のトピックはもちろん皆さん気になるあの話題!勇者サクヤ『竜の爪』退団!五年に渡り勇者として活躍してきた彼女の突然の行動!現在様々な憶測が飛び交っていますが有力な情報によれば彼女は友人と共に新たなパーティーを組むとのこと。元勇者サクヤの行動は『迷宮攻略』に新たな風を生むの!?その行動をぜひお見逃しなく!』
二人はそれに目もくれず『栄光の塔』へと向かう。塔の前の広場で待ち合わせた後、攻略者登録を済ませ迷宮へと繰り出す。それが今日の予定。
攻略者とは迷宮攻略を行う者の総称で、迷宮攻略の放映を行っている企業『アリーシャ・エンターテイメンツ』と国の名簿に登録している者を指す。本来登録にはいくつかの面倒な審査を通る必要があるが、 今回は元勇者の威光で膨大な書類にサインするだけで済むこととなった。
それでも申請を行ってから何日も待たされ、昨日ようやく登録の準備が整った連絡が来た。
お預けを食らった分、高ぶる気持ちが抑えられず約束の時間より随分早くに来てしまった。
ところが気持ちは他の二人も同じなようで、四人は合わせたようにばったり落ち合った。
「お前ら、まだ待ち合わせの時間は先だぞ」
「そういうゾイドこそ早いじゃねえか。イチとサクヤも」
「そりゃあ四人で冒険に行くんだぜ?居ても立っても居られねえよ」
「ふふっ、みんな同じだね」
「だな」
四人は昔のようにイタズラな笑みを浮かべる。
「ところで」とゾイドがわざとらしく間を一つ空け、注目を集める。
「やる気があるのはいいことだが、ちゃんと準備はしてきたんだろうな?」
「もちろん」とゾイドの問いかけに三人は声を合わせ手持ちの武器を披露する。
「私は長剣」
サクヤは使い込まれた剣を掲げる。勇者を辞めた際に使用していた道具は全て返納している。彼女が持っている物は『竜の爪』に所属したばかりの頃、自分で買い一年ほど愛用していたものだ。
切れ味は勇者のものより幾分か劣るが彼女にとってこれ以上に頼れるものはない。
ゾイドはサクヤの剣を見て頷くが、次の二人の得物を見て頭痛を覚える。
「私はメイス」
「俺はみんな大好き木の棒」
「…色々ツッコミたいことはあるが、まずアンジーのメイスについてる赤黒い跡は」
「トマトジュースだ」
「いや、トマトジュースはそんな色じゃ…そもそもそこまでべったりと付かない」
「生絞りこってり目のトマトジュースだ。安心しろ捕まるようなことはしてねえ」
「…まあ、使えるならいいが。それでイチ、どういう冗談だ?それは」
不安材料はさっさと忘れ、ゾイドは怖い顔でイチを問いただす。
「お、怒るなよ…。仕方ねえじゃねえか。買える武器がこれしかなかったんだから」
「百歩譲って金がないのは仕方ないとしてだ。わかってるのか?迷宮だぞ?死にたいのか?今ここでイっとくか?」
ゾイドはイチへと詰め寄る。見かねたサクヤは間に入り説得を試みる。
「簡単な迷宮なら木の棒でも案外大丈夫だから。それに危なくなっても強制帰還の魔石も配給されるし」
「ほら迷宮経験者のサクヤがこう言ってることだし…な?」
「ぬうぅ」
ゾイドは納得がいかないようだが、キリがないのでそれ以上追い詰めるのはやめることにした。
「それじゃあ、気を取り直していざゆかん、迷宮へ」
「おー」
イチを先頭に塔へ入ると攻略者達はざわつく。
「おいあれ、勇者サクヤだ」
「バカ。もう勇者じゃねえよ」
「あいつらが新しいパーティーメンバーか」
「あれは確か通りにいた兵士の兄ちゃんと…げっ『凶暴天使』のアンジーじゃねえか」
「木の棒って舐めてんのかあいつ」
サクヤには好奇心と憧れの目が、その他三人には奇異の目が向けられた。
「俺達人気者だな」
「悪目立ちというんだよ、これは」
「凶暴天使って言った奴、後でぶっ飛ばす」
「アンジー、いらんイザコザを起こすなよ」
「まずは受付で攻略者登録しないとね」
サクヤの案内で四人は受付へと向かう。そこでは愛想のいい女性が丁寧な所作で出迎えてくれる。
「ようこそ『栄光の塔』へ。本日はどのような御用でしょうか」
「攻略者登録とパーティーの結成申請をお願いします」
「かしこまりました。サクヤ様は既に登録済みですので、後ろのお三方はこちらへ」
受付嬢は三人を横の受付へ行くよう促す。そこにはまた似たような受付嬢が古びた石板を前に待っていた。
「双子?」
「いやよく見ろ。受付にいる人みんな似たような背格好だ」
「うわ。マジだ」
三人は物珍しそうに受付嬢の顔を見比べる。一見すると全て同一人物のようだが微かに顔の整い立ちが異なる。
「これだけ似た顔が並ぶとクラクラしてくる」
「皆さん最初はそう言いますがすぐに慣れますよ」
「何でこんなことしてんだ?」
「社長曰く雰囲気づくり兼ナンパ防止だそうです」
「ナンパ防止…まあこんだけ似たような顔が並んでいるとナンパする気も失せる、のか?」
「そこんとこどうだイチ?」
「そんなもんで俺の情熱が止まるとでも?ということでお姉さんお名前は?」
「では攻略者登録を行っていきます。まずはそちらの方からこの石板の上に手を置いてください」
イチのナンパを華麗にスルーし受付嬢の指示通りゾイドは手を置く。すると目の前にゾイドの職業とそれに伴う恩恵が表示された。
「おおすげえ」
「…これ、教会が持ってるものと同じだよな?一応、秘宝だぞ」
一定以上の規模の教会で地位のある神官が所属しなければお目にかかれないはずのものにアンジーは戸惑うが、その価値を知らないイチは物珍しさに自分の番を今か今かと待ちわびている。
「では次に、お名前を教えてください」
「ゾイド・エリアル」
「最後に顔写真を撮らせていただきます。ここを見て…はい。これで登録完了となります。次の方、どうぞこちらに」
アンジー、イチと登録を済ませ、攻略者カードを受け取り最初の受付へと戻る。二人の職業欄を見てさすがに驚いた受付嬢だったが、プロなだけあり目を軽く見開いた程度でそれ以上の反応はしなかった。
「サクヤ、終わったぜ」
「お疲れ~。こっちも色々手続き済ませてあとこの紙を出すだけだよ。確認してくれる」
「どれどれ」
サクヤが三人に見せた紙はパーティーの申請書のようだ。すでに四人の名前は書かれており、三人の目は一つの欄に留まる。その欄はパーティーの名前を書くところだった。
「自由の冒険団」
三人が口をそろえたその名は、昔四人が冒険ごっこをしていた時に名乗っていたものだ。
「どう?ちょっと子供っぽい?」
「冒険にガキも大人もないだろ」
「だな。今日から自由の冒険団再結成だ」
「おー」
「じゃああとはリーダーとして私の名前を書いてっと…」
「ちょっと待て」
三人が一斉にサクヤの手を止める。
「何でお前がリーダーなんだ」
イチの物言いにサクヤはきょとんと目を丸める。
「私これでも元勇者だよ?」
「それとこれとは別だ」
「いつも先頭切るのは私なんだ。だったらリーダーをやるのも私だろ?」
「お前はただ突っ走てるだけだ。一番落ち着いた俺がやるべきだ」
「いやいやここは自由の冒険団元祖リーダーである俺が…」
「「「それはない」」」
四人は激しく睨みあう。埒が明かないと感じたイチは拳を掲げる。
「じゃんけん…!」
十数回の壮絶なあいこの末、リーダーが決まった。
「それではこれで登録は完了となります。迷宮へはすぐに行かれますか?」
「もちろん」とリーダーであるイチは生き生きと答える。他三人は納得いかない表情でそれを眺めている。
「現在攻略が完了していない迷宮はこれだけございます」
受付嬢はカウンターにいくつもの迷宮の資料を広げる。
「へえこんなに。それじゃあ俺達は…」
「ですが、あなた達が現在挑戦できる迷宮はこれのみとなります」
「これ?えっと……マジですか?」
「マジございます」
「なんだよ。どんな迷宮だ?」
三人はイチの後ろから迷宮の資料を覗き込む。その迷宮は単純な構造でモンスターは危険度の低いものばかり、おまけに九割がたは探索されつくしている。四人が望む冒険は到底味わえそうに無い。
「うーんこれは…」
「もっとこう、なあ?」
「言いたいことはわかる」
「これって、あれ?会社の決まりとか?」
「はい。きまりでございます」
「何のため?」
「一言で申し上げますと、攻略者の『傾向』を把握するためです」
「傾向?」
「剣術や徒手格闘など物理攻撃が得意なのか、はたまた魔法攻撃がとくいなのか。援護や妨害など人と組んで真価を発揮するタイプか。さらに言えばパーティーとしての実力は如何なものか。そう言ったところを拝見させていただき、挑戦可能な迷宮を選別しております」
「意外と面倒なんだな」
「まあ考えてみればそうか。物理特化のパーティーが魔法しか効かない精霊種の多い迷宮に行っても何も出来んからな」
「というか選別なんてしてるんだね」
「お前は知ってろよ」
「だって私、元勇者だし最強パーティーの一人だからそんなこと考えなくてよかったもん」
「うわあ。ムカつく」
「それで本日はどうしますか。攻略結果によれば当分実力以下の迷宮にしか挑戦できなくなる可能性もあります。しっかり準備してから、後日」
「「「「今すぐだ」」」」
帰還の魔石を受け取ると四人は迷宮の入り口、転移装置の前に立つ。
「まさか迷宮に行く日が来るとは」
「俺なんて兵隊も抜けちまったし、本当勢いだけで来たよな」
「それで、誰から行くんだ?やっぱりサクヤか?」
「ダメ。みんな一緒にいこう」
「なんだよ。お手々つないで仲良くってか?」
「あ、いいねそれ」
「勘弁してくれ。この年になってそれはキツすぎる」
「じゃあせーので行こう」
「まあ、それが妥当だな」
「じゃあ行くよ…せーっの!」
四人は迷宮に降り立つ。
そこは草原のように背の低い草が広がり木や岩がぽつぽつと存在し、天井は見えないほど高く、陽の光が入っている様子は無いがなぜか遠くまで見渡せる不思議な場所。
常識の一歩外を出た空間。
これが迷宮。
サクヤ以外の三人は転移に迷宮と初めての体験に戸惑う。
「ここが迷宮…」
「本当にあんなので転移できるのか」
「そんなに驚くことか?あれも魔法だろ?」
「あのな、魔法は万能じゃねえんだぞ?そもそも魔法っていうのは魔力を物質やエネルギーに変換する技術のことで、魔力はどんなエネルギーにも変換できる俗に万能エネルギーとも言われているが今回の転移には…って言ってもわかんねえか」
「ウン。ボクワカンナイ」
「それで…これから何すんだ?とりあえず下へ向かえばいいのか?つーかそもそもどうやったら攻略完了になるんだ?」
「細かな攻略完了の基準は迷宮によるけど、普通は迷宮の主を倒すか迷宮の核を破壊するか持ち帰るかのどれかだよ。今日の迷宮はまだどれも達成できてないみたい。でも調査はほとんど終わってるんだよね。ほらこのマップを見て」
サクヤはマップを地面に広げながら説明する。
「ほとんど埋まってるな」
「普通はみんな最短で最奥の主を目指すから奥へ進む道が見つかるとそれ以外は行かないんだけどね。お宝も主のところに行くのが手っ取り早いし」
「ふーん。それじゃあ俺達の目的はマップの残りを埋めつつあわよくば攻略完了を狙うってとこか」
「うん、そういうことだね。じゃあ行こうか!」
「よっしゃ!」
一同が気合を入れたその時。頭上で何かが羽ばたく音がした。見ると、掌に収まるほど小さい球状のものに翅がついた奇妙な物が四人の頭上を回旋していた。
「あれは敵か?」
「違う違う。確か『好奇心の目』とかいう魔道具だ。あれを通してビジョンに攻略の様子が映されるんだよ」
「ほーあれが噂の。にしてもなんか気になるな。撃ち落としたらダメか?」
「目玉が飛び出るくらいの弁償金を請求されてもいいなら好きにしろ」
アンジーは舌打ちしながら渋々諦める。数歩進んだのち、少しばかりの抵抗として舌を出し軽く挑発する。気が済んだのか不敵に笑い、先を進む三人の背中に追いつくべく軽く足を速める。
「にしても迷宮ってのはよくわかんねえ場所だな。こんなだだっ広い空間が急に出来るなんてどういう仕組みだ?他にもわけわかんねえのもたくさんあるし」
しばらく敵とも会わずに歩く最中、暇を持て余したイチが疑問を口にする。
「私が見たものだと洞窟の中に砂漠が広がっていたり火山の一部が氷山になってたりしてたね」
「教科書的に言えば『迷宮とは自然の魔力が一か所に集中しその場所の時間や空間が歪むことにより発生するもの』なんだが、実際はその規則性も原理もよくわかってないんだよな。人工的に魔力を集中させ迷宮を作る実験が何例かあるが成功した例は一つもないみたいだし」
「だから神が作っただとか、悪魔を封印した名残とか色々言われているんだろうな」
そんな折目の前に最初の敵が現れた。草むらから飛び出してきたのは頭突きラビットと呼ばれる兎だった。名前の由来はそのまま、跳躍力を活かし硬い頭をぶつけてくることからきている。
ここに来て最初の戦闘。相手が兎ということもあり肩慣らしと迷宮の脅威を確認するためイチが前へ出る。
「魔物か。まずは俺が行くぜ」
「気い抜くなよイチ」
「頭突きに気を付けて」
「可愛らしい兎を殴るのはちょ~と気が引けるが…先手必勝!」
イチは大きく踏み込み兎の頭に木の棒を叩きこむ…はずだったが木の棒は空を切り、地面を叩く。兎はというと、いつの間にかイチの股下へと移動していた。そしてそのまま力強く垂直に飛び上がる。飛び上がった先にはもちろんイチの重要なアレが。
「ぐごぉぅ…!」
一撃KO。兎対イチの勝負は兎に軍配が上がった。敗者は無様に崩れ落ちるのみ。
「お、おれの聖剣が…」
「盛るな。精々バターナイフだろうが」
敗者に興味を無くした兎は次にアンジーの方へと向かう。
「へっ、上等だ…オラァ!」
アンジーはメイスで豪快に薙ぎ払うが、またも攻撃は空を切る。姿を消した兎はアンジーの目の前に現れ両者の頭が激しくぶつかる。額が軽く割れ、血が噴き出る。アンジーは後ろにひっくり返ってしまう。
「アンちゃん…!」
「ってぇ。何だあいつ。すげえ早いぞ」
「おかしいな。あの兎はあそこまで素早くないのに」
「ということは、レア個体か」
レア個体とは、通常持ちえないスキルを会得した個体の総称である。普通、このレベルの迷宮には出てこないはずだが、四人は余程運が悪かったようだ。
兎はスキル『瞬歩』を使い周辺の木や岩を足場にそこら中を飛び回る。ゾイドは掠りながらも避け、サクヤはアンジーを守りながら回避している。兎が縦横無尽に飛び回る中、突然とその横を追走するもう一つの影が。
『一度限りの模倣・瞬歩』
イチは『瞬歩』を模倣し、今度こそ捉える。振りぬかれた木の棒は兎の顔にあたり、兎は二度地面を跳ね転がる。しかし、その一撃は絶命させるには軽く兎はむくりと起き上がり、イチを睨む。
「ありゃ、やっぱ木の棒じゃダメか」
「だからちゃんとした武器を買えって言ったんだ」
「キュイキュイキュイ!」
小さい体を明一杯使い兎は甲高い鳴き声を辺りに響かせる。
「お?なんだ、怒ってんのか?」
するとどこからか地鳴りが響いてきて、次第に兎の後ろから巨大な土埃が見えてきた。目を凝らして見ると、それは優に百は超える頭突きラビットの大群だった。どうやらレア個体の兎はもう一つのスキル『統率』を持っていたようだ。
「どうすんだあれ」
「どうするって、逃げる?」
「だな…お先っ!」
『悪ガキの真似事・瞬歩』
「おい、イチ!ズルいぞ!」
イチは先ほどより大分速さの落ちた『瞬歩』でいち早く逃げる。遅れて三人も全力で駆ける。四人は兎に追われ脱兎の如く逃走する。
「最初だしこういう冒険もありだよね!」
「お前らといるとこんなのばっかだよ!」
四人の冒険はこうして慌ただしく幕を開けた。




