表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョン・ブレイク――スキルコピーするだけで最強の俺、ダンジョンで恋も奪う  作者: 源 玄武(みなもとのげんぶ)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/54

第33話 30万人と200のダンジョン

〔オープニング・ニューススタジオ〕

キャスター:

「こんばんは。政府は本日、国内に存在する“ダンジョン”の実態について初めて全国に公表しました。その数、201箇所。そして、探索者と呼ばれる人々はすでに30万人に達しているとのことです」


サブキャスター:

「会見ではさらに衝撃的な事実が明らかになりました。国内に存在する“上級ダンジョン”については、危険度が高すぎて攻略できる探索者はおらず、現在は放置状態だというのです」


キャスター:

「まずは、内閣官房副長官による会見をご覧ください」



---


〔会見映像〕

神谷副長官(五十代・冷静な口調):

「……本日現在、国内で確認されているダンジョンは 201箇所です。

その内訳は、下級143、中級47、そして上級11となっております」


スライドに日本地図。赤・青・黒で点が示され、特に上級は都市圏と山岳地帯に集中。


神谷副長官:

「探索者の登録者数は現在30万人。政府としては探索庁を中心に、監督と支援体制を整えております」


記者A(食い気味に):

「その“上級ダンジョン”について伺います。攻略ができないとはどういう意味ですか? 放置して問題はないのでしょうか」


神谷副長官(表情を変えず):

「上級ダンジョンは、現状では探索者が挑戦可能な水準を超えております。そのため監視・封鎖措置を行い、影響が外部に及ばないよう厳重に管理しております。繰り返しますが“挑める者はいない”。これが現実です」


記者B:

「つまり、国内に11もの“危険源”を抱えているという理解でよろしいのですか?」


神谷副長官(わずかに語気を強め):

「そのような表現は控えていただきたい。我々は危険を最小化する努力を続けています」


会見場にはざわめきが広がり、記者たちの表情には不安が浮かんでいた。



---


〔スタジオに戻る〕

キャスター:

「国内に11の“上級ダンジョン”が存在し、事実上手付かずで放置されている……。この発表に国民の不安は一気に高まりました」


サブキャスター:

「政府は“監視体制を敷いているから安全”と説明しますが、SNS上では“結局時限爆弾を抱えているだけだ”といった声も多く見られます」


キャスター:

「では、この問題について専門家に伺いましょう」


〔スタジオ解説・専門家コーナー〕

キャスター:

「ここからはスタジオにお招きした専門家の方々と一緒に考えていきます。国際安全保障がご専門の桐生教授、そして元防衛省技官で現在は民間シンクタンクに所属する佐伯さんです。よろしくお願いします」


桐生教授(大学教授):

「よろしくお願いします」


佐伯シンクタンク

「よろしくお願いいたします」


キャスター:

「まず、国内に201ものダンジョンが存在するという政府発表ですが、率直な感想をお聞かせください」


桐生教授:

「正直に言って、“やはりそうだったか”という印象です。これまで隠されてきましたが、地方自治体単位では既に水面下で封鎖や監視が行われていました。数としては想定内ですが、問題は上級ダンジョンが11もあるという点です」


佐伯:

「ええ。下級や中級のダンジョンであれば、探索者による攻略と封鎖が可能です。しかし上級は別格。今の探索者の能力では突破不可能で、政府も“放置”せざるを得ない。つまり“見えない脅威”を国内に抱え続けているわけです」


キャスター:

「なるほど。“時限爆弾を抱えている”というネットの声は、あながち的外れではない?」


佐伯:

「その通りです。政府は封鎖措置を強調しますが、ダンジョン自体が時間経過で変質したり、突発的にモンスターが外に漏れる可能性は否定できない。これは軍事的リスクに匹敵します」


桐生教授:

「さらに懸念されるのは探索者自身の数です。確かに30万人というのは大きな数字に見えますが、実働部隊として考えると心もとない。なぜなら探索者も「“ピィ〜(機械音)」発攻撃を受ければ死亡する”ほど脆い存在だからです。つまり数は多くても、前線に立てるのは一握りに過ぎません」


キャスター(神妙に):

「30万人いながら、その実、戦力としては非常に限定的……」



---


〔市民インタビュー・渋谷スクランブル交差点前〕

レポーター:

「ダンジョンの数が201、そして探索者が30万人と政府が初めて発表しました。街の人々はどう受け止めているのでしょうか」


20代女性(学生):

「え、そんなにあるんですか? 200って……。ニュースで見るよりずっと多いんですね。ちょっと怖いです。近所にあったらどうしようって思います」


40代男性(会社員):

「探索者が30万人いるっていうけど、要は命がけで戦う人たちでしょ? もしもの時、本当に守ってもらえるんですかね……。政府は数字だけ出して安心させようとしてる気がします」


主婦(30代):

「上級ダンジョンが放置っていうのが怖すぎる。子どもが“テレビでモンスター見た”って泣いてました。どうにかならないんですかね」


高校生(男子):

「逆にちょっと憧れますけどね。“探索者”って。ゲームみたいで。でも「ピィ〜(機械音)」発で死ぬって聞くと……俺なら無理っす」


レポーター:

「やはり『安心した』というより『不安が増した』という声が多く聞かれました」



---


〔スタジオ・キャスターまとめ〕

キャスター:

「ご覧いただいたように、市民の不安は強まっています。探索者の数は30万人。しかし専門家の指摘にもあった通り、実戦的にどこまで戦力となるのか、また上級ダンジョンを放置したままで本当に安全なのか――議論は避けられそうにありません」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ