99.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
「ふ、ふざけるなぁぁぁぁっ!!」
みつるが絶叫した。
彼女の背中から伸びた無数の骨が、まるで機関銃のようにしなる。
先端が鋭利な刃となり、俺の全身を貫こうと殺到した。
「計算? 相殺? だったら、その計算が追いつかないほどの速度で、すり潰してやるわよぉッ!」
ドシュッ! ドシュシュシュシュッ!
骨の槍が空気を引き裂き、雨あられと降り注ぐ。
同時に、周囲の赤い霧が粘度を増し、俺の体にまとわりつく。
皮膚が焼け、肉が溶け落ちる感覚。
物理攻撃と、即死領域の二重奏。
常人なら、思考する暇もなくミンチになっているだろう。
だが。
「……五月蝿いな」
パァァァンッ!
俺は片手を無造作に振るった。
ただ、目の前の羽虫を払うかのような動作。
それだけで、迫りくる骨の槍が、見えない壁に激突したかのように弾け飛んだ。
「な、にィッ!?」
「言っただろう。俺の演算を舐めるなと」
俺は止まらない。
一歩、また一歩と、赤い地獄の中を歩く。
ジュウウウウッ!
霧が俺の頬を溶かそうとする。
だが、溶けた端から、光の粒子が傷を埋め、再生していく。
破壊と創造のサイクルが高速すぎて、傍目には金色の火花が散っているようにしか見えないだろう。
「ひ、ひぃッ……! 来るな! 寄るなぁッ!」
みつるが半狂乱になって腕を振り回す。
触手が鞭のように俺の首を狙うが、俺は視線を向けることすらせず、首をわずかに傾けて回避する。
頬を風が撫でる。
後ろの鉄骨が轟音と共に両断されたが、俺の歩みには何の影響もない。
「アタシは『才賀』様の寵愛を受けたのよ!? 選ばれた存在なのよ!? なんで……なんでガキ一匹殺せないのよぉぉぉッ!」
みつるの目から、血の涙が溢れ出す。
彼女は領域の全魔力を一点に集中させた。
俺の心臓。
そこを直接、空間ごと消滅させる最大の呪い。
「消えろぉぉぉぉッ!!」
ドォォォォォォン!!
圧縮された「無」が、俺の胸元で炸裂する。
空間が抉れ、真空の渦が巻き起こる。
直撃。
みつるの口元が、醜悪に歪んだ。
「やった……! 見たか! これがアタシの――」
だが、彼女の勝利宣言は、喉の奥で凍りついた。
煙が晴れる。
そこには、服の胸元が少し焦げただけの俺が、退屈そうに立っていたからだ。
「……え?」
みつるの思考が停止する。
俺は埃をパンパンと払い、ため息交じりに見上げた。
「今のが最大出力か?」
「あ……あ、あ……」
みつるがガタガタと震え出し、後ずさる。
彼女の背中が壁に当たった。
もう逃げ場はない。
俺はゆっくりと距離を詰め、彼女の鼻先まで顔を近づける。
「全細胞を強制退化させ、物理攻撃で攪乱し、最後は空間ごと消滅させる。……なるほど、人間にしては頑張った方だ」
俺はニッコリと笑い、そして冷たく言い放った。
「で?」
「――ッ!?」
「それがどうした。俺を殺すには、あと一億年ほど進化が足りないぞ」
格が違う。
次元が違う。
その事実を突きつけられ、みつるの瞳から戦意の光が消え失せた。
残ったのは、純粋な恐怖と絶望だけだ。
【おしらせ】
※2/13(金)
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