94.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
俺は足を止める。
『どうした、ももかたちを探し出すの、諦めたか?』
「いや」
俺はニヤリと笑う。
網にかからないプランクトンを見つけるなら、網の目を細かくする必要はない。
海そのものを、揺らせばいいだけの話だ。
「魔力探知が駄目なら、生物としての本能に訴えかける手法をとる」
『なんじゃ、その不吉な言い回しは』
「見てろ」
俺は息を深く吸い込む。
そして、吐き出すと同時に、俺の中に眠る『勇者としての力』をほんの少しだけ解放した。
ドォン!
大気が震える。
魔法ではない。
純粋な生物としての、圧倒的な『殺気』による威圧だ。
新宿の喧騒が、一瞬にして凍りつく。
カラスが落ち、野良猫が震え上がり、そして歩いていたサラリーマンやカップルたちが、白目を剥いてその場に崩れ落ちいくのがわかる。
バタバタバタバタッ!
まるでドミノ倒しのように、視界に入る人間たちが気絶していく。
『ぎゃああああああああああああああ!』
脳内で魔王が絶叫した。
『人間が! 人間がゴミのようじゃあ! って、お主、何をしとるんじゃああ!』
「索敵だ」
『これが索敵なものか! テロじゃ、ただのテロじゃろがい! 一般人が気絶しとる! 守るべき対象を攻撃してどうする!』
「安心しろ、死んではいない。ただ、ちょっと漏らしてる奴はいるかもしれないが」
『鬼! 悪魔! 勇者!』
俺は悪びれずに、静寂に包まれた街を見渡す。
「選別だ。普通の人間なら、俺の殺気に当てられれば気絶する。だが、現在進行系で『死の恐怖』に直面している奴、すなわち戦闘中のももかたちや、殺す気満々の敵は、アドレナリンが出ている。俺の殺気の中でも、意識を保てるはずだ」
俺の理論は正しい。
静まり返った新宿の中で、いくつかの『意識の点』だけが、暗闇の蛍のように浮かび上がった。
場所は、すぐ近く。
「見つけたぞ」
俺が指差した先。
それは、巨大な駅ビルの入り口。
複雑怪奇な構造で知られ、冒険者(通勤客)を迷わせる現代の迷宮。
あそこに、奴らはいる。
「行くぞ」
俺は地面を蹴る。
背後で倒れている人々を放置して、一直線に魔窟への階段を駆け下りた。
『まったく……どっちが魔王かわからんのじゃ……』
魔王の呆れたようなため息が、誰もいなくなった夜の新宿に木霊した。
【おしらせ】
※1/30(金)
新作、投稿しました!
ぜひ応援していただけますとうれしいです!
URLを貼っておきます!
よろしくお願いいたします!
『奈落の【魔法杖職人】が、自分の作る杖は神話級魔道具だと気付くまで~「魔力ゼロの役立たず」と森に捨てられた元聖女、廃工房で物作りしてたら、いつの間にか世界中の英雄から神職人として崇拝されてた~』
https://ncode.syosetu.com/n9638lr/
広告下↓のリンクから飛べます。




