104.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
気絶している上松をそのまま転がしておくわけにもいかない。彼女も一応は危険な妖刀使いなのだ。
「ももか、念のためこいつを拘束しておいてくれるか?」
「オッケー。任せて」
ももかが指先を鳴らすと、瞬く間に冷気が渦を巻き、上松の四肢を分厚い氷の枷が覆い尽くした。
その後、俺はスマホで咲耶に連絡を取った。しばらくして合流した咲耶は、気を失った贄川をズルズルと引きずってやってきた。
「お兄ちゃん、こっちも捕まえてきたよ」
咲耶がドサリと贄川を床に転がす。ももかが同じように氷の枷をはめると、やがて目を覚ました贄川は自分の状況に気づき、ギリッと牙を剥いた。
「くっ、殺しなはれ!」
「しないよ、そんなこと」
凄む贄川を即座に否定し、俺はやれやれと首を横に振る。
「どうせ、妖術総監部の命令でやってただけなんだろ?」
「せやな。……まあでも、うちは総監部の意見は正しかった思うで」
「あ、あたしも……」
贄川の言葉に、隣で目を覚ましていた上松までもがボソッと同意する。
「ひどい! 俺が一体何をやったってんだよ!」
ガックリと項垂れ、俺は膝から崩れ落ちた。敵とはいえ、面と向かって全否定されるとそこそこ傷つく。助けを求めるように視線を巡らせると、玉姫が頬を膨らませながら腕を組んでいた。
「まあ、わからなくもないさ」
「お兄ちゃんじゃなかったら、ギリ討伐対象かなぁ」
咲耶までもが、あっさりと爆弾発言を投下する。身内からの容赦ない追い打ちに、俺は大きくのけぞった。
「ひどい! も、ももかは違うよな?」
最後の希望を込めて振り返る。ももかは、さっ、と綺麗に明後日の方向へ視線を逸らした。
「もしも悠仁に救って貰ってなかったら……ちょっと、ね」
「えー!?」
俺は頭を抱え、床をドタバタと転げ回った。ヒロインからの信頼が薄すぎる。
「そんな……俺の何が悪いんだよ?」
「強いて言えば、存在?」
玉姫の身も蓋もない的確なツッコミが、俺の胸にぐさりと突き刺さる。
「ひどいーっ!」
涙目で抗議する俺の悲鳴が、部屋の中にむなしく響き渡った。
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