102.
「とにかく、情報共有しよう」
玉姫が表情を引き締め、真剣な顔つきで提案してきた。
俺は思わず視線を泳がせながら、生返事をする。
「ああ」
「一体何が起きてるんだ?」
玉姫が問う。
俺は彼女の顔から下へと視線が滑り落ちそうになるのを必死にこらえ、チラチラと見てはすぐ明後日の方向を向いた。
「俺たちは、総監部の妖刀使いに襲撃されたんだ」
「咲耶は!? あの子は大丈夫なのか!?」
咲耶の身を案じ、玉姫が一歩身を乗り出してくる。
俺はチラ、チラ、チラッと視線を激しく上下させながら答えた。
「大丈夫だ。俺が助けた」
「さっきから、なんだよ。チラチラと」
さすがに不自然な態度に気づいたらしい。
玉姫が胡乱な目を向けてくる。俺は頭を掻きながら、事実を告げることにした。
「いや、そのさ。お前、全裸なんだよ」
「は……?」
玉姫が間抜けな声を漏らし、自分の体を見下ろす。
無理もない。胎児にまで退行してから元のサイズに急成長したのだから、着ていた服はすっぽりと抜け落ちているのだ。
己の状況を理解した玉姫の顔が、ボンッ! と音を立てるほどの勢いで真っ赤に染まった。
「いやぁぁぁあああああああああっ!」
バサァッ! と玉姫は両手で胸と股間を隠し、膝から崩れ落ちるようにその場にしゃがみ込んで悲鳴を上げた。
そして、隣で平然としているもう一人の少女をギロリと睨みつける。
「ももか! お前も当然全裸じゃないか! なんで言わないのよぉ!」
涙目で抗議する玉姫に対し、ももかはキョトンと小首を傾げた。
身を隠すそぶりすらないため、豊満な胸がぷるんと無防備に揺れる。
「だから? ダーリンになら、見られてもいいし」
恥じらいなど微塵もない、堂々とした宣言だった。
俺はやれやれと肩をすくめ、やり場のない視線を天井へと逃がすのだった。
【おしらせ】
※2/25(水)
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