第2章第4節:未踏の地平 IV(ハイテンションギャグアニメ風)
(トウマたちは地下へのスロープに足を踏み入れる。全員の顔には緊張の色が浮かんでいるが、ケイだけはニヤニヤしている。)
ケイ: 「おいおいおい、暗い、長い、狭い!これ三拍子揃ってるぞ!絶対ヤバいやつだろ!」
ハル: 「いやいや、むしろこういうとこでお宝見つかるのがお約束じゃん?」
マリア(冷静に): 「何言ってるの?探索の基本は慎重に進むことよ。」
(トウマがピタリと立ち止まり、全員の注意を引く。)
トウマ: 「静かに……何かいるかもしれない。」
ケイ(息を呑む): 「えっ!?マジ!?もしかしてゴーストとか出ちゃう!?」
(その瞬間、後ろからハルがケイの肩を叩く。ケイ、思わず飛び上がる。)
ケイ: 「うわぁぁぁぁぁ!なんだよお前!心臓止まるかと思ったじゃん!」
ハル(大爆笑): 「いや、ちょっとビビりすぎじゃね?まだ何も出てきてないのに!」
(トウマ、呆れた顔で二人を振り返る。)
トウマ: 「……お前ら、真面目にやれ。」
(スロープの行き止まりに到達すると、眼下には無数の培養カプセルが並んでいる。全員がその光景に釘付けになる。)
ケイ: 「え、なにこれ!?めっちゃSFじゃん!ハリウッド映画のセット?」
マリア(目を細めて): 「違うわよ。これ……本物よ。」
ハル: 「でも、カプセルの中のアレ……動いてない?」
(全員が無言で顔を見合わせ、ぎこちない動きで螺旋階段を降り始める。)
トウマ: 「慎重に行け。何があるかわからない。」
ケイ: 「いや、むしろ俺、ここで何も起きなかったら逆にガッカリだわ。」
ハル: 「それな。ホラー映画ならそろそろ大音量の音楽鳴るタイミングだよな。」
(全員がフロアに到達し、カプセルを調べ始める。ケイがカプセルを覗き込み、顔をしかめる。)
ケイ: 「うわ、これ赤ちゃんじゃん!?何してんの、機械知性!」
マリア: 「どうして……人間を培養してるの?」
(トウマがカプセルの一つに近づき、じっと中を覗き込む。)
トウマ: 「これは……人間だ。」
ケイ: 「いや、それ見りゃわかるけど!何のためにこれやってんのかが問題じゃね!?」
(マリアが別のカプセルを調べ、奥に進む途中で足を止める。小さなドアを見つけ、恐る恐る開けると、中には一回り大きい培養カプセルが鎮座している。)
マリア: 「これは……」
(中を覗いた瞬間、マリアの顔が青ざめる。中に浮かぶ人物を見て、彼女は言葉を失う。)
マリア: 「アイラ……?」
(その場にいる全員がマリアの声を聞き、駆け寄る。カプセルの中には、赤い液体に浮かぶ若い女性の姿が。)
ケイ: 「えっ、誰?知り合い?」
マリア: 「2年前に行方不明になった……幼馴染よ。」
(全員が固唾を飲んで見守る中、マリアがカプセルに手を当てる。)
マリア: 「どうして……こんなところに……」
ハル: 「え、これどうすんの?助けられる感じ?」
ケイ: 「いやいや、絶対なんかトラップ仕込まれてるって!」
トウマ(冷静に): 「今は調べるしかない。全員、周囲を警戒しろ!」
(アップテンポなBGMが流れ、全員が調査を開始。画面がフェードアウトしていく。)
ナレーション: 「果たして、トウマたちは真実にたどり着けるのか!?次回、『目覚めのアイラ』でお会いしましょう!」
(画面下に『つづく!』と大きく表示され、BGMがフェードアウト。)